ハンテッド 狩られる夜のレビュー・感想・評価
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GOD IS NOWHERE
劇中で頻繁に映る、GOD IS NOWHERE の電光掲示板。"神なんて居ない"というワードは日本よりも熱い信仰心のあるアメリカでは不穏な看板だが、本作ではまさにそんな言葉が当てはまる。不倫相手と家路を急ぐ主人公は製薬会社勤務であり、夜中の2時に電話をかけて来てちょっとイラッ💢な旦那には愛されている模様。不倫相手は同じ会社の、旦那とは正反対そうな寡黙な男性。
立ち寄ったコンビニ併設のガソリンスタンドにて、店内から出ようとした瞬間に銃弾の雨に襲われる。腕を深く負傷し、不倫相手は頭をぶち抜かれて死亡した状況に置かれる。何故、なんで私が…なんて誰も聞いてくれない。店内にあったトランシーバーを使い、狙撃犯と会話をしながらちょっとした心理戦になるのだが、まぁ犯人がベラベラと喋ってくれるお陰で怖さは半減してしまう。映画としてはどうだか分からないが、何も言わない相手から狙われている方が100倍怖いのでは無いか。
それでも、いつ撃たれるか分からない状況はかなり怖く、90分強の本編はずっと緊張感が漂う。映画館の大音量では銃弾の猛攻が来る度に体がびくついたが、テレビ画面ではそこまでのサラウンド効果も無い為、非常に劇場向きのホラー作品と言えよう。相手が主人公の事を事細かく知っている点や、店内で既に死亡していた女性の事を犯人が"妻"と言った上で"浮気をされた"という、渦中の主人公もピクッと来たであろう話をされた事から、旦那が犯人では無いかと恐らく誰しもが思うはずだ。そして、途中で買い物に来た男性。亡くなっていた犯人の妻とはここの店で知り合って親しくしていたという明らかに怪しそうな人物も一緒に狙われるのだが、出てくる人物がそれぞれ怪しいのである。しかしそれもミスリードであり、「SAW/ソウ」のジグソウよろしく最前列で死を鑑賞するのかとも思ってしまったが、犯人が見えない状況下で、誰しもが「誰が犯人なんだ」という答えを欲しているのを意識した上で上手く観客の心理を利用した展開を呈している。
やはり犯人が喋りすぎだが、1人の少女がやって来た所から別のハラハラ展開となる。思わず「あぁっ…」と声を漏らしてしまった。主人公が妊活中であり、旦那は少しの登場だが早く子どもを授かりたいと願っており、主人公は恐らく仕事から離れる気が無く、どこか心ここにあらずな表情なのだが、それらを考慮して見ず知らずの子どもが危険になった際に働いた本能を描いたのだろうか。前半と後半で主人公の表情が全然違うのもポイントだ。犯人に全てを話した事で心の中のモヤモヤが晴れたとでも言うのか。あの状況で前半みたいな無表情でいられたら犯人よりもサイコ野郎だが、少し意味ありげに思えた。細かな演出は上手いと思うが、全体を通しての恐怖感は薄く、意外とグロも控えめであり、(何を隠そう製作はアレクサンドル・アジャ)終始マイルドな恐怖だが緊張感は張り詰めた形の作品だった。少しでも雰囲気を高める為にはなるべく音量高めで観る事をオススメする。
ホラーとしては面白い
GODISNOWHERE
理不尽なワンシチュエーション・スリラーと言ってしまえばそれまで。凶悪サイコパスと無線機で会話しながら、現在の分断されたアメリカの姿を明るみに出した社会派ドラマとも取ることが出来る・・・だけど、これじゃ中途半端すぎる。差別主義者や陰謀論者、そして反ワクチン派といった言葉は全て犯人側が自白するかのように語ってるが、最終的には単なる自滅的スナイパーだった。主人公アリスも犯人も死んだ中、立ち寄った家族の孫娘だけが生き延びて立ち去るというラストは虚しくてしょうがない!
