サイレントナイトのレビュー・感想・評価
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「アマ」?「プロ」?
ほぼセリフがないけどストーリーが単純?なのであまり(気にしない方がいいというか)気にならなかったです
決戦は24日と決めてからはテンポが変わり一気にラストまで流れます
いきなり強くなりすぎだとは思いますがそこは許します(笑)
冷徹になりきれないため(油断したため?)23日の初戦に大苦戦します
心は「アマチュア」?のままって感じです
24日の大掃除はラストを除いてほぼ完勝です
ラスボスと女がもう少しなんとかならなかったのかとは思います
警察の存在感がなさすぎです
最後に巡査部長が活躍?しましたが、そこは巡査部長じゃなくて主人公の妻がいきなり登場して機関銃がよかったのにと妄想してしまいました
サイレントナイトってよりサイレントムービーかと思った
ギャングの抗争に巻き込まれ
愛する息子と自身の声を失い復讐を!
でも悲劇に巻き込まれる前から
ほぼ誰も喋らず、あれサイレントムービーなん?!って思うほど。
訓練パート辺りで少々記憶障害発症🤣
字幕読まずにアクション観てればいいだけなんだが
主人公が何者なのかさーーっぱりわからん。
在り来りだけど「元軍人」とかの設定でもなく
復讐のために特訓方法が、YouTube見ながら護身術とか
体得できるもんですか。
あと警察も全体像が掴めなかったギャングの
組織体制
素人(素人なんでしょ?)の主人公が
1人拉致ったくらいで
全掌握とかも出来すぎて、警察無能なん?とか
あとあと(うるさいw)
あの刑事もなんでその行動なわけ?
クリスマスにド派手に始まった抗争に
「最悪のクリスマスだ!」って無線で流れるくらい
警官たちが手も足も出ないような状態ならば、
一個小隊くらい引き連れて突撃してさえいれば…以下略
でもまぁカーアクションシーン、音楽ない演出とかも
好きだったし、ジョエル・キナマン哀愁漂って
かっこよかったから5/10点
Silent Night , Poorly Night
怖い顔と血塗れの手や服をひたすら映すだけのオープニングクレジットで、既にもう退屈。
タイトルは風船より、セーターに付いたトナカイの鼻に出した方が面白かったのでは。
状況の分からないドタバタを先に見せられても何も感じないし、時系列をいじった意味が分からない。
手術のシーンも無駄に長かったなぁ。
退院してからもダラダラと悲嘆に暮れて、何がキッカケか知らないが急に復讐に動きだす。
その準備もやたら丁寧に描くけど、8ヶ月くらいで格闘やナイフ、射撃、ドラテクまで習得する天才ぶり。
更にその間にマフィアの調査までバッチリ。ワォ。
しかしこの主人公、マジで考えなしの阿呆でした。
せっかく捕らえて吊るした男の拘束を何故か解き、目の前にナイフまで立てちゃう。
自分が喋れずとも、吊るしたまま質問見せればいいだろ。
奥さんがライン送ってくるのもだけど、台詞ナシに拘るせいで行動が不自然なのよ。
一網打尽にするために抗争の日を狙うのはいいけど、作戦ないの?
主人公が死なないのは本当にただの運。だけ。
後半やっと罠を仕掛けてたけど、あれ発動したっけ。
画面は暗いし撮り方もヘタなので何やってるのか分かりづらいし、そもそもボス以外モブだし。
アクションは色んな種類入れ込んでるけど、ず〜っとドンパチやってるだけで単調。
たまにオルゴール聴いたり、ボスが薬キメて踊るベタなシーンは入るけどさ。
そのボスも抑揚もなく倒すし、まったく盛り上がらず…
完全にゼロでもないし、喋らせないのがマイナスにしか働いてなくて残念。
この内容なら60分以内で済ませてほしい。
巡査部長が何しに出てきたのかマジで分からん。笑
セリフ書くのメンドーだった?
