「一体どうしてしまったのか?」ふれる。 Takuさんの映画レビュー(感想・評価)
一体どうしてしまったのか?
最後まで、意味不明。何が言いたかったのか?何を描きたかったのか?相当に理解困難であった。
どんなオカルトでも、どんなSFであっても良いのだが、それでもどこか一点では一貫性があるべきである。それができていれば、製作者側と見る側の共通認識となる。その共通認識がこの世界観には存在していない。故に、製作者側が作る世界観を、観覧者側が共有できない作品となっている。
即ち、「ふれる」というオカルティックな存在が、何なのか、どういう位置付けなのか、何故存在するのかなど、何となく説明されているが、到底得心いくものではなく、つまり「ふれる」の事が十分に描き切れていない。
前作「空の青さを知る人よ。」が秀逸であっただけに残念でならない。
これまで良い作品を送り出してきた監督、脚本家、キャラクタデザイナの名トリオだけに、人間模様は良く描けている点が唯一の救いか。
是非、次作に期待したい。
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