ふれる。のレビュー・感想・評価
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自分の人間関係を省みる
何か疲れない映画を、と選択。良くも悪くも?予想をそこまで超えず、でも飽きもせず、丁度良い具合だった。
ファンタジー設定の割にそれにより過ぎることなく、割としっかり人間関係の話。途中やや大げさな我儘かんしゃくとか出てきてム、とは思うものの必要以上にカリカリせず穏やかにずっと見れた。
メインの五人はそれぞれどうなのよ、と思える言動あるリアルな若者。そりゃ人間だしダメなところはあるよね。若いんだし感情抑えきれないこともあるよね。しかしななちゃんとユータは腹立つ。そして一番大人と思ってたリョウくんも後半ピンチの時の暴言、身勝手すぎて腹たった。秋のすぐ手が出るのは最早何かの障がいではと思ったけど、放っておくのは論外だ。ジュリは。。あれ、いい子だった。
でもそんな相手の悪いところを受け入れながら生きてくのが人生。それらを知っても互いの信頼関係の上に起きる出来事は許して受け入れて続いていく。うーん、わかってはいるけど自分に置き換えると彼らよりずっと年上なのに受け入れられないこといっぱいあるぞ。でもきっとそれは相手に伝えられていないこと、我慢していることが原因な気がする。
ふれるの裏設定、大人になるまで気づかないとかあるのか?というのと、人とうまく話せない秋はともかく、他の二人はわざわざ東京で同居する必要あったのか?とか。
もっとふれるのファンタジックな絵があっても私は好きだけど。
ふれるのとげは、吸い取った悪意、という解釈はコメント見てようやく納得。あの白くなって震えてるのは悪意溜めすぎたってこと?それは大人になって色恋絡んで初めて起きたことなのかな?一生懸命人と人を繋いでそれを最後に否定される、ふれるちゃんの悲しい気持ち伝わった。涙流せてよかったね。
心がふれたがってるんだ。
ますますヒートアップする日本アニメ戦国時代の昨今。
ベテラン、老舗、若手、新鋭…様々な才あるクリエイターやスタジオがしのぎを削る中、このチームも極めて高い人気と評価を誇る。
監督・長井龍雪、脚本・岡田麿里、キャラデザイン・田中将賀。『あの花』『ここさけ』『空青』で知られる“超平和バスターズ”。
今回その名義ではないが、3人が4度結集して贈る最新作。
青い海と豊かな自然に抱かれた小さな島で産まれ育った秋、諒、優太。性格もバラバラで小さい頃は仲良しではなかったが、ある事をきっかけに親友に。
3人はそれぞれの心の声や本心まで分かり合える。俺たち、心の友!…という意味合いじゃなく、本当の意味で。
3人は“触れる”事でそれぞれの心の声や本心が聞こえる。生まれながらにしてそんな不思議な特殊能力を持っているのではなく、それが親友になったきっかけでもある。
島に伝わる伝説の生き物“ふれる”。この“ふれる”に触れると、相手の心の声や本心が聞こえるようになる。
“ふれる”を見つけた秋。人とのコミュニケーションが苦手な秋にとって“ふれる”を介してコミュニケーションする事は楽であり、諒や優太とも親友に。
3人と一匹(?)はいつも一緒で、上京。東京・高田馬場の古い家で共同生活を始める事に。
心が繋がっている親友3人。しかし、様々な問題や事件や秘密が…。
最初はどういう設定…?
触れる事で相手の心が分かる…?
神様の使いか、物の怪か、不思議な生物。可愛いけど。
しかし、見ていく内にストーリーも設定もすんなりと。岡田麿里の脚本の巧さ。
ちょっとした言葉のニュアンス、発言。気持ちのすれ違い、心の揺らぎ…。
長井龍雪による青春3部作で魅せた繊細な心理描写やリリカルな心の機微は遺憾なく。
何だか今回前3作ほど話題になっていないようだが、こちらも悪くない。テイストとしては『ここさけ』に近い。
相手の心が分かる。SF系に多いが、映画ではそう目新しくはない。
こういう題材の作品を見た時、よく思う。いや、誰もが思うだろう。
もし本当に、相手の心が分かったら…?
いい事もあれば悪い事もあるだろう。
照れ臭くて言えなかった事が伝わる。
本当の気持ちが伝わる。
その一方…
相手に隠していた本心が伝わる。決してそれは善意の気持ちばかりじゃない。
顔は笑っても腹の中では、見下し、小馬鹿にし、貶し、もっと酷い事も…。
本心を打ち明けあって、腹を割ってなんて綺麗事。相手に知られたくない気持ちを時に心の奥底に隠し、押し留め、社会や人間関係はバランスを保っている。
それで本当に相手に心が伝わるのか…? 偽りではないのか…?