最初、主人公アリスが腕を撃たれ、不倫相手の同僚ジョンが射殺された段階で、NTR夫エリックの仕業だとミスリードさせ、無線越しの犯人との会話により店内で殺されていたアメリアが妻なんじゃないかと思わせる。そこへアメリアと同じく深夜勤務の男がやってきて、この彼が犯人なのではとミスリード。面白かったのはここまでで、残りはアリスの個人情報にやたら詳しい犯人が一体誰なのかさっぱりわからなくなる・・・
コロナのせいで分断されちまったSNS。銃犯罪は一向に減らない。そうした社会風刺もあるけど、それがみんな犯罪者になるわけでもない。犯人は真っ当な意見を語りつつも結局は無差別殺人鬼というオチが残念なところだ。アリスにしても妊活中だと言いつつも矛盾だらけ。うーん、何を見せられたんだろ・・・
乱射男の姿が見えないだけにこえー
さすがはアジャ監督プロデュース!緊張感ハンパない!終始心臓バクバクした!世の中に対してごちゃごちゃ文句ばっかり言ってるおしゃべりクソ野郎 ちっちぇーだせえんだよ 隠れて乱射しやがって卑怯者が ラストは乱射男が世の中から抹殺される姿そのもの
見えざる敵に怯えるアメリカ
もはや国内での銃撃事件がさほど驚きを持って伝えられなくなっているほど日常茶飯事化しているアメリカ。
その犠牲者の数に比例して報じられ方も違っていたりする。受け取る側の人間もまたかという具合に感覚がマヒしてしまっているのかもしれない。
おそらくこの作品で描かれた事件もその犠牲者の数からしてけして新聞の一面で取り上げられることもなく、小さく報じられて二、三日もすれば忘れ去られてしまうんだろう。
本作の犯人の正体はあえて明かされない。犯人はまさに今の病んでいるアメリカを象徴する存在として描かれている。
PTSDを患う帰還兵、政治的あるいは宗教的過激思想を持つ者、ミソジニー、陰謀論者、格差社会で貧困にあえぐ若者、いかにも銃撃事件の犯人にふさわしいと思われる人物像を犯人自身がほのめかす。そのどれとも違うし、そのどれでもある。
まさに犯人は現代の不安や憎悪に包まれたアメリカを象徴する人間として描かれている。犯人の標的とされた主人公は男性社会において努力して社会的地位を掴み取った女性だが、不妊に悩んでいてそんな自分を優しく気遣う夫に対して重荷を感じていた。
確かに優しい夫ではある、しかしそれは自分を一人の人間としてではなく、あくまでも妻として、子供を産んでくれる女として気遣っているにすぎない。子供も産めない自分をただ一人の人間として愛してくれるのか、夫に対する疑念をぬぐうことができず彼女は同僚と浮気をしていた。
そんな彼女の事情をすべて見透かしているかのような犯人。男性優位社会で生きづらさを感じて生きてきた彼女をいたぶり殺そうとするその姿は自分たちは差別はしないとリベラルの皮をかぶりながらやはり差別的意識が抜けきれない男社会を象徴してるようにも見える。
死闘の末、彼女は犯人を倒すが彼女も力尽きて息を引き取る。長い夜が明けて一人生き残った少女が道を駆け出す場面で映画は終わる。この少女がこれから生きてゆくアメリカ社会は果たしてどうなって行くのか。この一夜で起きたようなことがこれからも起こり続けるのか。そんな救いとも不安ともとれるラストシーンだった。
近年まれに見る社会派スリラーの傑作。
息もできない
原題
Night of the Hunted
感想
『ハイテンション』『ヒルズ・ハブ・アイズ』といったホラー映画史に残る残虐な衝撃作から、『ルイの9番目の人生』といったミステリー・スリラーにも定評のあるフランス・ホラー界の鬼才アレクサンドル・アジャがプロデュース。
鬼才アレクサンドル・アジャ製作、極限のサバイバル・スリラー!
深夜のガソリンスタンド
そこは血濡れた狩場だった。絶望の一夜が幕を開ける。
アレクサンドル・アジャ製作だったので期待しましたが…。序盤の緊張感はよかったんですが…。
途中の店員が入ってきてのこの人犯人じゃないか?までがピークかと…。
乱射犯がぺちゃくちゃと喋りすぎです笑
で結局、最後は頭潰されコイツは誰だったんですかね笑
これならダウンレンジのほうが面白いかと思います。
※GODISNOWHERE
タイトルなし(ネタバレ)
同僚と浮気した帰りに その浮気相手とスタンドに寄る主人公の女性アリス。一発の銃弾を受け、突如としてスタンド内が地獄と化す。
下手に身動きが出来ず身を隠すが、、、
という始まりのサスペンス映画。
狙撃手はどこだ?目的はなんだ?ただの人間狩り?復讐なのか?私なんかした?
