「前評判悪いが、そんな事ない様に感じる作品。」映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記 コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
前評判悪いが、そんな事ない様に感じる作品。
内容は、ジェラシックパーク風味と春日部防衛隊とシロが強調された作品。毎年のクレヨンしんちゃん同じ様なプロットで、制作会議2年前の流行を後追いしている感じがよくわかる様な作品。
自分にとって社会の変化や見た目が変わる面白さの変わる作品は、非常に興味深い。2年前の自分を思い返す様に感じる。
印象的な台詞はしんちゃんの『自分で転んで怪我した』ひろし『そうか、分かった!』の部分です。物語の序盤ながら意志の強さが伝わる過度すぎる眼球の表現にドキッとしました。親子の無言の意思疎通と其々の我儘が入り混じり信じる事の大切さを解く場面。
印象的な場面は、恐竜達が東京都内で大暴れする場面です。最新の学術的研究も加味されて対比効果のなめものとしてのビルが巨大感をそそり迫力満点でした。強いて言うなら、自分がもっと恐竜に詳しければ、もっと楽しめたのになぁと後悔しました。
印象的な立場は、今回の物語中心人物であるシロと友達になるナナの関係性です。いつも野原一家に散歩や餌を忘れられるシロが今回は主役。一番印象に残ったのが、エンドロール最後の場面。いなくなった思い出の中のナナをマルキュー前の交差点で野原一家が凝視するシーンは言葉がない程良かったです。
全体的な間伸びした構成やご都合主義の辻褄合わせやキレの鈍いギャグの連発には嫌悪感すら覚えますが、前作の3Dより構成にまとまりがあり良かった様に感じます。
酷い酷評に負けず来年のRRRの様な映画も楽しみにしたいです。
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