「自分の人間関係を省みる」ふれる。 alvoさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の人間関係を省みる
何か疲れない映画を、と選択。良くも悪くも?予想をそこまで超えず、でも飽きもせず、丁度良い具合だった。
ファンタジー設定の割にそれにより過ぎることなく、割としっかり人間関係の話。途中やや大げさな我儘かんしゃくとか出てきてム、とは思うものの必要以上にカリカリせず穏やかにずっと見れた。
メインの五人はそれぞれどうなのよ、と思える言動あるリアルな若者。そりゃ人間だしダメなところはあるよね。若いんだし感情抑えきれないこともあるよね。しかしななちゃんとユータは腹立つ。そして一番大人と思ってたリョウくんも後半ピンチの時の暴言、身勝手すぎて腹たった。秋のすぐ手が出るのは最早何かの障がいではと思ったけど、放っておくのは論外だ。ジュリは。。あれ、いい子だった。
でもそんな相手の悪いところを受け入れながら生きてくのが人生。それらを知っても互いの信頼関係の上に起きる出来事は許して受け入れて続いていく。うーん、わかってはいるけど自分に置き換えると彼らよりずっと年上なのに受け入れられないこといっぱいあるぞ。でもきっとそれは相手に伝えられていないこと、我慢していることが原因な気がする。
ふれるの裏設定、大人になるまで気づかないとかあるのか?というのと、人とうまく話せない秋はともかく、他の二人はわざわざ東京で同居する必要あったのか?とか。
もっとふれるのファンタジックな絵があっても私は好きだけど。
ふれるのとげは、吸い取った悪意、という解釈はコメント見てようやく納得。あの白くなって震えてるのは悪意溜めすぎたってこと?それは大人になって色恋絡んで初めて起きたことなのかな?一生懸命人と人を繋いでそれを最後に否定される、ふれるちゃんの悲しい気持ち伝わった。涙流せてよかったね。