スタンドに寄ってガソリンを入れるならこの場所。と犯人は浮気中にタンクに穴を開けて待ち構えている。用意周到だ。
銃弾が当たるシーンは良く出来てて、「明かりを消すんだ!」とハラハラするし、途中で登場人物が増えたりして展開は楽しめる。
しかし狙撃手は浮気を知り夫が雇った殺し屋なのか?
ラストで犯人がマスクをして登場するが、マスクを完全に剥がす前に頭が潰れてしまう。アリスは誰なのか気付いたのだろうか?
知った顔だったのか?
そして少女の行動が凄くて "怖すぎるので歌って紛らわせる心理" は分かります。しかし淡々としてる。
早く来い夜明
浮気しながら妊活中のアリス。
そんな彼女を朝2時に電話をかけてくる迷惑な旦那。
ガソリンを入れたのにというジョンの言葉も無視。
男に言われがちなことも知っているみたいなのでそれなりに男に思うところはあるのだろう。
しかし、本当にガソリンは入れていた。
何故ならガソスタでガソリンを入れてる最中に下からポトリポトリ。
真っ暗な道を車のライト。
浮かび上がるガソリンスタンド。
見上げる先には神はいない。
出だしは上々である。
早い段階で銃撃され、あっという間に籠城。
入ってきたジョンも1発死。
アリスの行動にチラチラと神はいないの光る看板。
神の前では皆平等。では神がいなかったら?
がんばれアリスと見守る。
小さなコンビニ内でどこから狙ってるのかわからない状態なので迂闊に動けない。ハラハラ。
なんとか助けを呼ぼうが唯一はトランシーバー。
しかしそれは救助ではなく犯人との対話ツールになる。
この、救助だと思いながら話している途中に俺が頭を撃ったからなって切り替わったセリフはゾッとする。
撃たれた傷に手当をしたり、犯人の気を引いたり電気を切ったりとサクサク行動してくれるので観やすい。
そんな攻防戦を観ながら考えるのは犯人について。
事前に殺された女性店員。車に仕込みをしたり、ひょっとしたら道路封鎖は誤報でガソスタに誘導したのではないかと。それは完全にアリスが標的。
いかにも逆恨みなどがありそう…うーん、浮気相手とか旦那とか?うーん。しかし大掛かり。
途中から流れが変わってきてアリスの背景が語られる。
製薬会社の広報担当で同僚と浮気、妊活してるが子供ができない身体であること、堕胎もあった?
それがほとんど犯人の口から語られる。
犯人はアリスのことをどこまで知っていて何が目的なのか。ジョンや女性店員、駆けつけた男性店員、給油してきた老夫婦は一発だがアリスにはなぶる様に攻める。
そこからが長い…
犯人がしゃべるしゃべる。
思想や愚痴めいた事やヘイトやサイコな言動。しかしそれらは確かにある人々の考えの一つ。
全世界幸せな地球ではないので、ちょっとした事が本人にとって大変な出来事ばかり。
製薬会社一つにとってもアリスには薬で助かる人もいるが犯人にとっては薬をばら撒く悪。
そしてアリスもしゃべるしゃべる。
ずっと男に気を遣って生きてきた事、父親から始まり夫や浮気相手まで…いや、それは本人の生き方だしなんかちがうんだなぁ。
とりあえず、犯人とアリスの会話が噛み合わずダラダラ話すのですっかり場がしらける。
老夫婦の孫を守るために奮闘し始め、犯人と取り引きめいた事をしてみたり、武器をさらに作る。
人は守るべきものができると強くなる。
どこにも行けないアリスの母性が子供に向かったのかも。
女性サバイバーが髪を結ぶ時って場がキュッとなるので好き。
最後まで顔を見せてくれず死亡した犯人なので、結局どこの誰で何故アリスを調べ上げ執拗になぶったのかが分からなくてモヤっとしたけど、神はいないの看板から姿を現すのはかっこよかった。
朝日の中、走って行った少女もSNSで取り上げられて人生変わるのだろうなぁ。凄惨な殺人事件の生存者だし。助かって良かったね!とも思うけどこういうの考えたら嫌だな〜
極力台詞を拝した導入が素晴らしい
スペイン産の良品映画「シャドウ・スナイパー」がアレクサンドル・アジャ製作のもと再映画化されました。
正直、さほど期待はしていなかったんですが、殆ど説明な台詞がないまま、唐突にスタートする物語に好感が持てました。
その後も台詞による説明のない状況が続きます。
それでも、主人公の女が浮気中である事、ガソリンが空になっている理由、更には店員が店に居ない訳など画面を観ているだけで次々と理解できてしまいます。
出だしから素晴らしい映像演出です♪
物語が動き出してからも要となる主人公女性の一人芝居が卓越していて目が離せなくなりました。
特に口元を手で押さえ、声にならない叫びを挙げるシーンは圧巻でした。
そこから緊張が一気に高まり、緊迫した雰囲気が劇場を包みました。