何かで聞いた事がある。もし人間同士が相手の心を分かったら、社会や集団行動、人間関係など築かれてなかったろうと。
(確か、突然相手の心が読める事になってしまった青年を描いた藤子・F・不二雄のSF短編集の一篇だった)
先述した通り、秋にとってはこれほど楽で助かる事はない。
所謂コミュ障。二人以外、他人とまともに話す事が出来ない。
“ふれる”を介すると、何でも話せる。伝わる。大事な事や時には日常会話も。
二人は悪い事は言わない。
変わらぬ良好関係。秋は夜のバーでバイト、諒は不動産の営業、優太は服飾学校の生徒。
ずっとずっと、変わらぬ筈だった。
ひょんな事から知り合った二人の女性。樹里と柰南。
何と、二人も同じ家に越してくる。ちょっと訳があって。
思いもがけない男女5人の共同生活。生活スタイルも異なり、女子ルールも導入され、賑やかながらも秋にとっては煩わしかったのだが…。
柰南は優太の通う服飾学校の元生徒。それが縁で優太は柰南に好意を。
口下手な秋だが、樹里とは自然に話せる。内気な秋と姉御肌の樹里。性格は真反対なのに、秋は樹里に好意を…。
“ふれる”を介さずとも築けた関係に、秋は幸せを感じる。
しかし…。男女5人。何も起きない訳がない。
優太が柰南に好意を持っている事を知り、サプライズ。
でも、あれはちょっと…。ドン引きレベル。デリカシー無さすぎと言われても仕方ない。
実は柰南は秋に好意を。それを知って優太は卑屈に。
秋は樹里に好意を持っている事を“ふれる”を介して諒に伝えるが、実は諒と樹里はいつの間にか…。
秘めた想いや関係がきっかけで、拗れていく友情…。
さらに事件が。樹里と柰南が越してきた理由。柰南はストーカーに狙われている。
人目の付かない古い家。樹里や男3人もいれば安全だろうと。
ある時襲われ、柰南は怪我をする。大事には至らなかったものの、何故バレた…?
ストーカーの正体は…。まあ、すぐ分かったけどね。
優太も知っている人物で、責任を感じて神経が過敏になる。秋や諒とも衝突。遂には家に帰らなくなり、学校にも…。
柰南は入院。樹里も家には戻らず…。
諒は仕事で失敗続き。
秋はこの一件の直前、バーを訪れた客に料理を気に入られ、静岡に新しくオープンするレストランで働かないかと誘われる。
当初は乗り気だった秋だったが…。色々あって断る。バーも辞めてしまう。
どうして、こんな事に…?
こんな時こそ、“ふれる”。皆に本当はどう思っているか。
ところがある時から、“ふれる”を介して声が聞こえなくなった。
聞こえるのは聞こえるのだが、一部の声だけ聞こえなくなった。
島から恩師がやって来る。酒に酔い潰れながらも、研究していた“ふれる”の話を。
“ふれる”は心の声や本心全てが伝わるだけじゃない。相手にとって悪い事、聞きたくない事、罵倒や悪口は遮断されて聞こえないようになっていた。
つまり、あの聞こえなかった時、相手は何を言っていたのか…?
考えようによっては良好な関係を築けるが、それは本当に真の友情と言えるのか…?
3人の友情は本心じゃなく、偽りだった…?
そんな時“ふれる”が逃げ出し、思わぬ事態を起こす…。
言葉は魔法であり、凶器にもなる。たった一つの言葉で、相手を喜ばせ幸せにし、相手を傷付け最悪は…。
心の気持ちだってそうだ。
相手を思いやる。大事に思う。愛おしく。
相手を憎む。妬む。心の中で死を願う…。
どちらが本心なのか…? どちらも本心なのだ。
相手を思いやって、大事に思って、憎んで、妬んで、悩んで、後悔して…。複雑な気持ちや関係。
それが人なのだ。それが友情や人間関係なのだ。
相手を傷付けず、どう励ますか。
褒めるだけじゃなく、どう厳しい事も伝えるか。
心の声が聞こえたらそれは出来ない。
声に出し、聞こえるから。
声に出さず、聞こえないから。
心の声を伝える事が出来る。
永瀬廉の声もなかなか上手い。
さすがの長井×岡田×田中トリオ。今年の劇場オリジナル・アニメーションでも良作の方だと思うが、ちと粗も目立った。
コミュ障がよりによってバーでバイトする…?
好青年の秋だが、実はすぐ手が出るタイプ。ちょっと内面大丈夫…?
ストーカー対策とはいえ、女子二人がよく知りもしない男3人と暮らす…?
