ラストマイルのレビュー・感想・評価
全979件中、1~20件目を表示
「会社」「組織」に毒されて、人の辛さに鈍感になった人たち
会社組織にマヒした人たち。人の辛さに鈍感になっていく。
会社のフィロソフィー。企業側の利己的な意図を高尚なセンテンスで包んだ空虚な言葉たち。そんなもの達成して何になる?売上〇〇達成してどうなる?1日200個配達しても死んでしまったら意味がない、人を崖っぷちに追いやっての地位など意味がないのに。属していた時は、なぜかそれが全てで意味があるものに見えてしまう。巧妙な洗脳。
「安いだけで買ってはダメ。必ず誰かに皺寄せがいっている。」
「短絡的で一元的な買い方は見直さなければならない。」
それは頭では解かる。この映画を観なくても知っている。
でも「そういう高尚なことは他の誰かが考えてくれたらいい。裕福ではない私は安いものを買わせてもらう。。」と、ブラックフライデーで数百円の差額欲しさにポチッてしまう。しかもどうでもいいものを。。。そしてこれは当然に私だけでなく他の人も同じように考えるのよ。 「得したい病」「損したくない病」の慣れの果て。
仕事の本懐をかろうじて守っていたのは、火の正平親子の配達業者だけ。
最後に商品を子供に手渡すシーン。これこそが流通の本懐である。
※「爆弾は12個ある」の根拠があまりに弱い。こんな根拠の薄い推理に人命をかけてしまっていいの?20個あったらどうすんのよ。
※最初の爆弾は自分で起動させたのだろう、という根拠もちょっと強引だよ。
※ブラックフライデーは間違いなく嫌いになるな。
※エレナのような女性社員いる。外資で。よく仕事ができるわ。
※エレナが「ここまで準備してきて。。。」と涙ぐんだが、その準備とは?よくわからんかった。
※火野正平親子がいい。火野正平さん、いい味だしてます。ありがとうございました!天国でも自由で、笑って、カッコかわいく、お過ごしください。
現代人が便利さと引き換えに失ったもの
満島ひかりさん主演、主題歌米津玄師さんということで迷わず鑑賞を決定。
人気テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の監督・塚原あゆ子さんと脚本家・野木亜紀子さんが再びタッグを組み、両シリーズと同じ世界線で起きた連続爆破事件の行方を描いたサスペンス映画です。
私は両ドラマとも観ていませんでしたが、単体映画としても十分に楽しめました。両ドラマからの出演者も加わり、これでもかというくらいに出演者が豪華!一度に3度美味しいお得感満載の映画となっております。ドラマファンならより一層楽しめること間違いなしです。
塚原監督曰く、
「夜にポチッと注文した荷物が、貴方に届くまで」のお話を、ビールとポップコーンにあう映画に仕上げたとのこと。
脚本家の野木さん曰く、
「宅配荷物が爆発する話で、物流が止まると大変」という監督のワンアイデアをネタに一本書いたとのこと。
主題歌担当の米津玄師曰く、
「今回の『がらくた』という曲は、壊れていても構わないんじゃないかという、そういう意味合いを込めて作りました」とのこと。
「アンナチュラル」「MIU404」と繋がるシェアード・ユニバース・ムービー!!(複数の作家による複数の作品によって共有される物語世界)
監督:塚原あゆ子、脚本:野木亜紀子、主題歌:米津玄師の最強チームが贈る、極上のノンストップ・サスペンスエンタテインメント!
ワンクリックで、夜注文した物が次の日には家に届くというこの便利な世の中で、大いなる歪みを被った人たちがいることを再確認することになる映画です。スマートフォンの登場によりこの20年で大きく変わった私たちの生活。
便利さと引き換えに、
現代人が失ったものとは?
もしも願いが叶うなら
スマートフォンのないあの頃に
もう一度戻らないものか?