ギャングの抗争の流れ弾で息子を亡くしたトナカイさんが、ギャングを皆殺しにすると決意して行動を起こす話。
街中を走るトナカイセーターの男が、銃撃戦をしながらカーチェイスする輩とぶつかって、一命を取り留めたけれど声を失うという始まりで、この男は誰?この男もギャング?と少々状況が把握し難い感じから、回想ラッシュで面倒くささを感じ始めた頃、あーそういうこと…時系列通りに観せれば良いのに…。
8ヶ月後の12月24日をターゲットに自分磨きをはじめてからはテンポも良いし、なかなか良かったのだけれど、今度は感傷に浸るシーンが差し込まれ又もやテンポが崩される。
主人公に喋らせないのはまだ良いけれど、何を狙って他の人物まで喋らせないのか、かと言ってまるで喋らせないわけではない中途半端さだし。
なかなか派手なチェイスや銃撃戦やドッカンを見せてくれて、面白かったけれど、時々崩されるテンポ感とか、なぜか躊躇してやられ待ちしたりとか、妙にスカした何したいかわからん設定とかが邪魔に感じてしまった。
あんなに頑張ったのに
2025年劇場鑑賞114本目。
エンドロール後映像無し。
全編セリフ無しというので、見せ方として誰も喋らずBGMだけでずっとアクションシーンばっかりなのかな、と思っていましたが、主人公がケガで喋れなくなった、という事でした。とはいえ他の登場人物がしゃべるシーンもほとんど無く、逆に誰かしゃべったりラジオから声が聞こえたりするとビクッとなってしまうくらい(笑)
ジョン・ウーの映画にはストーリー性より見せ方の方を求めているので(ブロークン・アローとかフェイス・オフとかコン・エアーはストーリーも面白かったけど)病院で奥さんが病室に向かう途中何回も目にズームアップするカメラワークとか意味不明で最高でしたね。鳥が窓に来た時は白い鳩ちゃうかい!とは思いました(笑)
ちゃんと二丁拳銃は忘れてなかったので安心です。ラストバトルの部屋の演出も自分は好きですね。ただ結局誰が死んで誰が生き残ったのかよく分からなかったです。
めちゃくちゃ人を殺すためのトレーニングを積んだ割には結構苦戦する場面も多く、リーアム・ニーソンにはなれないんだなぁと思いました。
アイデアと俳優は最高の食材!しかし、調理人には恵まれず
【イントロダクション】
ギャングの抗争によって一人息子を亡くし、自身も喉を撃たれて声を失った父親が、クリスマスイブに復讐を果たすリベンジ・アクション。主演は、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)のジョエル・キナマン。監督は、『フェイス/オフ』(1997)、『レッドクリフ』シリーズを手掛け、20年ぶりとなるハリウッド・アクション映画の監督となった「バイオレンスの詩人」ジョン・ウー。脚本は、ロバート・アーチャー・リン。
【ストーリー】
12月24日。舞台はアメリカの架空の都市。ブライアン・ゴッドロック(ジョエル・キナマン)は、妻のサヤ(カタリーナ・サンディノ・モレノ)と一人息子のテイラーと共に、郊外の住宅地で平穏な暮らしを送っていた。しかし、クリスマスイブにテイラーをギャング同士の抗争で亡くし、自身もギャング団のボス・プラヤ(ハロルド・トーレス)に喉を撃たれ、瀕死の重傷を負う。
1月。辛うじて一命を取り留めたブライアンは、病室で意識を取り戻す。しかし、喉を負傷した事で一切の発声が出来なくなってしまい、絶望感を抱く。
息子を喪い、声を失った悲しみから、ブライアンは酒浸りとなり、サヤとの夫婦関係も悪くしてしまう。
4月のある日、ブライアンは庭の椅子に腰掛け、息子を喪った日の事を回想していた。そして、ブライアンは息子の仇を討つ事を決意し、ギャング団への復讐計画を決意する。
自宅の作業部屋に掛けられたカレンダーの12月24日の日付欄を、復讐計画の決行日とする。
《12月24日。全員、ぶっ殺す》
