「母が子を思う気持ち、それに子がいつ気が付くか」ぼくが生きてる、ふたつの世界 梅じんの相棒さんの映画レビュー(感想・評価)
母が子を思う気持ち、それに子がいつ気が付くか
この映画は絶対に観たいと思ってて、レビューも評価が高い中で行きました。
親と子の双方の思いを緻密に描かれてて、生まれた時から順に成長する過程で、コーダに限らず健常者の一般家庭でも誰もが通る時期、事柄が共感しまくりです。
親の心子知らずとは昔から言い古されてきた言葉ですが、どんな時代でも変わらないのですね。子供は未熟だから当然なんだけど。
この映画はテレビドラマでは成り立ちません。あえてサイレントにするシーンなど秀逸です、スクリーンの光だけだからこそ音に集中出来てまた聾唖の人達の感覚を知る上でも良い手法が感性に訴えかけてきます。
人間くささというか登場人物達も普通の人達で映画の中だけの話とは感じさせません。
どの人物も演技に魅了されますが、母親の忍足亜希子さんの表情が怪演と言うべきで、今年の最優秀女優賞差し上げたいです。
ラストは涙が溢れて止まりませんでした。
私の中で今年一番です。
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梅じんの相棒さんのコメント
2024年10月28日
コメントありがとうございます。
あのシーンは私もハンカチで口を押さえてました、思春期に反抗したりして母を悲しませた自分をわかってたが故の涙に号泣でした。
Mさんのコメント
2024年10月27日
無音のシーンが、自分が嗚咽をもらしそうで、我慢するのが大変でした。
主人公がきれいごとばかりの人ではなく、反発したりする姿があったからこそ、最後、心に響いたような気がします。