そう思ったことがあるのは、
私だけではないハズ…
目的地に着くまでのドキドキ
何かが届くまでのワクワク
なんだろうと想像するトキメキ
何かを待つという贅沢な時間
失ってしまった贅沢さを取り戻すために、私たちが今すべきことはなんなのか?難しい宿題を持たされて、映画館を後にすることになります。
鑑賞して損はない、
良作映画となっております♪
「システムよ止まれ」と彼と彼女は言った
ハンムラビ法典には、同害報復を表す有名な「目には目を、歯には歯を」の文言がある。この血讐法は、どれだけ社会が高度に発展しても、人間の感情の発露として、捨て去ることはできないかもしれない。〈DAILY FAST〉により、恋人を過労自殺に追い込まれた筧まりかの復讐は、荷物に爆弾を仕掛け、デリファスという会社の信用を失墜させることだったように見える。が、それは表面的だ。彼女が本当にしたかったことは、山崎佑とデリファス、そしてそれを取り巻くシステムを「同じ状態」にしてやること。つまり「機能停止」だ。
物流は都市のメタボリズムの生命線だ。それを止めると、メタボリズム(代謝)が不全に陥る。山崎のような「植物状態」に。物流のラストマイルの末端で、筧は自壊し、目的を完遂した。そう、労働者のストライキを惹起した。山崎が万が一目覚めても、筧はもういない。しかし、働く人たちの環境が1ミリでも改善されていれば、それが彼への世界の贖いになるだろう。
山崎がロッカーに残した謎のメッセージは、飛び降り自殺でベルトコンベアの流れを止める、というほのめかしだった。同時に、おそらく、利益最優先で何らかの不正を行っていた五十嵐に関する内部告発ではないか。
私たちのために「システム」があるのではなく、「システム」のために私たちがいる。近代社会の複雑化により、私たちは程度の差はあれ、「システムの奴隷」になった。その部品である自分が壊れることで異議申し立てをする。荷物がちゃんと届くことの「奇跡」の代償は、存外巨大なのかもしれない。
「物流の叫びを聞け」
などとタイトルに銘打っても私は詳しい現場の事情は知らないのですが、業界の網羅っぷりが凄まじい。業界のトップから配送センター、運送業者、末端の運送屋に、荷物を受け取る家族まで、それぞれの狂おしい事情を見事に噛み合わせて、物流全ての絵巻を画ききった凄まじい社会派サスペンス。
とはいえ、本当にリアルに再現されているかどうかは、自分には判らないけど。仮想の運送業者、配送センター、ウェブサイトや広告動画まで作り込みは凄いけど、こうした事件があった場合の企業の対応、警察の動きは本当にこれで良いのか。議論を呼ぶかもしれないけれど、やっぱり自分には判らない。その辺、評論家の方にお願いします。ただ、広告はワザとだろうけど、映像が暗いなあw 本当はもっと楽しげですよね。
でもまあ、本当にそれぞれの対応が正しいのか疑問に思うほど、「お前はいったい何と戦っているんだ」といちいち問いかけたくなるほど、問題は爆破事件なのに、それぞれの都合に振り回され、例え爆破の被害者が出ようとも配送を止めるわけにはいかないトップの事情。むしろ犯人よりも悪役に見えるけど、仕事に振り回される人なら痛いほどよく判る使用人ならではのストレス。
そう、むしろ犯人が戦っていたのはそのストレス。事件の動機ともいうべき「ブラックフライデーが恐ろしい」という、彼氏の言葉を伝える彼女のシーンが凄まじかった。恐らく、自分の映画鑑賞体験のトップランクに入ると思う。日の丸構図に近い役者を中央に置いたインパクト。そしてむしろ人物を小さく、広く開けた空間が痛いほど心境を物語る。キューブリックのシンメトリーとか、この手の構図が好きな私には、エグイほど突き刺さった。むしろ犯人が自らの死をトリックに使う壮絶さよりも。
ただ、ロッカーの落書きの意味が自分にはつかみ取れなかった。どういうことだろう。身投げによる自分の死を持って物流を壊してしまいたかったのだろうか。それほどに頑なで酷薄な社会のシステムに訴えかけたかったのか。それとも、「飛び込めば、全てから逃れられる」という仕事に押しつぶされてしまった者の心理か。
それ故に、爆破事件の解決よりも、トップにストライキで訴えかける逆転劇こそが、この映画のクライマックスだったのでしょう。本当に戦うべき相手は誰なのか。本当の事件は何か。それはむしろ爆破事件なのではなく。
とにかく、幸せな人がほとんどいない、見ていて辛い映画だったのは否めない。わずかな合間で語られる、離婚に至った陰鬱な家族の事情が、お届け物で笑顔になった。それだけが最大の救いであったような気がします。
いや本当に、仕事が辛くなったら、みんな逃げよう。後のことは気にせず、退職届なんか後回しで良いから一目散で。
便利で効率的な暮らしの裏で戦う人々の姿