ストーカー事件は大してキーエピソードではなかった。恋愛問題も何か中途半端。
賛否分かれそうなのは、終盤の展開。“ふれる”の暴走。“ふれる”の中とか糸とか、急により現実離れした展開になって、今一つよく分からず…。
相手の善意を伝える事が出来る“ふれる”だが、実は“ふれる”自身こそ相手に気持ちを知って欲しかった…?
キュートな動物系キャラにも関わらず鳴き声を発せず、気持ちや言葉を伝えられない現代人や若者を象徴。
事件も問題も一応解決。
共同生活に終止符を打ち、3人は各々の道を行く。
定番だが、いつの時代も若者の進む道は王道だ。
例え離れていても、
心はふれたがってるんだ。
くそっ!邦画を見ても、アニメを見ても、元気、元気、元気!
どの映画を見ても、プロデュースと原作は川村元気!
元気、元気、風に乗れ、元気!
元気、元気、雲に乗れ!
ぶっちゃけ、寝ながら見てたからうろ覚えだけど、入場特典で貰った大きいカラーの冊子を読んでみたら、この映画は友情がテーマという事らしいのだが、
友達が勤めている会社の上司が仕事上での失敗について説教されているのを見て、その上司に殴りかかる?お前はどこの獄卒だよ?前科持ちか?
友達が好きな女の子を、好きになって告るのが友情?
俺の出身校みたいに男女共学だけど、男子40人に対して女子が多くて2人というクラス編成で、彼女がいない高校ライフをおくりたくないから、(自粛)な女子を奪い合う地獄のような環境ならまだしも、
社会人、フリーター、学生と、環境が違うから同じ漁場でないし、あえて同居する友人の好きな女の子を選ぶというのが理解できない。
その好きになる女の子というのも、告られてそんなに好きじゃなかったけど、背の低い男にキスしたけど、本当に好きなのは背の高いあの男だったり...。
何だ?この肉欲まみれの性獣は?そりゃ、ストーカーにも狙われるわ。
友人の好きな女の子を好きになるって、親戚の女の子を好きになるくらい、ありえないと思うんだけど、どうなんでしょうか。
あと、この「 ふれる」 という役に立たないドラえもん。あまり、役に立っていないどころか、人を不幸にさせてないか?
化け猫あんずちゃんの方が役にたつぞ?欠点は屁をこく事以外は、あんまも出来るし、子どもにも優しいし、死んだ母ちゃんにも会わせてくれて無茶苦茶有能だぞ?
野郎三人を「ふれる」自身が張った、異次元の世界に閉じ込めて謎の糸で宙吊りにしたり、束縛したり、
クトゥルフ神話のナイアーラトテップか?闇を彷徨うものか?こぇーよ!このゆるキャラ?
あ、ニャルラトホテップ表記は嫌い、ニャル子さん嫌いだから。
で、野郎2人( 名前書くの面倒くさい) がナイアーラトテップ( 変わっているし) が作った別次元に初めて行ったにも関わらず、
別次元のルールに妙に詳しくて、ありえないくらい不自然な説明台詞なのは何故なんでしょうか?
実はお前らも言いよる混沌のものなのか?それとも、脚本家の怠慢か?
川村元気の神通力を持ってしても、あの花だけの一発屋の脚本家と組んだのが、そもそもの間違いというもの。
萌え絵と昔の肩書きに惹かれて見た人お疲れ様でした。萌え豚は、監督と脚本家を甘やかすからこうなるんだ!あの花はもう7年前の作品だぜ?目を覚ませ!
泣ける青春映画ではなく、「 ふれる」という、恐ろしい化け物のパニックムービーで、まるでラブクラフト小説のアニメ化のような映画です。
青春映画としては、話しにならないくらい、つまらない映画だが、ホラー映画としたなら見れるかも。
クトゥルフ神話の、インスマスを覆う影、狂気山脈、銀の鍵の門を越えてが好きな人にお勧めです!
少年から青年への成長物語
はじまりの島の絵がとても綺麗でした
物語は幼少期にふれるに出会い友情が芽生え
それから青年に成長してという物語ですが、
なんだろ盛り込み過ぎ?展開が急すぎるところがあったり、つまらいわけじゃないけど、ただもっと惹き込まれるなにかが欲しかった
最後ふれるの涙に私も泣いた
次はふれるの視点から見ます
ふれるの本当の存在意義
主人公である秋、諒、優太と不思議な生き物「ふれる」の友情物語。
この物語はテーマが2つあるように感じました。
ひとつは3人の友情について。ふれるの力を借りた友情は本物なのか?ファンタジーなのにとてもリアルに描かれていました。現代におけるコミュニケーションについて考えさせられるシーンもたくさんありました。
ちょっと脱線しますが、優太と女の子が2人きりになるキスシーン。私は2人の会話を聞いているので女の子ひどい!優太に謝れと思っていたのですが、結局責めた優太達は最終的に謝ってるのに彼女は完全に被害者で謝りません。最近話題になっている同意はあったのかについて。密室での事なので断れなかったといわれても仕方ないわけですもんね。タイムリーだなと思いました笑 可哀想で断れなかった 怖い…笑
そしてもうひとつが「ふれる」の存在意義。秋と出会ったふれるの目線で物語を観るとかなり感動します。
登場人物の行動等から心情を読み取るのが好きな方はぜひふれるの行動に注目してみてほしいです。とても健気で愛おしくなります。クライマックスも納得です!
