「丁寧」サイレントナイト　maruさんの映画レビュー（感想・評価）

昨今の映画にはない、心情を丁寧に描いている。アクションシーンこそ少ないけれど、息子を失った男が復讐を果たすために揺れ動く心をどう揺るぎないものにしていくか。
時が経つにつれ復讐の炎も弱まった頃合いに、息子との大事な思い出のオルゴールが壊れたり、ギャングの強盗に遭遇したりで、復讐心は消えない。この心理描写が丁寧でよかった。
アクションのために用意された復讐というプロットではなく、復讐の先にアクションがあるので、物語に感情移入して違和感なく見れた。
ジョン・ウー監督の十八番？、二丁拳銃、鳩（鳥）、バイク、実物を使ったカーアクション、爆破。男臭くてよかったです。すごいよかった。