劇場公開日 2024年9月20日

「コーダあいのうたのリアル版」ぼくが生きてる、ふたつの世界 AZUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0コーダあいのうたのリアル版

2025年3月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

最後の駅のホームのシーンに、心を全部もっていかれた。あのラストシーンの吉沢亮を見れただけでも、この作品の価値はある。あのシーンにこの作品のメッセージが全て込められていたように思えた。

コーダといえば、米国のアカデミー作品賞を受賞した『コーダあいのうた』が思い浮かぶ人が多いと思うが、あのリアル版という感じ。この作品は主人公である五十嵐大さんのエッセイが元になっている作品なので、フィクションの『コーダあいのうた』と比べて、よりコーダの葛藤や苦しみが描かれている。それと同時に、聾唖者の方々は私たちが思う以上に自由で、自立をしていて、特別視しなければならない存在では無いことも描かれていた。

それにしても、吉沢亮が良すぎた。
あんなに綺麗な顔をしているのに、吉沢亮はダサかったり、気弱だったり、不器用な役を演じるとすごく光るように思う。今回の役は服装も髪型もダサすぎて、それが逆にめちゃくちゃ良かった。PICUのドラマの時も思ったけれど、どこにでもいる普通の人に溶け込むのが上手い役者さんだなと改めて思った。

AZU