主人公がトランシーバーを手にしてからは、話が停滞し、緊張がトーンダウンしてはしまいますが、随所に散りばめられた生々しいグロ描写や生き延びようとする主人公の足掻く姿に興味を抱ければ飽きる事なく最後まで鑑賞できると思います。
会話によりアメリカが抱える社会的な問題が浮かび上がってくるのですが、その点に興味がなくとも、主人公が会話しながら生き残る術を模索する姿に興味を持っていれば鑑賞可能。
コンビニで孤軍奮闘する彼女と同化したい方は劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
例えば・・・裏口に電気ショックが仕掛けられていたとか・・・
深夜のコンビニエンスストア。スナイパーに狙われた女性の苦闘を描く物語。
所謂シチュエーションスリラーですね。コンビニという閉ざされた空間の中、スナイパーに狙われた女性の恐怖と痛み、疑心暗鬼をしっかりと活写。見応えのある作品に仕上がっています。
ただ、この手の作品は「なぜそうしないの??」という疑問が付き纏いますね。
この作品の場合は、「裏口から逃げろよ。」になります。そもそも、一人のスナイパーが狙える範囲には限度があるのですから、設定の工夫が幾つか必要になりますが、上手い設定が作れなかったようです。
私的評価はやや厳しめです。
標的になった夜・・・朝日を迎えられるのか?
理不尽極まりない、如何にもなホラー作品。
偶然立ち寄ったコンビニ(ガソリンスタンドも兼ねてる)で、事件に巻き込まれて、銃の標的になってしまう。
暗闇に紛れ、コンビニ内に照準を合わせて、銃を撃つ犯人。同乗者も撃ち殺され、自らも傷つけられたままコンビニに閉じ込められてしまった。
何も知らずに立ち寄った人たちも、次々と毒牙にかかってしまう。
老夫婦が銃殺されたところで、車内に取り残された少女を助け出すことが出来たが、はたして彼女を守り切ることが出来るのか?無事、朝を迎えられるのか?
銃で撃たれた傷跡が生々しい。かなりグロい表現も多く、ドロドロした血で真っ赤になるところなんて、ホラー大好きオヤジは大満足です。
ただ、ストーリー的にはどうかな~。
面白いとは思ったけど、それ程のインパクトは無かった。
それなりのホラーの一本です。
不倫カッポウをハンティングする映画と思っていたら…ちゃうかった
カッポウを狙い撃ちする狩り場がガススタンドとコンビニセットなんて、シチュエーションスリラーとしては頭のヒネリ所一杯じゃないか?と期待を持っていました。
ハンターが用意したコンビニは電話線が切れ外部との連絡を出来ない様にしており、トランシーバーから男の声がして助けを頼むもその声の相手が謎のハンター、んで戯言を開始。
最初はアリスの夫が依頼もしくは夫自身でやっていると思っていた前提だったが、ハンターが言ってる事から条件が崩れ始める。
個人的な怨恨でなく社会への不満をぶつける様なお話になってくる。
顔を見せない犯人が生き残った子どもに話しかけ、子どもが驚いた表情見せるもアリスが攻撃したせいで子どもと男の関係は不明。
子どもが徒歩で道路を走っていくシーンでエンドロール。
色々謎なまま終わってしまって「はぁ?」となった。
コンビニエンスストアと言うことで物品色々あるから使えるんじゃね?と思っていたが意外に使う物無かった。
そういう工夫があまり無かった点も面白味が弱くなった部分だと思う。
恨む者と恨まれる者
死を意識したときに初めて人は素直になれる
郊外のGS &コンビニというワンシュチュエーションで
主人公のアリスが一方的にスナイパーから
狙われる話です。
かなり不条理なスリラー映画ではあるものの、
この状況での脚本をよく書き切ったなと思います。
どうやって話を続けていくのか、
興味はその一点でした。
実は主人公アリスとスナイパーの会話劇的な作品でも
あり、そこにスナイパーの動機(おかしな人でしかないですね)とアリスの本音が表現されていきます。
私は「狩られる」ことが軸ではなく、
この会話劇が本作の本質なのだろうと思いました。
人は死を意識したときに初めて本音が出る。
自分を曝け出すことができる。
つまり死生観を持つことで成長することができる
といったことが私が得られた示唆でした。
かなりよく取っているなと自分でも思いますが(笑)
スナイパーの正体は、私はアリスの夫とずっと
思って観ていましたが、実際どうなのでしょうか。
最後までハッキリしないことと、
エンドクレジットでは別人になっていたので、
きっと違いますね。
敢えてそういうミスリードを誘ったのかもです。
最初から最後まで緊張感が持続しとても疲れましたが
観ていてよかったなとは思いました。
主演のカミーユ・ロウは、ほぼ一人で気迫溢れる演技
をしていて好感が持てました。
今後も注目します!
