「死姦趣味の変態を死守するための、公権力による素晴らしいチームワークを目撃せよ」Black Box Diaries Guapitoさんの映画レビュー(感想・評価)
死姦趣味の変態を死守するための、公権力による素晴らしいチームワークを目撃せよ
パートナーが欲しいと言うからポップコーン買って入り、予告編の間はポリポリ食べてたけど、映画が始まってしまうと完全に手が止まった。幕を閉じるまで緊張の連続で、アクション映画より心臓が激しく鼓動したままだった。
伊藤詩織さんの悲劇はあまりにも現実離れしていて、これがドキュメンタリー映画だとは信じ難い。架空の劇映画のような錯覚に囚われてしまう。
薬で眠らせて動かない女性を姦る。法律云々の前に、この山口某は死姦マニアの変態。しかも伊藤詩織さんが目を覚ました時、乳首から出血してたとのこと。完全にイカれきってる。
こんな変態男を政治家のみならず検察や警察、メディアまでもが一致団結して全力で守る。つまりみんなで寄ってたかって伊藤詩織さんをセカンドレイプしてる。その理由が、この太鼓持ちが書いた首相礼賛本の出版直前だったから!? どんなけ歪んだ世の中やねん、この日本は。
公権力による暴力を暴いたという意味において、この映画の公益的価値は突出している。
伊藤詩織さんは、何故顔を出すことにしたのか、何故これほどまでに苦しみながらも闘い続けるのか、という問いに対して、「自分が負けたら他の被害女性が口をつぐんでしまうから」。彼女のピュアな信念に心を打たれると同時に、心から尊敬します。
逮捕を取り消して警視庁長官に昇進した中村格など、腐り切った加害者らはのうのうと人生を謳歌する一方で、ピュアな彼女はカビの生えたボロアパートに住み、盗聴や尾行、果ては暗殺の危険にまで怯える人生を強いられる。レイプされた時に満開だった桜すらトラウマを呼び起こすような、酷いPTSDに苦しめられながら。
映画の中だけでも5回は涙を流す場面が出て来るけど、たぶん100回以上は泣いたんじゃないだろうか。
7年以上に渡る戦いの果て、やっと民事で勝訴したのは、首相死亡の前日。
陰謀論が取り沙汰されるこの死亡を疑いの目で見ると、死んでなければ民事も負けてたかも、なんて訝ってしまう。
日本の何が狂ってるかって、逮捕取消とか不起訴とか、これだけの大規模な政治スキャンダルなのに、未だにどのメディアも取り上げずMe Too運動が抑圧されたまま、誰も立ち上がらない。もっと狂ってるのは、このおかしさに誰も気づかないばかりか、加害者に対する批判よりも、この映画に対する批判がうるさい。
結局ジャニーズ問題のように、BBCとかが大きく取り上げない限り、この日本で伊藤詩織さんに正義がもたらされることはないんだろう。
エプスタインのドキュメンタリーみたいに、Netflixで伊藤詩織さんのドキュメンタリーをやってくれて、正義が叶うことを願います。
そして伊藤詩織さんの心に真の平和と幸せがもたらされることを、そして彼女の願いである、レイプ被害者の皆様にも正義と平和がもたらされることを、心の底からお祈りいたします。
最後に、伊藤さんとこの映画製作に携わった皆様に、感謝申し上げます。
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