ふれるは彼らにとって必要な存在だったのか?力が有る無し関わらず。
私は秋とふれるの友情物語と言っても過言ではないと思います☺️
宣伝が3人の友情に偏りすぎたのが勿体無いなと感じました。まぁ声優さんがあの御三方ならメディアがそこばっか取り上げちゃうのもわかりますが。監督はふれるをかわいいと思ってほしいと力説してました☺️
全てがもやっとしている
全体レビュー評価高めですが…
端的にいうとドラえもん=ふれる、主人公=のび太です
人と接するのが苦手な主人公がふれるのおかげで親友ができ、成長出来たと思っていたけど、実際は子供の頃から精神構造が一切成長しておらず、友情関係を構築できたのも全てふれるのおかげだったという事を、いい歳になってから徐々に気づいていくというストーリー展開…
主人公には一切共感できませんでしたが、ふれる自体は可愛らしくて気に入ったのと友人2人の熱い友情に免じて星1加算しました
モノトーン
超平和バスターズの新作は男性メイン、今までとは違う方向性に舵を切ってきたなというところに期待を込めて鑑賞。
特典はメッセージリーフレットでした。A4サイズなのでデカすぎんだろ…と思いながらバッグに詰め詰め。
期待はしていたんですけど…。
序盤のきな臭さから怪しさを感じて悪い方向へ行かないように行かないようにと思っていたのにどんどんダメな方向へいってしまってとても残念でした。
フィクションの人物の行動に文句を垂れるのは野暮だとは思うんですが、看過できないくらいイカれた行動の連発だったので絶対にやめろって行動以上の事をするのでほとほと呆れてしまいました。
メイン3人にちっとも魅力を感じれなかったのは本当に致命的で、秋は口下手なのはまだしも家庭環境が原因とは思えないくらい手より先に口が出るキャラ構造が不可解すぎて、接客業をしているのに愛想がない事を注意されたら殴りかかろうとする行為はなんかしらの検査を受けた方が良いのでは?と思ってしまいました。
諒はトラブルメーカーだし自分1人で判断しちゃうしで3人の仲の亀裂を産んでしまうし、優太は優柔不断な性格かと思いきや目当ての女子がいたら尻尾ぶんぶん振り回して近づいて行ったりとブレがひどかったです。
ストーカーに追われてるからといって成人男性3人の家に転がり込む理由が秋と諒がデキてるっぽいってだけで判断してるのは危機管理無さすぎない?と思いましたし、諒が家の鍵をそそくさと渡して家に入ってきたらそりゃ何も知らない秋はビックリしますし、そもそも伝えなかった理由が謎でしたし、勝手に家でのルールを樹里が決めていきますし、料理とか秋に全部任せってのもなーんか転がり込んだ割には自由だなと思ってしまいました。
恋愛模様のドロドロさを描きたかったのはまだ分かるんですけど、いささか幼稚すぎないかなってレベルでくだらない事ばっかしていてキツかったです。
家に男女同じ空間で住んだらそりゃいざこざ起こるよなと思っていたら速攻で優太が奈南を口説きにかかりますし、2人っきりの空間になったらキスしようとするしで軽いわ〜ってなりました。
キスしたからってわざわざサプライズパーティしてネームカードまで作るなんて行動をする20代は見た事ないですし、そもそも1回キスしたからってそんな関係性になったと思い込む3人が抜群に気持ち悪かったですし、迫られて断ったら傷つけちゃうからキスしたという奈南の性格も?でしたし、それに対してビッチじゃねぇーか!と言い放つ秋の言葉選びの下手くそさも腹立ちましたし、全員が全員身勝手すぎて何これ?って観ながら思ってました。
本当にキツいというか鳥肌が立ったのが奈南が秋を好いていた理由が顔と身長という、理由こそ分からないわけではないんですが、秋が色んなところに頭をぶつけるのは何かしら理由があるのかなと思っていたらこのためだけの設定って…とキャラ付けの面倒さに絶句しました。
後半のふれるの糸含めたファンタジー展開にはもう振り落とされてしまいました。
ふれるによって憎悪の感情も伝わるようになったまでならまだしも、地獄へ行って蜘蛛の糸を伝ったり、思った空間に速攻で飛べだと思ったら陸海空飛び回りますし、なぜか落下していく様子を延々と見せられますし、雲を綿飴だと思えば良い!というもうよく分からん理屈が提示されたりで脳が追いつかなかったです。
