「「ふれる」を介した友情の物語」ふれる。 映画ファンさすせそさんの映画レビュー(感想・評価)
「ふれる」を介した友情の物語
離島で育ち東京に出て来た小野田秋、祖父江諒、井ノ原優太の3人はバイトに会社務めに専門学校にそれぞれ苦労しながら共同生活をしていた。
同郷の彼らには秘密があり「ふれる」という不思議な生き物の力で口に出さずとも互いに接触するだけで心の声が聞こえて、心が通じ合い大の仲良しになったのだった。
だが、ある出来事をきっかけに徐々に3人の関係が変わり始めて――
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、『心が叫びたがっているんだ。』、『空の青さを知る人よ』のスタッフが制作した映画で、登場人物たちの細やかな心の動きの描写など随所にらしさが感じられます。
心の声が聞こえてしまう、というよくある設定も一ひねりされていて楽しめました。
主人公たちが大人になる中でのさまざまな心の成長も丁寧に描かれており青春映画としてもよくできています。
3人の友情の行く末を映画館で見届けていただきたい。
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