クラメルカガリのレビュー・感想・評価
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分かりやすい話好きには受けず、想像力のある人には世界が広がる
タイトル通りあれこれと説明を求めたり分かりやすい映画を求めるタイプの人とはめっぽう相性悪いが、時間をかけて文脈を想像するタイプの人からすれば不思議と世界が広がって見えてくる。そんな良くも悪くも見る人の感受性・想像力次第な世界観でした。
一見小難しいようですが何故舞台の街が出来たのかといった説明や、狛犬や炭鉱夫といった作中の社会的序列。キャラクターがどんな人物か・どんな関係なのかも変に説明過多にならず作中の紙芝居(?)やそれぞれ台詞から読み取り、想像出来るようなってます
そして朽縄爺を演じた寺田農さんに追悼を
最後の台詞「老兵は死なず また帰ってこん」とはまた粋な締めでして
世界観は好き
前作から続けて鑑賞。ただ、キャラクターなどはほとんど連続性はなかったように思った。
それ故か、前作からの世界観的な謎にはほぼ触れず、お話としては小さくまとまった印象。
キャラクター同士の関わり方も消化不良な気がしてもったいなかった。
期待度○鑑賞後の満足度◎ 嵌まると癖になりそうな映像世界である。『クラユカバ』(を先に観たせいかも知れないが)より分かりやすいし、今回はドンパチもある活劇調でも面白い。
①「地図」を観るのが好き。高校時代は“この道はどこに通じているのかな?”と自転車で奈良盆地の道を走り倒した。
という身としては、ヒロインの設定が大いに気に入った。
②『八つ墓村』の後半の鍾乳洞でのスリリングな追いかけっこ、『インディ・ジョーンズ~魔宮の伝説』の地下トロッコを使った追いかけっこ、『人造人間キカイダー』等の自分の意思で動くロボット達云々と、色んな要素を織り込みながら、大正デカダンスというか戦前日本の風俗の肥大版というか、そういうトーンで統一されているのが良い。
③『クラユカバ』もそうだが、どこか活動写真の薫りがするのも宜しい。
がちゃがちゃ賑やかで良かったです。
主人公のカガリのキャラクターが超魅力的。顔に傷がある女性キャラは良いですね。その他の登場人物も、過去に色々ありそれがわかったりわからなかっったり。想像するのも自由で、楽しく見れました。60分強の尺なので無駄な説明は省き、テンポよく物語がすすみ、ダレることなく最後まで見れました。
一点。塚原監督はクチナワ博士のように自分の世界を作ることに夢中で、そうでなく、もう少し、木戸銭払ったお客様にサービスすることを覚えればもっと商業的に成功するのではと思います!
魅力的な世界観ではあるものの
原作知らない、監督知らない、クラファンの時に出たらしき序章も知らない。
他の映画を見に行った時に出てきたCMやチラシが気になったので見に来た人です。
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「クラユカバ」と同時封切りということで、個人的にはクラユカバのほうが好み。
でもクラメルカガリの方がとっつきやすいかもしれません。
クラユカバを見た後、あの世界観が好きでもっと欲しいと思ってこちらにも足を運びました。
似たような世界観をもらえたのでそれはそれでありがたい。
一方で、なんかこっちはテーマ的にもっともっとくだらない事件でよかったのでは。
その上で「群像劇」を成立させればよかったのでは、と思いました。
群像劇と言っていますが主人公はカガリだし、他のキャラは特段事件をおこしても解決もしてもいない(あえていうなら、列車長が何かやっていそうかも)
それぞれのキャラに小さい事件を用意して解決させて、それらが積み重なって視聴者の目からはひとつの事件が解決している、というのが群像劇の魅力だと思います。
