「詰め込みすぎかなあ」ラストマイル レッドベイルさんの映画レビュー(感想・評価)
詰め込みすぎかなあ
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アンナチュラル、MIUはほとんど見れてはないけど好印象は持っており、各作品や俳優抜きにしても多くの人に刺さりそうな雰囲気の邦画大作も久々な感じがして、初日からかなりの客入りとなった皆さんの期待感もよく分かる作品です。
ただ、個人的には期待値ほどの内容ではありませんでした
シェアード・ユニバースにあたる部分が繋がりに不自然さはないけど、別に出てこなくてもいいよね?程度だったし、さらに飛び降りの件と、配達員親子の件はどれか1つにフォーカスして深く描いても良かったのではないでしょうか?
特に容疑者の女性は、なぜまだ男性が生きているのに勝手に復讐して消える道を選ぶのか、病床の男性の側にいるようなシーンなどもなかったせいか、全く感情移入できませんでした。
そもそもこの配送業の問題をしっかり描きたいなら、安いお涙頂戴を入れるのではなく、それだけに特化しないと厳しいように思います。ロッカーのメッセージのあたりを説明過剰にならず描けば、邦画も一歩先に行ける気がして惜しく思います。逆に、他作品も絡めたいなら社会的メッセージのない小規模な事件設定が良かったのではと。
満島さんや岡田さんも、魅力的な俳優さんであることは滅茶苦茶伝わるのですが、結局愛おしくなるようなキャラクターにまでは昇華できなかった印象です。満島さんは前半は、行動は悪印象だけど、むしろ可愛らしさはあったのになあって感じで・・・外出するときはそんな過剰に着飾るんだって細かい部分も気になったり。
この作品の動員が増えて映画業界が活性化するのはとてもいいんだけど、この内容で高評価されてこのくらいの作りでいいんだと勘違いされるのは嫌だなあと複雑な気分です。
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