「個人的に経験値がない分あまり馴染まなかった。腐女史の方ははかどるかも?w」ふれる。 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)
個人的に経験値がない分あまり馴染まなかった。腐女史の方ははかどるかも?w
『あの花』『心叫』『空青』青春3部作と同じ首脳陣による4作目。3作と毛色が違うのは男子キャラ3人に軸足がある事です。ヒロイン2人は後付でかなり強引にねじ込まれるので、少々違和感あります(キービジュにもなし)。
今回も秩父市が舞台かと思ったら、都心のシェアハウスを拠点に3者3様の生活が展開。そこに後に2人のヒロインが加わり5人体制に。青春と銘打てばもう事件の予感しかしません。
男子3人は架空の島?出身で秩父ではない理由は、恐らくファンタジー要素があるためと思われます。三峯神社とかに後付けできなくはなさげで、フレルのぬいぐるみなど制作してグッズ展開とかも出来たかも。
肝心のストーリーは可もなく不可もなくで、キャラ作りも過去作でも見かけたような脚色。それは『あの花』から相変わらずのカードの組み合わせと言うか、3首脳のお得意パターンなのでしょう。ただし今作は『下ネタ』がない代わりにBL要素を全体に薄く伸ばしてあった感がありました。
そんな感じの全体像ですが、実は本作は上記3作よりも好みから外れるため★3票。腐女史各位やオトメイトな女性の妄想がはかどりそうな設定は、個人的に守備範囲の外側です。
特にマイナスに思ったフシはあまりなく、強いて言えば謎の生物フレルについて、冒頭の意思疎通以外の情報はなく、島の伝説由来?(印象付けが弱い)、触ると痛いのと、アレだけ珍妙なのに放し飼い。
子供アキがフレルを見つける意図が解りにくい事や、居場所を知ってた事、見つけて以降は単なるペット扱いで、謎めいた素性は当面放置されます。
そう言えばヒロイン2人とは意思疎通しないの? フレルはバラしても能力を秘密にした理由も不明でした。また、クモの糸みたいなのって何? ネットワークを意味してる?
他には、ケンカしたりヒロイン2人とのイザコザ(痴情のもつれ)の掛け合いがイヤに過激で、そのくせ冷めると何事もなかった様に平常に戻る(謝るシーンあった?)、その寒暖差の激しさが違和感でした。話のメリハリ目的かもですが5人離散するレベルにも思え、今どきあんなモンですかねぇ?
この辺も自分には経験値がないせいで、いささか共感しにくい部分でした。
加えて、相変わらず風呂敷の畳み方が雑に思え、終盤の騒動が良く解らないままオチへの展開。あのクモの糸も便利に使ってる感ありました(役割が決まってない万能素材)。
と言う訳で、自分はあまーーりピンと来ない作品でした。そして例によって中の人問題、本作では及第点と言えますが、序盤のアキが若干微妙、妥協出来なくはないですが。
だからこそ『がんばっていきまっしょい』は普通に期待できます(チョッとCGが…w)。