ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人のレビュー・感想・評価
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◯姉妹ナレーションの予告編…あれほど場内がどよめいた経験はそうそう無かったなぁ💦
ベルサイユの薔薇などの印象が強く
私ランキング大嫌いな女性リストの上位に君臨していたジャンヌ・デュ・バリー…
低階級から果てはフランス国王の公妾にまでに成り上がり王宮では自分の思うままやりたい放題贅沢三昧の末に処刑されるという
「ざまぁ見ろっ!」な人生を送ってきた黒薔薇のイメージしか無かったが聡明な部分や
読書を好み知識を磨き型にハマった王室のしきたりをジャンヌ的感性でぶっ壊す
知らなかった彼女の人となりに俄然興味が沸きスクリーンに釘付けになっていました
監督自らがジャンヌを演じた事もあり説得力がありましたが唯一気になったのは少女時代のジャンヌがやや盛り過ぎの美少女だった事かな?
なので大人のジャンヌはちと無理があった感が
すいません💦個人的見解です…
シャネル協力の豪華絢爛な衣装にベルサイユ宮殿でのロケと目の集点が定まらない程の贅沢さに王宮モノ大好物の私は鼻の穴が膨らみっぱなしでした
ジャンヌと王を陰ながらサポートし支えた側近のラ・ボルドさん彼の存在が2人にとってどれ程力になっただろうと…この時代の使い人の情愛深さにも感動しました
思いのほか出番は少なめな国王役のジョニー・ディップでしたが滑らかなフランス語にオーラ全開の存在感はさすが大スター!
美貌に加え知性にあったのではなく、知性が美貌になった人
私の思い描いていた夫人そのものでした。美しい女優さんならいくらでも候補にあげられたでしょうが、これほど知性の滲み出る演技は、監督である本人しか演じることは難しかったと思います。
当時の美しさの基準は現代の測りでは知れないことです。顔立ちなのか、肌の色なのか、髪質なのか、流行を知っていることやそれに乗ることが出来る財力なのか、少なくとも国を跨いでヨーロッパ中から美女が集まるベルサイユでルイ15世ともあろう人が足を止めたと言われるほどの美人というのは、ただ容姿が整っているだけではなかったかと思います。
そもそも、夫人はただの娼婦ではなく高級娼婦です。当時の高級娼婦というのは出所は違えど貴族の女性とほとんど同じような暮らしをしていました。高級娼婦になるためには、貴族のようにたまたまその血を持って生まれてくるだけでは決してなれません。女性の美しさは短く、その短い寿命のうちに出世してしまわなければならない。夫人は映画で語られた奔放で芸術の才に富み画期的な思考を持つ一面以外にも数多く優れている点があった女性だろうと、歴史文献を読んでいても思います。
「国王に溺愛された美女」という言葉だけで誰もが想像できる人物ではなく、きちんと中身を描かれていたように感じ、とても丁寧で大好きな映画でした。
この映画を思い出せるよう、自分用のレビューです。
裏方に徹するが吉
まんが「ベルサイユのばら」の中の
デュ・バリー夫人の悪女っぷりを想像していた。
本作自体、正直期待していなかったんだけど
思いのほかよかったです。
煌びやかな宮殿、国王の退屈でがんじがらめの公務
いじわるな貴婦人たちと美しい衣装など
ジョニデのルイ15世も赴きあって良き
ラ・ボルトとジュンヌの関係性も微笑ましく
ラストは切ない。
少女期のジャンヌが目を奪われるほど美しかっただけに
監督・脚本を手掛けたマイウェン、主役は他に
譲ったほうがよかったのでは😬
国王から寵愛を受けたかどうか
映画は最高の教科書
映画は私たちを知らない時代の知らない世界へ連れて行ってくれる最高の教科書だ。
平民が王宮に上がれないってのは想像がつくけど、貴族の人妻でないと王様の愛妾になれないって初めて知った。ほかにもいろいろと勉強になった。
この時代のフランスの貴族に生まれたかった。(そら、革命起こるわな)
いつの時代においても古い慣習が打ち破られるのを目にするのは気持ちが良い。主人公ジャンヌが男装して王様と腕を組み、馬に乗って森の中を駆けるシーンの爽快感。
重厚かつ耳に残るメロディのテーマ曲が流れるオーソドックスなオープニング。
続くナレーションによって紹介される生い立ちのテンポの良さ。
美しいフランスの田園風景。
美しく豪華絢爛な宮殿、衣装、セット。
美しいメロディの音楽。
ちょっと美しい主人公ジャンヌ
多分、時代考証などしっかりとしているんだろう。
とても見応えのある作品だった。
日本の映画も時代劇はいいかげんに作っちゃいけないな、と思いました。