ブライアンは、自身を案じるサヤと別居する事になる。そして、筋トレやナイフによる近接格闘術、射撃からドライビングテクまで、ありとあらゆる肉体改造と技術を習得し、その傍らでギャング団についての情報収集をする。闇市で赤いスポーツカーを買って防弾加工を施し、襲撃に使う銃や防弾チョッキも用意する。
クリスマスイブ前日の23日。ブライアンはギャング団の構成員の1人で、金の管理を任されている団員の家に忍び込み、自宅へと拉致して質問用紙に記入させて情報を吐かせる。
そして、遂に12月24日を迎える。命懸けの復讐の火蓋が切って落とされた。
【感想】
全編台詞なしというのは、昨今では『ロボット・ドリームズ』(2023)や『Flow』(2024)といったアニメーション作品で目にするが、アクション映画でこうした試みをするというのは斬新で、素直に面白いと感じた。
ジョエル・キナマンの表情の演技が凄い。喉を潰され、発声が出来ないという設定なので、あらゆるシーンを表情や目の演技で表現しなければならないのだが、彼の演技はその都度主人公の抱えている感情を的確に表現していた。彼は、ニコラス・ケイジと共演した『シンパシー・フォー・ザ・デビル』(2023)でも印象的な役柄を演じていたが、本作の演技は彼のキャリアにとって一つの集大成と言えるだろう。
復讐計画を企て、肉体改造や情報収集に明け暮れる描写も、こちらの期待感をジワジワと煽ってくれた。
しかし、そうしたアイデア自体の面白さ、主演俳優の演技力とは裏腹に、演出面における“古臭さ”が致命的な程足を引っ張ってしまっている。
それは偏に、ジョン・ウー監督の「時代遅れな作家性」に他ならない。かつては「バイオレンスの詩人」とまで言われた彼の作風も、既に過去の話。スローモーションや二丁拳銃によるアクション、鳥を用いた印象的なシーンの演出は彼の醍醐味だが、そうした演出のどれもこれもが、今となってはもう過去のものなのだ。
本作でも、控えめとはいえ、ブライアンの病室の窓の外に降り立つ鳥、クライマックスで駆け付けたデニス刑事(キッド・カディ)による即席二丁拳銃アクションは顕在。
また、ブライアンの息子を思う描写の数々が、あまりにも“クサい”、そして“ダサい”のが致命的。息子との思い出のアイテムとして「オルゴール」を用いるのは良い。しかし、内部機関のみの剥き出しのオルゴールを、幼い男の子が気に入るとは到底思えないのだが。そこは、ベタでもゼンマイ仕掛けのロボットとかだろう。また、そのメロディーがあまりにも単調で、にも拘らずシリアスなシーンで度々ブライアンはそのメロディーを聴くので、その都度緊張感を削いでいた。
プラヤとの最終決戦で、彼の部屋に飾られたガラス水晶に息子の面影を見るというのは、「いつの時代のアニメだよ?」と失笑してしまうレベル。ラストで、息子の誕生から叶わなかった大学卒業という“成長”した姿までを走馬灯(のように)として見るというのは、もう白旗レベルで勘弁してほしかった。
細かいが、ブライアンが初めての殺人後、遺体と滴る血を見て嘔吐してしまうシーン。実際には、人が死体を見て吐くというのは、遺体から漂う腐乱臭によるもので、ああした場面で嘔吐するというのは現実味が無い。極度の緊張感によるストレスによるものと捉えれば理解出来なくもないが、こうした演出もリアリティの無さに繋がっている。
ただし、所々に「良い」と感じさせる部分はある。
呑んだくれる夫を心配して、サヤが既に鍵の在処を確認した上で、「カギがどこか知らない?」とスマホでメッセージを送るという、妻側からの夫との夫婦関係修復に向けたさり気ない気遣い。
ギャング団の構成員を拉致して尋問する際、これまで散々鍛えてきたにも拘らず、思わぬ反撃を受けて格闘に流れ込むというシーンは、「本当に成功するのか?」という緊張感を生んでいた。
これは、演出以前に脚本による力ではあるのだが、それでも評価出来る部分は間違いなくあった。