「天気の子」と似たようなことをやってるのも中途半端だなと思ってしまいましたし、これまでの超平和バスターズの独自性がどこかへ行ってしまった気がして寂しくもありました。
そこからの和解から離れ離れになる展開もそこまでのギスギスは一体なんだったんだ?ってくらいトントン拍子に進んでいくので情緒もヘッタクレもありませんでした。
物語の肝であるふれるがキャラ的特徴が無くてそれでいて可愛くないというのも致命的な弱点だなと思いました。
喋れないから感情は読み取れないし、飯食ってトゲ刺して大きくなってくらいしかアクションが無いのでこれで愛情を持てという方が無理です。
でも主人公たちの被害者ではあるよなと思うと可哀想にも思えてきて大変でした。
主演3人の声の演技もなぁ…となってしまいました。
仮面ライダーシリーズから前田くんは追いかけているので若干贔屓目なところはありますが、ライダーのアテレコをしていたので違和感はまだ少なかったです。
永瀬くんはなんでこんなに声の仕事があるんだろう?ってくらい超下手ってわけではないけど上手くない感じなのがどうにもノイズなのが今作でも変わらなかったです。
坂東くんが一番難ありで…。
もう棒読みも棒読みで、感情の起伏が激しいキャラであり常識的な面を持ち合わせるキャラクターだからこそ声の演技が大事なのにもう違和感だらけでしたし、本職の白石さん演じる樹里との掛け合いが多いからこそちゃんとした人を選んで欲しかったなと思いました。
絶対オーディションなんかしてたらこの3人になる事は無いと思うので事務所パワーだなぁと思いました。
本職の面々はさすがといったところで、石見さんの愛らしい声が堪能できたのは良かったですし、白石さんは毎キャラ演じるたびにガラッと変わるのも凄いなと改めて思いました。
ただこれまでの超平和バスターズ作品に出演していた声優陣を作品に入れるのは良いと思うんですが、なんか悪サイド側ばかりで起用されていたのはちょっと腹立ちました。
これまでの作品を紡いできた人たちなのに扱いが雑だなーと不信感を抱いてしまいました。
アニメーション自体は綺麗ではあったんですがCloverWorksにしてはアニメーションとしての凄みを背景くらいしか感じなかったのも違和感の一つだったなと思いました。
良い悪い含め青春を感じさせてくれた超平和バスターズの作風と、少年少女のエグさを感じさせる脚本を書いてきた岡田麿里さんの噛み合わせが悪い方で化学反応を起こしてしまったなと思いました。
男子だけの空間に女子が入ると学生時代のようにうまくはいかないというのを体現しているようでしたがわざわざアニメでやらんでも…と思ってしまいました。
今作とは真逆をいく「きみの色」が欲しくなってそのまま「きみの色」を観て浄化されました。
男子3人はルイくんを、女子2人はトツ子ときみちゃんを見習ってください。あの子らの方がしっかり大人です。
鑑賞日 10/6
鑑賞時間 18:35〜20:35
座席 M-14
嫌なものを隠すフィルターと共に私たちは生きてゆく
色々考えさせられる映画でした。
とくに「ふれる」の衝突回避フィルター機能をめぐるエピソードは秀逸。
今の「繋がりすぎる社会」の一面を鋭くとらえていると思う。
今、急速に「いろんな人」と繋がることができる社会になっている。
そして、多くの人が「多様な価値観を認めたい」と考えている。
そこではどうしても「相手の良いところ」に偏った理解が進む。
「良くないところ」になんて注目したくないのだ。
そこはスルーしないと「相手を認められない嫌な自分」が顔を出す。
だから「悪いところ」が見えないフィルター機能は歓迎される。
でもそこで作られた関係性はバランスを欠いている。
だからいろいろ問題を引き起こす。
「過剰ないい人像」を押し付けて、それと違う面を相手に認めなくなる。
そんなの無理があるから、どこかで幻滅することになる。
秋、諒、優太も、一度はお互いに幻滅してしまう。
それでも彼らをつなぎ留めるのは、皆で過ごした風景と時間だ。
彼らはお互い良い面だけに注目して、衝突を避けてきた。
従来の人間関係から見るなら、ズルをしてきた、ということになるだろう。
でもそれは、これからの時代は当たり前になるものだ。
相手の嫌なところを見えないようにする技術は嫌でも進むだろう。
だから、私たちに必要なのは「ズルでもいい」という価値観なのだ。
共通の風景と過ごした時間の力で、幻滅を乗り切るしかない。
