「誰かの犠牲のもとに」ラストマイル エンドラさんの映画レビュー(感想・評価)
誰かの犠牲のもとに
誰かの犠牲のもとに世の中は回っているのだと再認識させられる。
働いている本人だけではなく、その後にいる家族や恋人にも我慢を強いているのではないか。普段の行いの中でそこまで考えることはないが、こうして目に見えて示されることで思いいたらせることができる。
会社の理念が世の為から自社の為にすり代わっていく、そのことに気づいている人間はどれほどいるのだろう、自分もその罠にはまっていないだろうかと自戒させられる。
満島ひかるさんは素晴らしかったですね。外資系キャリアをいやらしくなく、その上それらしく演じていました。あんなに上手くアメリカンナイズされた人を演じた人はなかったんじゃないかな。彼女の演技に支えられた映画だと感じました。
岡田将生さんも仕事に諦めたさめた人を嫌な感じをだすことなくいい温度感で演じていました。
彼は朝ドラでもそうですが、セリフのない時の表情の演技が良いですね。意識されてるんでしょうが。
連ドラでやってもよかったのでは?と思わなくもないですが、あの集配センターの巨大さを見せるのには映画が効果的でした。
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