「おもしろかった!でも、ちょっと捻りすぎかな」名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ) おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
おもしろかった!でも、ちょっと捻りすぎかな
絶大な人気を誇るアニメ「名探偵コナン」の劇場版27作目。劇場版は3〜4作品しか観たことがないので、過去作との比較はしにくいですが、個人的には満足のいく作品でした。
ストーリーは、函館の斧江財閥の所有する日本刀を狙う怪盗キッドから予告状が届いた同じ頃、倉庫街では刀で斬りつけられた遺体が発見され、捜査線上に武器商人の日系アメリカ人が浮上し、日本刀に隠された謎を巡って、斧江財閥と武器商人とコナンたちの繰り広げる三つ巴の争奪戦を描くというもの。
結論から言うと、今回はとてもおもしろかったし、こういうのでいいんだよと言いたくなります。劇場版コナンは、スケールの大きさとダイナミックなアクションが一つの魅力ではありますが、そちらに注力しすぎて肝心なミステリーとしての魅力が薄いときがあります。でも、本作はミステリーとしてしっかり成立させ、その上で平次の告白、キッドの出自など、シリーズとしての進展も盛り込んでいて、かなり好感が持てます。
また、多数のキャラを登場させながらも、なんとか渋滞を回避させ、それぞれに見せ場を用意しているのもよかったです。本作では、予告やキービジュアルからもわかるとおり、平次とキッドがフィーチャーされ、コナンの活躍が若干少なめにも感じられますが、バランスは悪くなかったと思います。メインストーリーに深く関わらない紅葉と伊織なども、ツアーガイドよろしく名所案内に徹して、今後の聖地巡礼に一役買っていたように思います。
終盤にかけては、劇場版らしい派手なアクションもあり(正直言って荒唐無稽なアクションはあまり好きではないですが)、目を楽しませてくれます。冒頭から周到に用意した伏線をどんどん回収しながら迎えるクライマックスも、なかなか見応えがあります。特に、川添刑事には最初から何か秘密があると思っていましたが、予想のはるか上をいく真相にびっくりです!もちろんツッコミどころは多いし、ご都合主義のオンパレードではありますが、それを気にさせないテンポのよさがあります。
ただ、謎が謎を呼ぶ展開はなかなか難しいものがあり、ちょっと捻りすぎているようにも感じます。前の席の小学生は、前半で脱落したようで、隣の席のお母さんの膝枕を求めていました。老若男女でほぼ満席の劇場は、幅広いファン層の表れであり、それゆえに大人でも見応えを感じられる作品を提供しなければならないのでしょうが、子どもたちにはどんどんハードルが上がっているようにも感じます。とはいえ、ますます魅力を増すコナンに今後も期待しかありません。最後には来年公開作品もちらっと紹介があり、今から待ち遠しいです。
キャストは、高山みなみさん、山崎和佳奈さん、小山力也さん、山口勝平さん、堀川りょうさん、宮村優子さん、松岡禎丞さんら、お馴染みの面々で安定感抜群です。今回はゲストキャラに大泉洋さんが起用され、まずまずの演技を披露しています。ですが、やはり普通に声優さんを起用すればいいのにと思わずにはいられません。
おじゃるさん
こんにちは(^^)/
コナンファンなので嬉しいです。
今回もいろいろパワーアップしていました。
>多数のキャラを登場させながらも、
なんとか渋滞を回避させ、
それぞれに見せ場を用意しているのもよかったです
同感です(´▽`)
函館に行ってみたくなりました(^^)/
声優の津田さんが二役担当されてもいました。
土方さんと鬼丸・・
安定の声優さんたちでしたね。