ズルをして、そのツケで幻滅して、ぶつかって、乗り越える。
その要素は昔からあまり変わっていない。
ではなにがかわったのか。
それは幻滅までの時間が長いことだ。
簡単に幻滅できないようになってゆく。
技術の力で「相手への幻想」は大きく膨らむようになるのだ。
そして「それが幻滅するときの威力」も大きくなってゆく。
だから私たちはその威力に負けないように、風景と時間の力を溜めるしかない。
そのとき、「ふれる」の力がやっぱり必要なのだ。
秋のように「ふれる」とちゃんと分かり合う必要がある。
ちゃんと飼いならさないといけないのだ。
そういうお話のように私は感じました。(おわり)
ふああっとしてる
トゲトゲはみんなの心のとげとげだったんだね。
それくらいしかふれるという生き物?について感想は無い
ストーリーはマンガなどでありそうな男女で一軒家を借りてルームシェアする話。
そりゃ男女でいろいろあるし男同士の友情も大変だよ。
社会人になるあたりのおそらく20歳あたりの男ども
就職してる男の子が一番現実味があったかな。
ほどよく理想を描いた世界で、ふれるは本当に必要だったのか、
そう問いかける内容。必要ないけど、話をちゃんとしようねという結論だとすれば
良いメッセージだとは思う。
彼ら彼女らの今後が全く気にならない。
きっとなんとか生きていくんでしょう。
時間をつぶすにはまぁまぁの作品。おススメは・・しないかなぁ
客席はエンドロール開始前あたりから人が自分だけになった。
良い感じのエンディング曲が流れていたんでしょうけど、
そりゃ席立つよなぁって内容です。お察しください。
友達になってくれなきゃ、殴る
本心が伝わって仲良くなる?逆じゃね?…って思ってたら、やっぱりそういうことか。
ひったくり事件から押しかけ5人暮らしの流れはなかなかに強引。(秋と諒が“そう”だったとして、優太は?)
矢印の行き違いによるギスギスはマリーっぽいけど、彼女にしてはマイルド…というか普通だったかな。
ストーカーの正体も“ふれる”の真実も、早くに察しがついたので驚きはナシ。
男3人も、女子2人とも、親密になる様子がダイジェストなので、友情も恋愛も深みを感じず。
悪感情が伝わってなかっただけだから友情も偽物→やっぱり友達、の流れも雑だった。
メイン3人の演技は悪くなかったが、女性陣が実力ある本職なのでやはり見劣りする。
石見ちゃんの声がやっぱり好き。
過去作の声優を探すのは楽しかった。
かやのんに酒を飲ませるのは既に定番だが、水瀬•若山にあんな性格悪いキャラやらせるか。笑
櫻井さんは分かったけど、内山くんどこにいた?
映画的に動きのある画もいいけど、もっと心情にフォーカスしてほしかったなぁ。
クライマックスが“ふれる”と通じることになってたから、友情の話からブレちゃったし。
離れてもズッ友的にそれぞれの道に進むけど、女性陣とのその後なんかは察しづらかったり。
優太と専門グループが普通に仲良くしてるのも違和感。
“ふれる”が思いのほか可愛かったし、料理の作画もおいしそうなのは良かった。
“ふれる”はSNSなど綺麗事だけで繋がれるツールのメタファー?
優太の専門がまさかの母校。笑
設定が仇に
予告を見る限りではつまらなそうだったので鑑賞するか迷ったのですが、「あの花…」の監督とのことで、ひょっとしたらと思って鑑賞したのですが、予想よりもつまらなかったです。
とにかく、主要キャストに魅力がないです。見た目は良いかも知れませんが、頭にくると直ぐに暴力をふるう男や、好きでもない男とキスをする女など、内面的な魅力がないので共感しにくいです。
それから、ストーリーが浅いです。小学生時代から中、高、大学をすっ飛ばして社会人になり、そこから幼馴染み3人に2人の女性が加わりひとつ屋根の下、5人の共同生活が始まるのですが、共同生活している割にはその辺のエピソードが殆ど描かれません。何故か料理の場面はやたらと細かい描写なのに、肝心の人物像や物語が雑過ぎて感情移入できないです。
そもそも「ふれる」の設定に無理があり過ぎます。喧嘩する際など相手を悪く思っている時は、いちいち三人で手を繋いでいる状況を作らなければならず、不自然極まりないです。その設定が枷となって物語を細かく描けなくなってしまったのだと思います。
いっその事「ふれる」なんか登場させずに、その分を人物像や大人への成長物語に充てた方がましだったのではないでしょうか?