舞台設定も、現実離れした何処ぞの世紀末ばりの治安の悪さには失笑させられるが、だからこそブライアンが復讐でキル数を稼いでいく展開の盛り上がりに繋がるので目を瞑る。恐らく、彼1人で30人近くは殺したと思われる。
それにしても、ラスボスであるプラヤの魅力の無さはどうしたものだろうか。自分の身が危ないと知りつつ、呑気に部下を集めるだけ集めて、シャブ漬けにした愛人とダンスを踊ってるというのは理解に苦しむ。しかも、バッグミュージックは絶対社交ダンスのリズムじゃない(笑)
そんなんだから、ラストで“不運(ハードラック)と踊(ダンス)”っちまうんだぞ。
ところで、一昔前なら、この手の主人公の奥さんは赤髪やブロンドの白人と相場は決まっていたのだが、ラテン系というのはポリコレに配慮する時代性故だろうか?しかし、その他のあらゆる要素が前時代的な古さ・クサさに溢れているので、そういった配慮なのではないかと、逆に悪目立ちしてしまっていた。
【総評】
台詞を拝したアクション映画、シンプル且つ共感出来るストーリー、ジョエル・キナマンの熱演と、材料は良かったのは間違いない。
しかし、監督の時代遅れの作家性が完全に足を引っ張り、駄作寄りの凡作にまで作品の質を落としてしまったのが悔やまれる。
「もし、監督するのが『ジョン・ウィック』シリーズのチャド・スタエルスキ監督だったら、傑作になっていたかもしれないのに!」と思わずにはいられない。
余談だが、入場者特典の「Merry Christmas」の文字が入ったポスタービジュアルのポストカードはお気に入り。
また、「12月24日。全編、ぶっ殺す!」は、非リア充としては一生に一度は言ってみたい名言(名文句)。
ジョン・ウーと言われても…
ジョン・ウー監督らしいアクション作品、そして泣かせます
ジョエル・キナマン演じるかわいいトナカイのセーターを着た主人公のブライアンが走っているシーンからスタート、そこからのアクションシーンでジョン・ウー作品だなぁと思わてくれます。
セリフは奥さんのが3回あるくらいでほとんどなしという珍しい作品。
でも表情で十分気持ちは伝わって、息子への想いは本当に悲しく、奥さんがブライアンを思う気持ちは切なかったです。
スローモーションが入るアクションシーンはジョン・ウー監督らしく、カーアクションも銃撃戦もとても楽しめました。
継続は力なりでひたすら練習あるのみの主人公でしたが、やはり本番ではあんな感じで、そこがまた良かったです。
本当は☆5としたいところでしたが、敵のボスが魅力的じゃないし強いのか微妙、刑事さんとの関係性ももっとほしかったです。
ラストはブライアンにも奥さんにも救いがあっても良かったような。
それでも私の映画人生NO.1の「FACE/OFF」を思わせる家族愛溢れる今作で、ラストは涙ポロポロ泣かされました。
ポストカードのプレゼントありがとうございました。
アマチュア
『アマチュア』を観た時に思った、何もスキルの無い自分が同じ環境になった場合、どのように復讐すれば良いのか?という疑問。
その答えが、ここにあった。
この主人公は何者でもなく、自分と同じ立場。そんな彼の復讐から何を学んだか?
①身体を鍛える
②イメージトレーニング
③情報収集
この3つを徹底すること。
敵と戦う為には、身体作りは大切だ。
身体を作れば、戦う術が必要となる。YouTubeだ。そのは『アマチュア』ならではの発想だ。
そして、常に敵の事を知る必要があるので、情報収集は欠かせない。
この3つが出来たらあとは実践のみ。お前に、その勇気があるのか否かだ。
もっと「頭」を使おうよ・・・
主人公の妻が一言、二言発する以外は、台詞らしい台詞がないという、無声映画のような作りは斬新で面白い。
ただし、主人公が喋れないという設定が、彼の復讐劇やアクション描写に効果的に活かされているかと言えば、とても、そうとは思えない。
主人公が、息子の復讐に燃えるのは良いとしても、素人の彼が、たった一人で凶悪なギャング団に立ち向かうためには、相当の策略と工夫が必要になるのではないだろうか?