リアル・シンデレラ
ジョニー・デップ、復帰作。ようやく映画館で見れる。それだけでめちゃくちゃに嬉しいのです。個人的にはフランスの歴史もの、伝記映画は大の苦手ジャンル。そのうえ、前評判もそれほど良くなかったので期待していなかったのですが、ジョニデの力なのか、世界観にどっぷりと浸かることが出来ました。
しかしながら、主演のマイウェンに魅力を感じず、国王が惚れた女性にはどうにもこうにも見えなかったのは残念。実際はどのような人物であったか分からないが、ある程度の品と高貴な美しさが無いといけないでしょうに。60になろうとも衰えない美貌をもつジョニーデップとは不釣り合いに見えて、前半はそればっかり気になってしまう。監督としては演出も中々に良かったためセンスがあったように思えたから、なお別に女優を用意して欲しかったなぁと思ってしまいました。
睡魔に襲われることは覚悟の上だったのですが、この手の映画にしては珍しく、最後まで飽きずに見入ってしまいました。テンポのいい展開と、分かりやすいストーリー構成。18世紀フランスには疎い自分でも、本作はかなり上手くまとめられていて、しっかりと楽しむことが出来ました。というか、ロケーションがあまりに完璧で驚き。セットも素晴らしく、映像だけでも圧巻でした。
やな奴が多く、不快に思うシーンが多くある中で、使い人のラ・ボルトは今年最高のキャラ。キングスマンのマーリンやジョン・ウィックのシャロン的ポジション。国王の右腕として活躍する者。彼なしにルイ15世は語れぬ。彼の垣間見える人間らしさにはとても心温まり、ジャンヌの唯一の居場所として相応しい役者さんでした。ボルトという人物のおかげで、作品がグッとまとまっていていい作品になっています。
歴史ものとしては薄味ですが、個人的には割と満足度の高い映画でした。最後が文字でダラダラと説明しちゃうのは勿体ないなぁと思っちゃったけど、まるで童話のような話しが実際にあったことというのは、何とも面白いなぁと感じました。バカっぽい感想ですが笑
素直に楽しめた
人の妬みとは。
ジョニー・デップが世界的に興行される映画に復活したのはとても嬉しい。マイウェンに感謝!
演技も紆余曲折あって、さらに人間的厚みが出た感じだった。
話の筋はコンパクトに纏まっていて、少し駆け足で描かれているので軽めではあったけど、面白かった。
ジャンヌ役のマイウェンは、映画人として才能があると思うが、演者として愛人としての魅力は、個人的にやや好みではなかった。47歳としては美しいと思うけれど。
全体的に出演者が良く、ラ・ボルド役のバンジャマン・ラベルネが素晴らしい。
あの当時のフランスの階級重視、出自重視の世界観の滑稽なことといったら、最期の時に傍に居られないのに、断頭台に貴族として扱われてしまった。妬みをかえば正しさなどどうでもイイのだ。現代にも通じている恐ろしい教訓だろう。
18世紀フランスで59年間にわたり在位した国王ルイ15世の最後の公...
18世紀フランスで59年間にわたり在位した国王ルイ15世の最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーの波乱に満ちた生涯を映画化。
「パリ警視庁 未成年保護特別部隊」「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」の監督としても知られる俳優マイウェンが監督・脚本・主演を務め、ジョニー・デップがルイ15世を全編フランス語で演じた。シャネルによる衣装提供やベルサイユ宮殿での大規模撮影により、豪華絢爛なフランス宮廷を再現。
豪華絢爛フランス宮廷絵巻
壮大なロケーションで紐解き鑑賞できる感慨
あの時代、あの宮廷のしきたりの中で自分らしい天真爛漫さや優しさを通せるのは余程の芯がなければのことだろう。
権力のつながりなどは気持ち悪いが、優先されるものが違う背景。
貧しい環境に育ったジャンヌには潔さしか感じられず、生きていく厳しさを知る故の強さも別格だった。
個人的にはジャンヌのキャスティングにぴったり感はないものの、観ているうちに王を虜にする安らぎのようなものがなんだか伝わってくる。
王だけでなく、執事や王太子、息子をみていると、皆、ジャンヌの人柄に惹かれ、去っていった王の娘たちも少なからず影響された。
それも天性、魔性ゆえか。
ジャンヌの人望で理解者にたすけられた最期の時は2人に幸せな愛が存在したことを十分に示し切なさも増す。
ジョニー・デップが悠然とみせる王の威厳、風格、孤独はさすがで、信頼する人にだけみせる愛嬌ある人間らしさを解釈した姿はとても魅力的だ。
