「すいません中盤で眠くなりました」かづゑ的 コーヒービートさんの映画レビュー(感想・評価)
すいません中盤で眠くなりました
既に90歳を過ぎても元気な元ハンセン病患者の宮崎かづゑさんを追ったドキュメンタリー。何事にも前向きなかづゑさんだが、そこまでの境地に至るためには大変な苦労があったと思います。ハンセン病患者の隔離施設に入ってからも、見舞いに来てくれた母の墓石にしがみつくシーンはいろいろと考えさせられました。本作を見てから隣駅の大久保の高麗博物館で開かれている「ハンセン病と朝鮮人」の展示を見ることを勧めます。展示内容は日本人のハンセン病患者の話のほうが多く、かつゑさんのように前向きに生きていくことができず、自殺したり、犯罪を犯したり、冤罪を疑われている「事件」に関わったハンセン病患者の事も展示され、戦後特効薬ができたのにも関わらずハンセン病患者への隔離政策が続いた事による悲劇が理解できます。
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