普通に面白かったけど
登場人物全員言葉が足りなくてイライラする部分が多かったかな。だからこそふれるの能力が必要だったって事なのかもだけど。過去のエピソードや女性2人とシェア生活を無言の音楽のみで理解させようとする時間も長い印象を受けた。セリフが少しでもないとあの辺は寝そうになってしまった。最後のふれるに秋が感情をぶつけるシーンはすごく良かった。音楽も良かったし永瀬廉くんすごくうまかった。主演3人、声優さんじゃないけどすごくうまかったのでびっくりした。ラストで3人が別れるのは「離れてても友達」ってことなのかな?家賃があがるタイミングで3人が別々に住むことを選んだ理由が曖昧なままで別れたのがスッキリした印象で終われなかったかも。全体的には面白かったです。とにかくふれるは可愛い!声がなくてもずっときゅるきゅるふさふさしてた。
ふれるの心に触れたとき。
島育ちで小学生からの親友・秋、諒、優太が大人になり高田馬場にて共同生活、子供の頃その島の洞窟で出会ったパッと見はハリネズミの様な生物で3人と一緒に住む“ふれる”の話。
話すことが苦手な秋だったが“ふれる”に出会い、ふれるの持つ力で言葉で会話しなくても手を繋げばお互いの気持ちや心で会話が出来る様になる能力を身に付ける3人だったが…。
ふれるの力で分かり合えてた3人だと思ってたけれど、途切れた意思の疏通、訪れて来た島時代の先生から聞いた“ふれる”のことで…。
その力を頼りにしてた秋が普通に人との会話出来る様になってくと同時に察して少しずつ離れてくようにも見えた“ふれる”、2人の女性と知り合ったことで…崩れる3人の関係性。
先生から聞いたふれるの本当の能力、綺麗事な関係性と分かった3人だったけれど、ラストは腹割って話せてホントの仲間になれたのかな。野球スタジアムに張り巡らされた秋にしか見えない“糸”を辿り、ふれるに想いを告げた時に見せた“ふれる”の涙には涙で、アニメが得意じゃない私も楽しめた。
友達とはかけがいのない財産
とてもメッセージ性の強い作品です。
いろいろと言いたい事はあるんですけど、声優の無駄づかいし過ぎ。櫻井孝宏さんとか江口拓也さんとか出るなんて聞いてないんですけど!!
それにしても、大人の青春をここまでリアルな描写で1つの作品に出来る事がまず凄いです。陰キャの優太が暴走して奈南を怒らせる所とか、奈南の言い訳臭い所とか、人間の嫌な部分が良く出てました。個人的に言うと男子3人女子2人って絶対1人余るんで嫌なんですよね笑。それはともかく、結局心を読むって言うのは言葉で伝える事を怠けてるって事なので、どんなにそういう能力を得たとしても、相手の目を見て言葉で伝える事って大切だと思いますよ。現代人は結構そういう根本的なコミュニケーションをサボりがちなんで、生きづらくても言葉を交わす大切さを考えるきっかけになりました。
人とのコミニュケーションの危うさ
と必要性がテーマなのかな…
自分の気持ちを言葉にするのが苦手な人には特に刺さるんじゃないのかな(あと親元離れて新生活はじめた若い子とか)
私は結構すぐ言葉で伝えようと、話し合った方が早いと思ってしまうタイプなんでアレだったんですけど。コミュ障の息子にムビチケあげて観に行かせようと思いました。どちらかと言うとふれる。の方に感情移入しちゃいました。主演3人の声も主題歌モノトーンも良かったです。
言葉で伝えることの大切さ
本当に大切な人と心から繋がるには、を考えさせられた。周りの人を大切にしたいと改めて思うすてきな映画。主人公3人の演技も自然。特に永瀬廉くんのクライマックスの叫びに心が揺さぶられる。すごい!
