劇場公開日 2024年2月16日

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「分かんないことが多かった」Floating Holidays フローティング・ホリデーズ 昭和ヒヨコッコ砲さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0分かんないことが多かった

2024年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

寝られる

昔の共演した美男美女の2名が十数年ぶりに再共演。
そんな2人を姉弟として中心に据えた会話劇的な作品。

適応障害がきっかけで生真面目で責任感の強い女性が田舎で休養するお話。
私は九州の出身で、祖父母の家はまさに本作の舞台となった場所のような田舎なので懐かしい心地なった。
もう長く訪れていないけれど…と少し感傷的にもなったけどそれは映画とは関係ない話。

日常系と言うべきか、何が起こるわけでもない。
本当に何も起こらない。
それだけならともかく、私には分からない・繋がらないシーンが多かった。
カメラワークは遠めなことが多くて、主人公のミカの感情が読めない。
悟ったことを言うようで、他人に寄生して迷惑をかける生き方しかしていないまーちゃんが何を言っても響かない。
適応障害を患い、適当に生きる弟に振り回されてるうちに感化されてしまうお人好しのミカ。
彼女が復職しても、また同じように擦り減っていく未来しか私には見えなかった。

何で、まーちゃんはミカのもとにやって来たの?うきは市の立地的にまーちゃんは久留米あたりに住んでるのかな?
まーちゃんは大学生?演じる武田さんは30代後半。若く見えるしイケメンだけど何歳の設定なの?
まーちゃん、何で姉の全財産を封筒ごと持ち出してすぐに見付かるパチンコ店にいたの?何がしたかったんだろう?
何でミカは全財産封筒に入れてるんだろう?
ミカ、ちょっと全財産少なすぎん?
何でミカは全財産持ち逃げされて呑気に髪切ったんだろう?
パチンコの開店前にスタッフが喫煙するシーン、何の演出なんだろう…?

スペシャルサンクスに園子温監督の名前が並んでいたし、もしかしたら園子温作品に造詣が深い人なら読み取れるものが多いのかもしれない。

昭和ヒヨコッコ砲