今回は、例えばあの人が前作では大きい事をやっていて今作ではああいう立ち位置だった。だから事件はないけど活躍の場を描写する…、という事ならよかったのですが、前作がないので「えーと…?」ってなります。
いいキャラなんだけどなぁ、いい世界なんだけどなぁ、って、ものすごく残念な気分です。
あと30~40分ほど伸ばしてしっかり作りこんでくれていればなぁ。
この「残念」は決してダメな意味ではなく、こりゃ続編に期待できるぞという意味です。
この監督がこの世界観で何かしらの世界を打ち立てるというならば、私は新作が出るたびに映画館に通い続ける所存ではあります。次のクラファンを見かけたら投資します。
それくらい世界とキャラが気に入り、またひとつの映画作品としてのストーリーに物足りなさを感じました。
細部まで徹底した至福の世界観を前作から継承。さらに広がる大正レトロのパラレルワールド。主人公の魅力と寺田農の名演が光る。
「箱庭」と呼ばれる炭鉱町に育った少女カガリは、日々変化を続ける町を地図にする「箱庭紡ぎ」という地図屋。
彼女は、同じく地図屋の少年ユウヤと共に、町全体に関わる陰謀に巻き込まれる。
前作「クラユカバ」と同じ、独特の世界観を引き継いだ続編的作品。
少年少女を主人公に据えて若さを加味し、舞台も前作の地下世界から、本作では炭鉱町に変わり、まさに箱庭的な複雑な面白さも加わった。
本作も、味わい深い機械たちが大暴れ。
過去の栄光と夢と挫折を負った「科学者」を演じた寺田農(「天空の城ラピュタ」のムスカ役)の名演が味わえる。
「クラユカバ」同様、1時間という尺が短い。せめてあと10分、15分欲しい。
そしてパンチも欲しい。(贅沢?)
そしてそして続編が観たい!せめて三部作に。
その時は、同じクオリティでもうちょっと長く観たい!
絵作りにすごいこだわりを感じます
キービジュを見た時はそんな気にならなかったのですが、トレーラーで一気に興味が出た作品。
早速劇場を探すのですがどこも上映時間が結構タイト、「カガリ」に至っては仕事上がりに行ける時間帯が何処もありませんでした。
というわけでサービスデーとか無視して、急遽休日に行って参りました。
大正浪漫冒険活劇。
まず絵作りにはすごいこだわりを感じ、和紙の様なテクスチャも良い感じ。細部も細かく、背景にも奥行きがあります。
また機械もデザインとその動きが良い。
だから映像からの情報力がすごく多いのですが、尺が短いのでちょうど良い感じでした。
音楽も良いテイストでこの世界観にマッチしてました。
それと「クラユカバ」と違い、アングラ感が無くキャッチーな作りでした。
とはいえクセが強く、合う合わないがはっきり分かれるでしょう。
要はこの世界観にハマれるかハマれないかですね。
レトロとスチームパンクが好みならば、おすすめできる作品でした。
面白かったです。
新しい地図
虫喰いの巣窟にして箱庭と呼ばれる泰平工業日ノ出炭鉱を舞台に地図屋を営むカガリとユウヤが陥没事件から始まる陰謀に巻き込まれる話。
クラユカバのスピンオフということとあらすじ紹介に記されていること以外、前情報は何も持たずに観賞。
ちなみに同時公開のクラユカバも特報で流れる情報以外知らず、ただ、どの劇場もこの作品を先に観させ様とする意図がありそうなのだけ汲んで先に観ましたが…。
天然の空洞が虫喰いでなんちゃら、クラガリがなちゃら、ムジナがなんちゃら、トリモチがなんちゃら機械がなんちゃら…なんか色々と言い回しがややこしかったり、言い回しや情報の出し方が後手だったりで、一々どういうこと?となるから面倒臭いし、そもそも何が問題なのかも解らず始まっていくから取っ付きにくい。
そして陰謀そのものはわかったし、話しの主題はそこじゃないのも判ったつもりで、それなりに面白かったけれど、背景にあるものというか設定に良く解らないものが多かったりイマイチはっきりしなくてスッキリしないし…クラユカバ観ればわかるんすかね?
観る順番間違えた??