きっとみんな薄々気づいているけれど見てみぬふりをしているもの。
送料無料で頼んだものが明日届く。
よく考えたらわかる。利便性を追求し、それを当たり前のように享受している日常の奥で、苦しみながらも闘っている日本の物流の人たちがいることを。
けれどその豊かな生活を手放したくないから、課題解決を後回しにし続けている。
きっとこれはフィクションではなくて、ノンフィクションになってもおかしくない悲劇なんだと、見終わった後すごく考えさせられた。
大好きな野木脚本な上に、大好きなアンナチュラルとMIUの2作とのシェアーズユニバースムービーというだけで、ワクワクが止まらないのに、それを抜きにしてもしっかりと作り込まれたストーリーとキャラクターとメッセージに、やはり塚原✖️野木タッグは裏切らないと感動した。天才すぎる。
最後の伏線回収もお見事だし、シンプルなハッピーエンドで終わらせないところも良い。
きっと2度目はまた違ったことに気付いたり感じたりできそうな映画だなと思った。
日本のブラックフライデー
「アンナチュラル」と「MIU 404」は見ていないけれど、すごく楽しめたし、歯ごたえ抜群の社会派ドラマだった。というより、2本のテレビドラマの要素はあまり多くないのでは。初見の人の方が楽しめるんじゃないかとすら思った。
舞台は、巨大ショッピングサイトの物流センター。ブラックフライデーに向けて大忙しの中、配達物が爆弾とすり替えられて、死者も出てしまうが、繁忙期に物流を止めたら、経済的な損失が大きい。警察の捜査も迫る中、犯人捜しと経済活動を両立させるために主人公たちがもがく様を、上層部や配送センターの下請けの従業員など多数の関係者のエピソードを交えながら描いている。
そもそも、ブラックフライデーはアメリカのサンクスギビングの後の金曜日の安売りデーのことなのだが、なんでサンクスギビングのない日本でそんなのやってるんだと改めて思わされる内容である。もう、単に商品売る側が何でもいいから理由つけて、商戦期創り出しているみたいな話であって、グローバル資本の歪そのものだ。
人が死んでもベルトコンベアは一瞬しか止まらない。巨大なグローバル資本主義は何もかも呑み込んで利益のために人を動かそうとする。資本主義との対決は難しい。自分たちもその土台に乗っていないと生活できないのだから。でも、資本優先になりすぎた社会は明らかに歪んでいるのも確かだ。
ネットショッピングが怖くなる一級のサスペンス
サクッと隙間時間に観るにはちょうどいい作品だと思います
主人公の舟渡エレナを演じる満島ひかりさんがとてもキュート、演技もキレッキレのテンポと独特な口調がすごく合っていてとても魅力的でした
エレナのバディを演じる岡田将生さんはいつもと同じ岡田さん、でも満島さんとの相性がとても良くて、やりとりを見ていて小気味よかった
野木亜紀子さんの脚本で自身が手がけた脚本のTVドラマ『アンナチュラル』(2018)と『MIU404』(2022)のオリジナルキャストも登場するシェアードユニバースが豪華で楽しい
ストーリーは配送業界の抱える闇と課題を織り交ぜながらのサスペンスフルな内容だけどネットショッピングを頻繁に使う身としては荷物を空けるのがちょっと怖くなりました・・・(苦笑)
アンチAmazonの細やかな抵抗
さて、相変わらずの体調を引き摺って今日を生きるマ王だが、こういう時に限って邦画を観てしまう😑
あまり期待もせずに『ラストマイル』を選んでみたが期待通りのThe邦画にマ王、天を仰いだ······
正に邦画の域を出ていない作品🌀(悪口)
テレビドラマとのコラボレーションのつもりでも、必要の無いファンサービス程度で物語には食い込んでない💦
あくまで主役は大手流通会社と爆弾魔🙃
先ずソコが邦画臭の根源‼️
あとは良くある爆弾物サスペンスなので新しさはあまり無い😬
レビュー評価が高いのは各ドラマの主人公が出ている故の推し票だと思われる😶
前半30分くらいで花火タイムが終わり残りはダラダラとサスペンス、そしてラストで少しだけハラハラ🥸
ネタバレではなくこの手のサスペンス映画の定石の話だ🤚
思い切って満島ひかりを犯人にすれば30分は映画を縮められたのに(要は129分が長過ぎる)
またこの程度の作品に有名俳優を起用し過ぎると俳優を見てストーリーがバレる傾向になるので、そんな所も理解してほしい😭
満島ひかりと岡田将生以外は無名の俳優を起用し(これで犯人の推理も出来なくなり物流倉庫メインの密室劇になる)テレビドラマパートは全面カット(気が散らない)爆破シーンも仄めかす程度で観客に伝え主人公もその危険の中にあり、限られた情報を頼りに爆弾を探しつつ犯人を特定する······
こんな感じで充分じゃないの?
