「聞こえない世界を知ること」ぼくが生きてる、ふたつの世界 アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
聞こえない世界を知ること
「コーダ」の世界は数年前のアカデミー賞受賞作で知っていたが、「そこのみにて光り輝く」でキネ旬一位を獲った呉美保監督がどのように描くのかと観たら、期待を裏切らない心温まる作品に仕上がっていた。
「コーダ」と言われる方は日本でも2万数千人もいるという。そんなに沢山いらっしゃるのに私は会ったことはない(コーダであることはよほど親しくならないと言わないとは思うが)。
「きこえる世界」でしか生きたことがない多くの人は一生「きこえない世界」を知らないままなのだろうと思う。
映画の中で出てきた聴者とろう者が共に手話を学ぶ会などの存在を知ることもない。
しかし、我々はこの映画を通じて、大が生まれた時の喜び知り、幼い頃から手話を覚え母に寄り添う姿を見て、小学生の頃からは違和感を持ってしまい中高生からは苛立つ大と、それを知りながら愛情の深さが変わらない母と、母との駆け落ちエピソードを大らかに伝える父を知った。「きこえない世界」の一端にふれることができた。
8年の時が流れ帰郷し母に会い、電車の中で思い切り手話で話しができたことを喜んでくれる母の後ろ姿を見て涙する大、、。エンドロールに母の手紙をそのまま英語で歌うラストソングが胸を打ちます。
とても、清々しい気持ちになれる映画です。
ありがとうございます。コメントいただき嬉しいです。
映画comは登録してましたが、レビューはキネマ旬報のKINEノートに集約してたので、
思い切って、ここ1-2年の作品のレビューを転載しているところです。
皆さまの反応を楽しみにしています。
はじめまして
共感ありがとうございます😊
呉美保家督作品は好きです。
「そこのみにて光輝く」「きみはいい子」も
いい作品でしたね。
アベちゃんさんのレビュー、とても同感して
読ませていただきました。
実は映画.comの入会は2022年6月からなんです。
アカウントが二つに分かれているものですから。
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