「タイトル通り。ふたつの世界を感じる。」ぼくが生きてる、ふたつの世界 MiMaさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトル通り。ふたつの世界を感じる。
この映画は、耳の聞こえない母親とその息子であるコーダ(CODA:聴覚障害者の親を持つ健聴者の子供)を中心に描かれた作品です。
物語は非常にシンプルかつわかりやすく進行しますが、母と子が直面する心の葛藤や、絆がしっかりとストレートに伝わってきました。特に、母親とのコミュニケーションの難しさや、息子が自分自身の人生をどう生きるかという問題に焦点が当てられています。
主演の吉沢亮さんは、イケメンオーラを抑え、自然体で飾り気のない息子役を見事に演じています。彼の内面的な葛藤や、母親に対する愛情と苦しさを繊細に表現しています。また、子供時代を演じた子役たちも、吉沢さんの若い頃を彷彿とさせるようなよく似たキャスティングが印象的でした。
母親役の女優さんも存在感があり、母親としての強さや優しさ、そして耳が聞こえないことからくる不安や孤独感を見事に体現していました。彼女の演技には、母親としての苦労や息子への愛情がリアルに伝わってきて、非常に印象に残りました。
全体的に、この映画は家族の絆や障害に対する理解を深める感動的な作品であり、観終わった後も心に深い余韻を残します。家族愛と自己成長を描いたこの映画は、おすすめの一作です。
コメントする