何も知らずこれだけを観た評価ということで。
……そしてクラユカバ観たけれど、世界観や一部用語や設定に共通するものはあるけれど、話しは全然関係なかった(´・ω・`)
もっと取捨選択すればよりよくなったのでは…
魔改造され続ける炭鉱で、地図を書くことを生業とする少女の話。
大正スチームパンクな世界観で、常に雲花紙のテクスチャを貼ったような映像。背景も作りこまれているので、画面をみているだけで楽しい。
少年少女の冒険活劇なのだが、キャラが多く、設定、心情を細かく説明するわけではないので大人向け趣味アニメの傾向が強い。
時間は短いものの、情報量が多く濃い。むしろ濃すぎるので、時間を延ばすかキャラを減らすかしたほうがよかったのでは?
キャラの動きが硬いので3Dなのかと思ったが、パンフレットによると紙人形のように画像を関節で動かすツールを使っているとのこと。
試行錯誤がしやすいとのことだが、冒険活劇にしてはケレン味に欠けるように思う。
世界観はとても好きなので、もっと設定やキャラを洗練できればよくなったと思う。
絵とか世界観は素晴らしかったです
展開やストーリーがシンプルだったので、独特な世界観で分からないところがかなり多かった気がしましたが、素直に楽しめた気がします。
絵とか世界観は素晴らしくて、3Dと2Dを華麗に融合させた絵作りなどには魅力を感じましたが、画質的に映画レベルでは少々物足りなさを感じました。全体的にボヤっとしている印象…それもこの世界観の特色のような気がしましたが、あまりにも…ボヤっと?していた気がします。
主人公の活躍が薄いのが難点か
常に拡張を続ける炭鉱町で地図師で日銭を稼ぐカガリ。町に拠点を置く複数の勢力の緊張状態が高まり、やがて事件が発生し…。
クラユカバのスピンオフ作品。成田良悟が原案なのでデュラララ!!っぽいキャラが複数登場。毒気を抜いた折原臨也な感じの伊勢屋が好きでした。
ただ上映時間が短いのにクセのある大人層が多いので、相対的に主人公がほぼ活躍していないのが難点に感じました
こちらも趣味性の高い作品
同時公開のクラユカバと同じく趣味性の高い作品
なんというかな、事件や人物の関係が
あまり整理できないまま作っちゃったような雰囲気が漂う
力が張りすぎているといえばいいのか
この趣味性の強い世界観が魅力なのだから
そこまできちんとしなくてもいいのにと思わなくもない
そういう意味ではクラユカバに一歩譲る
まあこれは好みの問題かもしれないけど
作品の世界観や雰囲気が好みに合えば
時間たっぷり楽しめると思う
レトロでパンクな世界観をたっぷりと堪能できる作品だ
こちらの方が面白い
『クラユカバ』の次に作られただけあって、前作で今一つだった点が修正されている。
登場人物に感情移入しやすい演出がなされていたり、地下世界の全体像が頭に入りやすい構成になっている。
『バッカーノ!』の成田良悟が原案を提供したことが大きいのかも。
パンクスチーム的な自律機械や、マッドサイエンティストの朽縄が繰り出す自走マシンやドローンのテイストがなかなかよい。
次回作が楽しみになった。
メンバーは良いのに。
全く面白く無い、いやお話が良くわからない。佐倉綾音、悠木碧、大塚剛央、細谷佳正と声優はトップクラス揃ってるのにもったいないなあ。そもそも「カガリ」がスーパーガール的キャラだと思ってたのが勘違いか。
昔なら「クラユカバ」と2本立て上映、1本分の料金だったろうな。
主人公かわいいんだけど
2024年劇場鑑賞87本目。
炭鉱町の地元のヤクザの抗争に複雑な坑道の地図作りをしている少女が巻き込まれる話。主人公の片目髪隠れはかわいいですね。同時上映のクラユカバよりは見どころがあった気もしたのですが、ちょっと自分には面白い部分を見つけるのが大変でした。
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