人に金を遣うのでなく作品に金を掛けよだ💨
本作を観て感じたのが、お祭り、である😅
こんな俳優とかこんな爆破シーンとか詰め込むだけ詰め込みました😆
物語は二の次で皆さんで騒ぎましょう✨
アホなのかね、TBSは🌀
ホント、マ王の体調が悪くて良かったよ⤵️
シラフで鑑賞したら物を投げてた🫤
推しの俳優さんが見たくて堪らない方のみどうぞ👋
マ王的にはポイント払って損した気分になりました😫
観るべき所は「現行の運送業者さんご苦労さまです」ぐらいか🤔
映画館での鑑賞オススメ度★★☆☆☆
自殺の理由があまり伝わらない度★★★★☆(ネタバレ)
ガチで『アンナチュラル』『MIU404』邪魔度★★★★★
ノンストップの疾走感はまさに物流現場
タイトルなし(ネタバレ)
すごく評価が高かったので、
UNEXTで鑑賞🎥
アンナチュラルを見てたので、
石原さとみが出てきた時は
嬉しかったです。
内容が少し難しいのと、
ちょっと退屈した時がありました。
付箋回収もあって、分かった時には
すっきりしたけど、
可もなく不可もなくの作品でした...!
社会派おり混ぜエンタメサスペンス
運送の現状の問題をエンタメ映画に混ぜ込むというなかなか珍しく難しそうなことをしている
大きなシステムの中に、低賃金な歯車として働く大量の人間
ブラックな実情や、それによる自殺、しかしその中で懸命に働くお仕事ドラマ
テーマ的にはきっとシリアスにドキュメンタリーに描けばノマドランドのようになる
お仕事ドラマとしてもっとコメディに描けば三谷幸喜映画やハッピーフライトのようになる
テロ・サスペンスをコメディ混じりの群像劇的に描くことで、すこし踊る大捜査線的な雰囲気もある
(MIU404やアンナチュラルも多少無理矢理に詰め込まれているが、そういうお祭り的なエンタメと考えればまあまあ許せる範囲)
満島ひかりを中盤怪しい人物のようにあえて演出しているくだりは、だいぶ嫌いなタイプの演出
その場しのぎの演出
発言や行動も、最後まで見て思い返せばかなり不自然で整合性がなさすぎる
・ベルトコンベアを止めるべく飛び降りる(2.7m/s→0)
・前半戦はなんとか運送を止めないようにする主人公が後半ストライキに肩を貸す
などなど現代社会の止まることのない大きな流れを少しばかり止めようとする意志はなかなかいい
彼女の叫びは届かない(私には)
地元の映画館で上映されなかったので、サブスクリプション視聴です。
便利になりましたね。
物流の裏側が見れて面白かったです。
配送ドライバーで火野さんが出てて、テンションあがると同時に涙ぐんでしまいました。
本編は面白かったですが、彼女の気持ちに同調はできませんでした。
なんで彼女は事件を起こしたんでしょうね?
結婚を考えた彼が会社に追い詰められたから?
会社が彼の事故の責任を認めないから?
彼の事故は自分のせいだと言われたから?