心理戦がメイン
犯人役のスナイパーと主人公アリスとの心理的な駆け引きがメインでなかなか面白かったです!
やはり命を狙われる立場になればなるほど精神的に追い込まれ無意識のうちにボロがポロポロと出てしまいますね。
終盤は暴露合戦の様子m(_ _;)m
序盤から怪しいと思ったが案の定でした。真夜中の運転に苛立ちを感じたアリスの不倫相手のジョンが乱暴な車の運転の末に車のガソリンタンクを破損させてしまうし、アリスがスナイパーに命を狙われたときに当初は同僚だと言い張り決して不倫相手だと認めなかったが、スナイパーの尋問に負けてしまい最終的には認めてしまいます。
そりゃ妊活しても意味ないじゃん(;´Д`)
生き残った子供が向かった先にはちゃんとSOSだと伝えて助かってほしいなあと思うエンドでした。
フラストレーションが爆破❔
ワンシチュエーションものととらえるなら傷は少ないが、言いたいことは理解しがたい?
今年109本目(合計1,201本目/今月(2024年3月度)27本目)。
(前の作品 「砂の惑星2」)
いわゆるワンシチュエーションものに分類されます。
日本でもそういう施設はありますが、ガソリンスタンドに併設されている小規模のコンビニから何か買おうと出てくると銃撃などされるという趣旨のストーリー。銃撃以外にも実際に襲われたりという部分はありますが、いわゆる「ワンシチュエーションもの」に分類され、これ以外の場所が大半出てこないので(出ないわけではないが、趣旨的にワンシチュエーションものという事情から、それら以外の場所はほぼ出ない)、解釈に困るということはないのかな…といったところです。
映画としては見やすいタイプには属すると思いますが、裏をいえば「ストーリー性を重視する立場にたつなら変な映画」ということは言うことができ、結局「何を映画に求めるのか」という個々人の考え方が色濃く出る映画ではないかな…といったところです。
まぁ、人によっては「想定外かな」と思える展開にはなりましょうが、こうしたサイト(他のサイトでも、いわゆる映画評価サイトといえるもの)ではこの「ワンシチュエーションものですよ」ということは書かれていることは映画をそれなりに見る方は口コミ等は知ったうえで見に行くわけであり、それを了知していて見に行く限りそこまで傷はないかなということでフルスコアにしています。
もちろん私も他の方も触れている通り、「映画にストーリー性(アクションもの、ロマンスものなど、何らかのジャンル分類)があるべき」と考える層には不向きである点はちゃんと書いておきます。
匿名の攻撃
不穏さ漂う冒頭から突然の恐怖や緊迫感、容赦のない残酷さもあり、最後までどうなるのかとハラハラさせられました。
会社や家庭で求められる女性の役割、SNSで蔓延する陰謀論やカテゴライズなど、現代の社会問題に対する視点も印象的でした。
見えないところから攻撃してくる狙撃手というのも、匿名のSNSでの攻撃を連想しました。
ただ、SNSでの扇動や分断、陰謀論や製薬会社や帰還兵など、そういったアメリカの社会問題はぼんやりとは知っていますが、詳しく知っていたらもっと面白かったのかもと思います。
SNSでの負の側面は日本でも同様だと感じますが。
子供を守ろうとする展開はやはり好感が持てますし、犯人も子供は助けるつもりだったのではと解釈しています。
子供に対する共通の良心はあるけれど争いは止められず、という結果はなんともやるせないです。
それでもラストは、分断の争いは終わり暗い夜が明け、次世代は争いから逃れて明るい方向に向かうように、という希望がこめられているように感じました。
全39件中、1~20件目を表示