ファンタジー×日常生活
ふれるという不思議な生き物
主人公の秋が小学生の時に友達になりたい同級生の諒と優太にこのふれるを介して友達になり、3人はふれるの相手の心が伝わる能力(嫌な気持ちや悪口などはフィルターがかかり取り除かれる)によって特に秋が口べたなのを補い生きていき、大人になった。
そしてふれるを連れて3人で東京に島から出て来て共同生活をしていて、事件がおきる。
まぁ、人間は人の嫌な気持ちや悪口などをいかにフィルターをかけるか、かけないかで処理していて生きてゆくもの。それを理解する話ですね。
最後にふれるはフィルターに溜まったものをトゲから糸にして暴走してしまうけど、秋が口べたな自分を助けてくれたふれるを抑えてエンド。
そしてふれるは初期化して子供ふれるになって3人はふれるなしでお互いを理解する様になり、それぞれの生活を独立して始める。
良い話だけど感動は少ない。やっぱり男性3人で女性が間に入って来るといろんな気持ちが湧いて来る。これは普通の人にも当てはまること。何も3人だからいさかいやすれ違いが起きじゃなく、世の中あちこちで起きていること。そこに大きな感動は得られません。
ふれるはそこにフィルターをかけて3人を優しく見守っているけど、続けていると最後に暴走して困らせる存在(嫌な気持ちを針と糸に変換して最後は暴走する)になっていた。それを秋がふれるを理解してやり、解決するのたが2時間弱にはいろんなイベントをカットしてあり尺が足りないと思った。
公開3日目の日曜夕方の回で観客2人。帰り際に
ネットに予約情報を確認すると夜の回は1人しかおらず、イオンのモール内にある利点で日曜はいつも満員寸前まで客がいてロードショーをやるのにこの客の入りでは虚しい。
期待値高すぎたかも
永瀬廉さんのファンです。
そして「あの花」が、アニメも実写もとても好きなので、そのスタッフさんの最新作に永瀬廉さんが声優として出演するとのことで、だいぶ期待してしまいました。
展開がぐるぐる早すぎて、正直、「で? だから何?」という気持ち。メインテーマはきっと、「思いを伝えることの大切さ」とかだと思うんですが、それにしては余計なエピソードが多すぎてごちゃごちゃしてるし…
女の子2人、必要でしたかね…? ストーカーされてる、みたいなエピソードも。秋は人見知りなのになんでバーテンダーのバイトしてるの? 料理好きなら厨房やればいいのに。
あとところどころ作画が甘い気がしてしまって。最近はアニメの作画クウォリティーが高い作品が多いので、気になっちゃいました。
風景はとてもきれいでした。
風景、背景画の美しさと、ふれるのかわいさ、YOASOBIさんの切ないエンディング曲、豪華声優陣、そのあたりを楽しむにはいいのかな。
もしかしたら、ワンクールのドラマでしっかり描いてくれていたら、もっと好きなアニメになったのかも。
星0以下
凄い作品ですね。
引くシーンが多すぎたのでとんでもない時代なんだなぁと感じました。
最初に言っておきますが、私は女性です。
そんな私の視点から。
1.不動産屋が自分の自宅、しかも同居人全員の同意なし、で女性たちを連れ込む点
女も男もどうかしている。不動産屋として失格。同居人の同意なしなんて非常識すぎて話にならない。女側は知らない人の家に行ったらいけないという教育を受けていないのでしょうか?更なる身の危険については考えないのでしょうか?相手がバイセクシャルとは想像できないのか?それとも昨今はこのような尻軽女性ばかりなのでしょうか?
2.キスまでしておいて、雰囲気を壊したくないからのキスだった、好きではない、と言って相手を平気で傷つける点
空気を読め?逆に、女性は相手の気持ちに配慮してください。空気を読んでいないのは男性側ではなく、女性側です。あんなビッチ女だからストーキングもされるし、恨まれるのです。それで被害者ヅラはもう、???としか思えません。
男とか女の問題ではありません。相手に対して失礼です。怒りしかありませんでした。
昔でいうところの男の純情を弄ぶ本当に最低な人間です。その後反省の様子もなく、被害者ぶっており、大変不愉快でした。女性の友人も同じです。苦言を呈するどころか庇うとは、なんなんでしょう。
服飾系の繊細な彼が、キスしようとした時一度止めてますよね?その上でキスしておいて、好きじゃない?え、何様ですか?きっと誰とでもキスするんでしょうね。そういう人はビッチと呼ばれておりました。昨今は違うのでしょうか?
3.友人が2.のような女でかつ、パーティの事は許していないから!と強く言い放った意味不明な人と付き合い続ける点
もしあの時点でしっかりと別れているなら何も言うことはありませんが、友人があれほど傷つけられて、よく付き合えるなと思います。理解に苦しみます。
価値観の相違、しかも大きな相違、がハッキリしたわけですし、どうやら反省の色もないようですし、また男性側の祝ってやろう、という気持ちを理解しようともしていない点から、お付き合いを続けても難しいと感じます。
女性2人には、男性側に歩み寄る姿勢が見られず、自分勝手な側面しか見えませんでした。
そんな不動産屋の彼には残念な気持ちで終わりました。
以上3点がドン引きシーンでした。
最後に。
言葉に出来ないと暴力に訴える主人公。DV夫になるパターンですよね。
アダルトチルドレンですかね。
これから先もそうやって人生を送るのだろうと思います。
カウンセリングでも受けることをお勧めしますし、私の人生ではそういう方とはお会いしたくないです。
不動産屋の彼には、もっとまともな女性に出会えたら良いね!
服飾系の学校に行っている彼には努力家な君ならきっと上手くやっていけるよ!
そう声をかけてあげたい本作品でした。
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