うーん、気が合いそうにないです。
うっすら、私わるくないよね?って気持ちが見えてる所でお腹がぐるぐるしてきます。
もやっと
ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」を観ていたので、今回新しいストーリーでそのドラマ二作の世界線と繋がるというのは楽しみ以外のなにものでもない。
この予告で、脚本家 野田亜紀子さんがとんでもないものを生むのだろうと期待していただけに、ストーリーはまずまず。物足りなさを感じた。
既出の通り、ドラマ「MIU404」を見ていた私としては、とある回で機捜の世話になった高校生(役)の前田前田の弟くんが、今作では大人になりしっかりMIUの一員になっていたのはファン的に熱い。かなり見どころ。
ただ、星野源さんや綾野剛さんらお馴染みの面々が揃う中で、水上恒司(元・岡田健史)さんがいなかったことは残念に思った。
「アンナチュラル」チームは時の経過を感じさせない、いつまでも若い面々と、セット、空気感が見事だった。
ドラマでは死体解剖のUDIチームラボで三澄ミコト(石原さとみさん)の後輩役だった窪田正孝さんが、今回はUDIではなく病院勤めをしていたところに、「アンナチュラル」のラストってどんなだったっけ?と気になり始めた。
こういったところで、ドラマを見ていた人には再び見たくなる機会を与え、まだドラマを見ていない人にも過去作をPRすることができる。
野田劇場もなかなか上手い。
野田亜紀子さんの作品は以前から、Dの新作ドラマにAのドラマのエッセンスを感じる。とか、これはAにも出ていたキッチンカーじゃないか??とか、
なにか過去の作品と割り切らず、ひとつの世界に共存する人たちの輪ひとつずつにフォーカスして、その人間関係や仕事を取材するような作り方をされているのが興味深い。
ファンにしかわからないが、その「繋がり」にとてもリアリティを感じて、親近感すら湧く。
現実離れしていないと感じる魅力のひとつなのだと思う。
私たちの生活の中でも、登場人物とすれ違っている気がするような、そんなリアリティがある。
野田亜紀子さんの作品は好きだ。
が、話は戻して、今作は割と序盤から匂わせていた山﨑佑にもっと焦点をあててもよかったと思う。
きっと中村倫也さんほどの俳優だから、画が持っていた気すらするエピソードの無さはどうだろう。
彼は最後まで救われなかった。
働き過ぎて鬱になったのか、何なのか、彼の人物像も植物状態になってしまった理由も、オーディエンス任せ。
そこがとにかくもやっとする。
彼の彼女にも深いストーリーが間違いなくある。
きっとこれがドラマなら、もっと深掘りできたのかなと思った。
今作は英語が堪能なディーン・フジオカさんを起用したことで、海外色も無理なく感じられたことはよかったと思う。
宇野祥平さんは今作で唯一、二度爆発に遭って煙にまかれている。これは不憫すぎる役ではないか……という点も無視できない。😅
今作の公開後に発表された2025年新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」では、ドラマの主軸となるとても良いセリフを放つ男性を演じられているので、ぜひそちらを見てほしい。
野田さんは決して宇野祥平さんを煙にまかせる為にキャスティングしたのでは無い。
TVドラマ「アンナチュラル」「MIU404」を見ていなくても楽しめる
世界最大のショッピングサイトであるデイリーファスト。その関東センターから配送された荷物が届け先で爆発。やがて同様の連続爆破事件が発生。関東センター長に赴任したばかりの舟渡エレナと、チームマネージャーの梨本孔は事態の収拾にあたる。爆発物は、いつ誰の手によって?
捜査側だけではなく運送会社にも焦点が当たっていて、物語が重層に。しかもこの俳優陣の充実ぶり。TVドラマ「アンナチュラル」「MIU404」と世界観を共有するシェアード・ユニバース作品とのこと。なるほどどちらのドラマも観ていないので、驚きました。真相までなかなかしっくり来ないで、新たな疑問も出てくる推理部分も楽しめました。最後の伏線回収も良かった。
ドラマ未鑑賞ですが
2枚看板につられた
たしかに「アンナチュラル」も「MIU404」も、自分自身も次作・続編を望んでいた。
ある意味、「ラストマイル」でその望みは叶ったようにも思える。
そうは思えるけれど、果たして、その2作品を「ラストマイル」に入れる意味は、ファンサービス以外にあるのだろうか。
ファンサービス、大事なことだと思う。
でも、初見の人間については、2作品の登場キャラクターが、何の説明もなく、それぞれの仕事で活躍するのは 非常にわかりづらい。あの扱い方をするのなら、別に2作品の看板を使うことはない。
そう考えると あの2作品はやはり客寄せに使われたのか。
先にファンサービスであると書いたモノの、見れば見るほど、ファンサービスほどの印象はないように感じる。
「あぁあ、出てきたぁ」程度に思えて仕方がない。
穿った見方と承知しつつも、「ほらほら、見れて嬉しいでしょ」と、作り手側の軽い気持ちを感じてしまう。
例えば「劇場版 名探偵コナン」で、青山剛昌の他の作品からのゲスト出演がある。
これも、似たような感じにも取れるけれど、個人的なとらえ方だろうけれど、「名探偵コナン」は作り手側も面白がっている。面白がっているから、映画内で、無理やりでも ちゃんと設定を作りこんでくる。単なる流用ではない。
そう、「ラストマイル」に出てくる2作品については、流用感が感じられる。
個人的な見解です。
予告編でワクワクし期待していたけれど、結局 映画館に観に行くことはできず、WOWOWでの視聴だったけれど、それでよかったかな。
もちろん作り手側にだって熱意はあっただろうし、「ラストマイル」自体悪い作品ではないと思うけれど、あの予告編を見てからの「ラストマイル」は首を傾げてしまうモノとなった。
豪華キャストで楽しい
全979件中、1~20件目を表示