「不等辺四辺形」トラペジウム ゆうすけさんの映画レビュー(感想・評価)
不等辺四辺形
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原作未読。乃木坂46は冠番組見てる位には好きで興味があり観に行きました。
グループプアイドルを目指す主人公と、その仲間を集めた先にどうなるかという物語。
映画内でどうしても気になってしまったのが、事が起きるのがだいたい唐突であるということ。
基本的には主人公の話しのみにスポットライトが当たっていて、他の仲間の深堀りが浅く各キャラクターの感情の機微がほんとんど描かれていない為と思われる(全く描かれていない訳ではないが、どうも付け焼き刃に感じる。事が起きてから関係するキャラクターの独白を繰り返しているような。)。
その為、主人公が自分勝手に見えたりコミュニケーションが言葉足らずだなという印象を受ける。
最後は主人公が昔からの知り合いであるキタに会いに行き以前の自分はどうだったかを聞くが、昔の話をそれまでに劇中で大してしてないので、そこすらも唐突に感じる始末。その後、各キャラクターがとある宿題を持ち寄り大団円を迎えるがなんとも消化不良に感じてしまった。
しかし、題名のトラペジウム(どの二つの辺も平行でない四角形)は4人の距離感を示す言葉としてピッタリで良い題名のチョイスだなと感じました。途中オリオン座が映るシーンも4人の関係を表してるみたいで良かったです。
また、興味深かったのは、アイドルの恋愛や各メンバーのやる気の差に対して当時現役アイドルだった原作者の考えが少し透けて見えるところです。全てのセリフが原作者本人の実体験から来てはいないと思いますが、現役アイドルが原作者である言葉、セリフの重みを感じました。
乃木坂46ファンは観る価値あると思います。
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