王やジャンヌ、2人を思いやり尽くす執事、とりまく人々があの煌びやかさと混沌とした歴史のなかに生きていた様子。こうして後世で紐解き鑑賞できることが感慨深い。
継ぎ足した物語を感じながらあの別世界を歩けば、また違う感動が湧きあがるのだろうな…
心は空を飛んでいくようだ✈️
追記済み
24-019
デュ・バリー夫人
知識量で評価が変わる作品だが、コスプレ映画と割り切る方が良いかもしれない
2024.2.6 字幕 京都シネマ
2023年のフランス映画(116分、G)
実在の人物であるデュ・バリ夫人を描いた伝記映画
監督はマイウェン
脚本はマイウェン&テディ・ルシ=モデステ&ニコラ・リベッチ
原題は『Jeanne du Barry』
物語の舞台は18世紀のフランス
田舎町の労働者階級に生まれたジャンヌ(マイウェン、幼少期:Emma Kaboré Dufour、10代:Loli Bahia)は、修道院時代に官能小説を読んだりと破天荒な青春期を送り、やがては数々の男と名を馳せることになった
母アンヌ(マリアンヌ・バスレール)の雇い主のムッシュ・デュムソー(ロバン・ヌルーチ)は、ジャンヌを地元の有力者バリー伯爵(メルビル・プポー)に紹介する
デュムソーはジャンヌを国王ルイ15世(ジョニー・デップ)に差し出せば政治的なパイプができると睨んでいた
そこで、バリー伯爵は彼女を宮廷に連れて行き、ルイ15世と会わせることにした
ルイ15世はジャンヌの目の前で止まり、彼女をじっと眺める
思惑は成功し、ジャンヌをルイ15世に引きわせることになったが、宮廷には貴族しか入ることを許されない
そこでジャンヌはバリー伯爵と結婚し、正式な愛人として、宮廷に入ることが許されることになった
だが、それをよく思わないルイ15世の娘アデレード(インディア・ヘアー)、ヴィクトワール(シュザンヌ・ドゥ・ベーク)は彼女をなんとか追い出そうと考える
一方で、彼女らの妹にあたるソフィー(ローラ・ル・ヴェリー)やルイ15世の孫・王太子(ディエゴ・ルファー)はジャンヌを慕い、彼女の宮廷での地位は揺るがないものになっていった
映画が史実ベースのジャンヌの一生を描き、愛人人生とその渦中にあった想いというものを綴っている
ルイ16世の妻となるマリー・アントワネット(ポリーン・ポールマン)の登場によって、その後どうなったかが予見されるのだが、彼女の顛末に関しては字幕で説明するのみになっていた
幼少期から青春期までを駆け足で紹介し、その後の愛人時代を監督自らが演じるという構成になっていて、この役をやりたかったんだろうなあ、というのがよく伝わってくる内容だった
悪く言えば「お金をかけたコスプレ」のようなもので、それでもそこまで自分ファーストにはしていないところが監督のバランス感覚というものになっているのだと思う
物語はあってないようなもので、史実ベースで淡々と物語が進んでいく印象が強い
歴史を知っていればほぼダイジェストだが、登場人物が死ぬほど多いので、ある程度の知識がないとついていけないほどに説明は省略されている
この時代を再現したセットや衣装などが見どころの作品となっているので、それ以外はそこまで強調すべきものがない
それゆえに、この世界観(ベルバラっぽさ)を体感したい人向けなので、この映画でデュ・バリ夫人を語れるほど知識がつくかは微妙と言えるだろうか
いずれにせよ、青春時代からいきなり年齢が一気に上がった印象があったが、16歳から29歳くらいまで一気に飛んでいるので止むなしかなと思う
むしろ、前半の幼少期を全部削っても問題のない作品で、愛人時代の軋轢を持って細かく噛み砕いても良かったように思えた
ルイ15世が惚れ込む理由であるとか、彼が愛人を作りまくる背景とか、娘たちの人物像などはテンプレっぽい感じの演出になっているので、それだけでは物足りない印象がある
あとは、ちゃんと最期のシーンまで描いた方が時代背景が読み取れて良かったかな、と思った
そこを字幕で説明するのなら、他に削れるところもあるだろうというのが率直な感想で、激動の半生の取り捨てが甘いのではないかな、と感じた
主人公が美しくない
昔の女性って、本当に男性にしがみついて生きていくしかなかったのかと可哀想に
思った。宮廷の生活って息苦いけど経済的には満たされる。何故、イギリスに亡命したのに、わざわざ処刑されにフランスに戻ったのかまでが描かれていなかったので、謎が心残りです。ジョニ-は淡々と、目立ちすぎず国王を演じていましたが、主人公に華が無く魅了されるほどの人物には見えなかった。ポンパドゥール夫人のように才媛でも無かったようです。
ドロドロ控えめでスッキリ見れました
ベルサイユの暮らしがとても興味深い
