「どんな思い出も宝物」インサイド・ヘッド2 Ken@さんの映画レビュー(感想・評価)
どんな思い出も宝物
ライリーの思春期をメインに描かれており、自己肯定感が低くなりがちな人にも通じる内容になっていました。
前作では環境の変化に戸惑っていたのに対し、今作は突然訪れる思春期によって感情が暴走してしまいます。友達とのすれ違いや、認められたいという気持ちなど、誰もが経験してきた出来事と感情たちの行動が見事にシンクロしていました。
特にシンパイは、ライリーを守るために必死になる姿から、敵なのか味方なのかわからないキャラになっていました。それでも、最後でヨロコビの言葉を聞いて正気に戻ったときは安心しました。
多くの人は嫌な記憶を忘れて、良い思い出だけを残していきたいと思っているでしょう。私もその一人でしたが、劇中でネガティブな思い出も宝物にする展開には涙が止まりませんでした。ここから、良い面も悪い面も自分を構成する大切な個性なんだと感じ取りました。
幼少期からの感情も活躍していたのが好印象でした。前作の冒険に同行しなかったイカリ、ムカムカ、ビビリの3人が、ヨロコビと一緒に様々なピンチを乗り越えていく場面は興奮しました。カナシミの出番は少なめでしたが、ハズカシとの意外な関係性には驚きました。
他には、アメリカの教育番組や日本のゲームを彷彿させるキャラが非常に面白かったです。前者は第4の壁を破って私たちに問いかけ、後者は見た目と使用する技のギャップが大きすぎる光景に笑ってしまいました。
ちなみに、今回は字幕版で観ました。前作でも感じましたが、アメリカの私生活で使われる英会話のフレーズがたくさん出てきました。そのため、米国のリアルな日常がひしひしと伝わってきました。
前作以上にカラフルで、より共感できる感動作になっていました。もし3が出るとしたら、成人したライリーが描かれるのでしょうか?今後の展開が楽しみです。
みかずきです
本作、日本語で言えば喜怒哀楽という人間の感情をより細かく分類し、擬人化し、感情たちの奮闘を描いた作品です。
良い感情も悪い感情も含めて人間の感情なので、彼らを好きになることが自分を好きになることに繋がると感じました。
様々な個性を持った感情たちと巧く折り合いを付けて自分らしく生きて生きたいと感じました。
では、また共感作で