体を鍛えたり、運転や射撃や格闘の練習をしたり、銃器を揃えたりするのは当然のこととして、多くの時間をかけて準備をした割には、作戦らしい作戦がないのは、「緻密さ」に欠けると言わざるを得ない。
案の定、ラストは、無鉄砲に敵のアジトに乗り込んでいくだけで、「お約束」の激しい銃撃戦は単調だし、助っ人が駆けつけるところも「ご都合主義」的で、そこに友情が感じられる訳でもない。
仇相手のギャング団も、ボス以外は誰が誰だかよく分からないし、そのボスにしても、キャラクターに深みがなく、「強敵」感もなかったのは物足りない。
こんなことなら、主人公は、長距離射撃の練習をして、望遠レンズで写真を撮った隣りのビルの屋上から、ライフル銃でボスたちを狙撃すればよかったのではないかと思ってしまった。
【”現状を変えたかった・・。”愛息子をギャング抗争の流れ弾で失った男のサイレント&ヴァイオレンス&リベンジアクションムービー。息子を持つ男にとっては、ラストシーンは沁みました。】
■ジョン・ウー監督、可なりチャレンジングな映画を仕掛けて来たモノである。
今作は、一切の台詞無し、アクションと息子テイラーをギャング抗争の流れ弾でクリスマス・イブの日に失い、自らも声を失ったブライアン(ジョエル・キアマン)が、一年間息子の仇を取るために、妻のサヤを安全な場所に移し、身体を鍛え、格闘技をビデオで覚え、中古スポーツカーを購入しドライビングテクニックを鍛え、射撃をマスターし、一年後のクリスマス・イブの日に、激烈なる復讐を実行する物語である。
◆感想
・ご存じの通り、俳優が発する台詞は、映画構成上重要なアイテムである。声のトーンやセリフ内容で観る側は、劇中に埋没していくからである。
・今作は冒頭から男(ジョエル・キアマン)が、2台の激しい銃撃戦を行いながら走る車を必死の形相で追うシーンから始まる。そして、勝ち残った車に対し鉄棒を振り上げるも撥ね飛ばされ、男に対しボス(後に、プラヤと判明)が喉に銃撃し、男は病院で目覚める所までが、一気に見せられる。男の傍で心配そうにしている妻(後に、サヤと判明)
そう。この映画は台詞がない代わりに、各シーンをノンストップで魅せる事で、観客を引き付けるのである。
・ブライアンを演じるジョエル・キアマンは、大変だったと思う。だが、彼は表情とアクションのみで、ギャングに対する憎しみ、亡き息子に対する想いと哀しみを表現している。
■今作の見せ場は、矢張りブライアンがギャングの男を一人拉致し、情報を聞き出し、それをUSBに入れ、デニス刑事に渡す所からの、自身で防弾チョッキを着てプラヤの根城に侵入し、次々にギャング達を始末していくノンストップ映像の凄さである。
一体、何人殺したのか。ジョン・ウィックも真っ青だが、彼自身も深手を負って行くのである。だが、到頭プラヤの部屋に到達し、彼に止めを刺す姿。
途中からデニス刑事も参戦するが・・。
<ラスト、ブライアンが残した手紙を妻のサヤが微笑みを浮かべながら、二人のメッセージが刻まれた息子テイラーの墓に置くシーンは、少し沁みたな。
ブライアンの行為は法を大きく逸脱しているが、警察機能が麻痺している町で”現状を変えたかった・・。”と書かれた手紙は、ブライアンが自分と同じ思いをする人が無くなるようにと願った手紙であり、父親としても立派な男ではなかったかな、と思ったからである。>
息子を求めて。
心落ちつくオルゴール。
クリスマスイヴの日、ギャング同士の銃撃戦の流れ弾をくらい最愛の息子を失った父がギャングへ復讐する話。
ギャングに撃たれ声帯損傷で声を失い…、退院をし酒浸りになるが、息子を殺したギャングを同じイヴの日に“皆殺し”すると決め動き出すが…。
冒頭から見せる車同士で殺りあう銃撃戦、その車を追うブライアンといまいち状況が掴めず略され気味!?な流れ、と思うものの後から全部見せるならシンプルに順序よく見せてよと。
首撃たれ入院手術、退院は約1ヶ月後それから武術、車の操り、体を鍛えと期間長い、何かテンポ悪いと個人的。いざ1人を拉致って拘束し優位な立場にも関わらず反撃されて今後大丈夫?!