ジャンヌなんて人は知らないので、あまり惹かれる題材ではなかったが、ベルサイユが舞台ということと、ジョニー・デップ出演というところに興味が湧いて観賞。
【物語】
ジャンヌ(マイウェン)私生子として生まれ、恵まれない境遇で育ったが、読書する機会には恵まれて教養を身に付ける。大人になってパリで生活のために娼婦に身を落すが、美貌と上流階級並みの知性で高級娼婦の地位を確立し、貴族の男たちをとりこにする。ついには国王に気にいる女性を差し出したい貴族の思惑により、ベルサイユ宮殿に足を踏み入れる。
国王ルイ15世(ジョニー・デップ)は宮殿内に並んだ王族やしもべの列に並ぶジャンヌをひと目見て釘付けになる。国王に招かれたジャンヌは公妾としてベルサイユに入る。
国王の寵愛は受けるものの、卑しい出自や、宮廷のマナーを無視した言動から彼女は国王の娘たち王族初め周囲の人間には疎まれる。
【感想】
俺は世界史オンチなので、10年前ならこの作品に引き込まれなかったと思う。しかし、新型コロナ騒動直前に旅行でベルサイユ宮殿を訪れ、宮殿の豪華さとあまりに広大な庭園に圧倒された体験が宮殿内の様々なシーンの興味を生んだ。
宮殿で最も有名な鏡の間、そして王の寝室等、当時の使われ方を想像しながら見学したものだが、本作では再現フィルムのごとく宮殿内の国王の生活が描かれているので
「ああ、こんな感じなんだ!」
と興奮さえ覚えた。
宮殿の庭園、運河も幾度となく映し出されるが、あの広大さは行ってみないと実感が湧かないと思う。 ちなみに作中にジャンヌに館が与えられたシーンがあるので、どこかなと観賞後にググってみると、どうやら現存するプチ・トリアノンのようだ。離宮であるそのプチ・トリアノンやグラン・トリアノンまで歩いたからこそ、俺はあの広大さを実感できたし、それを思い浮かべながら作品中の国王の暮らしぶりを観ていた。
映画そのものの内容以外ばかり書いているが、これも映画の価値だと思ったからだ。
つまり、世界史の教科書に全く興味が湧かなかった俺だが、実物を目にし、さらに物語にして見せてくれる映画によってフランスの歴史・文化に大いに興味を持てたこと。
ベルサイユ見学体験 + 本作 + 昨年末公開の“ナポレオン”により、今さらながらルイ14世~ナポレオンまでのフランス史の繋がりがイメージできるようになった。 フランス革命についてはまだ知識がスカスカなので、そこはまた別の映画で補いたい(笑)
俺的にとっては本作の価値は上述の部分が全てと言っても過言ではないが、少しだけ作品の中味について触れておきたい。
上述のとおり本作を鑑賞したことに大いに満足しているのだが、不満が1つある。 ジャンヌのキャスティングだ。
「国王が一瞬で魅入ってしまう」という展開にするには外見に無理があった。この初対面のシーンの説得力は本作でも一番重要なポイントだったはず。 少女時代の女優は設定に違わぬ美少女だったのに、大人になったら・・・
マイウェンの演技に不満は無いが、この役に相応しいとは言えない。
例えば(フランス女優はほとんど知らないのだけど、知っている中から無理矢理挙げれば)レア・セドゥならもう少し良かったと思う。彼女も絶世の美女とは言えないが、妖艶な魅力を持っているから。 高級娼婦にのし上がったまでは、 身に付けた教養によって「話をすると惹きこまれる」という部分もあるからあの外見でもあり得るのだけど、「話をする以前に国王が虜になった」無理だな、と俺は思った。
その他、悲哀に満ちた彼女の人生は人間ドラマとしても興味深かった。ラストのテロップ(彼女のその後の人生に言及)には衝撃を受けた。
ジョニー・デップは“個性派俳優”のイメージが強いが、本作では普通でした(笑)
本作では助演の立ち位置でもあるので、悪目立ちしないように意識したのかも知れない。
恐らく、本作を楽しめる度合いはベルサイユ宮殿に行ったことがあるか否かで大きな差があると思う。ベルサイユ宮殿に行ったことのある人、あるいはこれから行く予定のある人に特におすすめしたい。
【トリビア】
ベルサイユ宮殿の広大さについてもう少し。
現在の広さは約10km2、これは東京で言えば清瀬市と同等。皇居の3倍。
当時はその10倍!だったとのこと。こうなると山の手線の内側の面積(約60km2)を超えて、千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、渋谷区、豊島区を足してちょうど同じくらい。
映画の中で国王が狩りを楽しむシーンがあるのだが、我々の常識だと「城から出て近くの山へ」だが、“庭”の中だったに違いない。
なんか見やすい
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