「考えないようにしないと」ラストマイル あきさんの映画レビュー(感想・評価)
考えないようにしないと
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アンナチュラルもMIU404も普段意図的に目を逸らしていることを突きつけてくるドラマだった。これもそう。
舟渡エレナが会社の利益が最優先!みたいに振る舞ってるのも考えたらやっていけなくなるからでしょ。多分誰もがそう。搾取する側でもあり、される側でもあるから現在の日本では考えないようにしないと自分が保てなくなる。最後には彼女が見て見ぬ振りが出来なくなるのが良心的だった。
ホントの主役はWショウヘイとラストマイルを駆け抜ける配送業者の方たち。
そして私達の生活を当たり前にしてくれている全ての働く人たち。
ちょうど前日にAmazonで購入した荷物が誤配送された。Amazonのカスタマーセンターに問い合わせたら個人事業者だから再配達はできない、交換か返金するとあっさり言われた。謝罪はされたけど全然心はこもってない感じで。きっとその裏で名前も顔も知らない宅配業者の方が何かしらの罰則を受けているのかもと思ったら居た堪れない気持ちになってしまった。
生活に通販が、物流が、欠かせなくなった世の中だからこそ受け取る側ができることは「確実に受け取ること」くらいかな。
もはや止まらないベルトコンベアーのような社会を少しでもマシにするにはどうしたら良いかを考えさせる映画だったと思う。
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