復讐の父というベースのストーリーは面白かったけど何か無駄に延ばしてる様に見えちゃって、その無駄が無ければもっとコンパクト作品だったのかなと思う…上映時間は短めな作品だから無駄に延ばしたのかもだけど、終盤のギャングとの殺りあいは面白かった。
微妙。
痛快モノではない
聖夜と静けさをかけたタイトル。主人公は冒頭、銃に撃たれて声が出せなくなり、全くセリフがありません。
子供が流れ弾に当たって突然亡くなった。それに激昂した親が犯人に復讐する、映画やドラマでは一見ありふれた内容に感じるテーマ。多分この映画を観て酷評している人の多くは、その慣れたテーマの爽快復讐劇を期待していたのではないでしょうか。
でも、私は全く違うテーマを感じました。この映画は、目の前で大切な人の命を不可抗力で奪われた人たちに送るメッセージなんだと。
子供が目の前で殺されて、どこにぶつけていいのかわからない深い悲しみと憎悪を抱えた、そんな人たちがやり遂げたいと思う事をこの主人公にやらせてみせて、抑止力にしたいのではと感じたのです。
アメリカは銃社会で、日本にも流れ弾で亡くなられた様々な事件のニュースが届きます。でも、銃の所持はいまだに認められています。
頭の片隅に「へーそんな怖い事件あったんだ」くらいにしか感じない出来事の先にはこのようなご家族がいらっしゃるのです。
そしてそれは、特別な能力も技術もない、一般人がほとんどなのです。
今上映中の映画に、プロフェッショナル、アマチュア、ベテラン、がありますが、この映画のタイトルは差し詰め「素人」です。殺しなんて全く無縁の、ごくごく普通のパパなのです。
その素人が考えつく復讐劇は、多分このレベルなんです。銃の調達、筋トレ、ドリフトや射撃の練習に憎き犯人の調査などなど。子供を失った悲しみで無気力な毎日から、復讐という目標のおかげで生きる活力を取り戻したのです。
そしていざ実行に移すと、やっぱり素人なんです。いくら動かない相手にhow to動画で得た情報を練習しても、実際は当たり前に反撃されるし、思うようにはいかない。いざ銃を撃って人を殺してしまったら、吐いてしまうんです。でもそこでタガが外れるのも、素人だからこそなんだと思います。
そして最後の妻に宛てた手紙が、この物語の全てです。復讐をしても子供は戻らない。わかっていても命をかけてやりたかった。これに尽きます。
そしてこの映画は問いかけるのです。大切な人を亡くした人たちに。本当にこれでいいのか?と。
兎角男性が陥りやすい復讐心。この主人公は復讐に全ツッパしましたが、さて、妻サイドから考えてみましょうか。
子供の死の直後、妻は病院で変わり果てた夫と再会します。幸せなクリスマスイブに子供だけでなく、夫も失うところだったのです。夫だけでも助かってと日々暮らした事でしょう。でも回復しても夫は何もせず、悲しみから立ち直れない。妻は子供の死を受け止め、それでもやっぱり生きていかなきゃと仕事にも出ています。
生きてさえいてくれればいいと思っていたのに、心ここにあらず。本当なら子供の死で受けた心の傷をお互い慰め合い、支え合っていけると思ったのに。それどころかある日突然杖を捨てて明らかに復讐心むき出しで何やら始めている。抱き合っても見ている先は自分ではない。この人の目に私は映らないし、この人が生きていくのに自分は必要とされていないんだと悟り、家を出ます。
そして最後に手紙を読んで思ったでしょう。私を愛してるならなぜ思いとどまれなかったの?と。
流れ弾で失ったのは子供の命。言うなればそれだけなんです。でもこの妻は、夫も家族も失った。主人公は自分の人生そのものを失った。守れなかった命の他は、自分自身で壊したに過ぎないのです。
銃だけでなく、様々な不可抗力で突然愛する人を失い深い悲しみを抱えた全ての人たちに、これ以上悲しみを連鎖させないで!自分の人生見つめ直して!復讐するってこういう事だよ、と客観的に考えて欲しい、そんな強いメッセージを感じました。
そして銃のない日常を!そんな映画でした。
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