映画 からかい上手の高木さんのレビュー・感想・評価
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ラムネの味は初恋の味
原作は全く知らない。
時間あったので鑑賞。
感想
多感な中学生時代から10年を経て、再会した男女の結婚に至るまでの恋愛物語。ある意味、青春映画の王道をいく作品内容になっている。
永野芽郁さん、高橋文哉さん。今最も輝いている青春スター(表現古っ!)、とも言える2人の共演と、今後あらゆる可能性を秘めたダイヤモンドの原石であり、大きな飛躍が期待される、白鳥さん、齋藤さん、鈴木さん、志田さん達、他黒川さんをはじめ新進俳優のみなさん。さらに、若手にして演技経験豊富な、平さん、前田さん達、年齢的に最も輝きを放っている現在の各俳優陣の演技を、その時代の映像としてアーカイブしている作品と感じる。脇としてもベテランである江口さんが、ポイントで画面を引き締めており、作品全体が落ち着いたものになっている。
撮影
選ばれたアングルと美しい風景。それらと共に実に人間がよく撮れている。映像は素晴らしく、永遠に残る描写と感じる部分が随所に散りばめられている。◎
脚本・演出
私観として
港で絵を描く町田と高木先生が出会い、大関がその姿を見かける場面、また山頂で人間関係の考え方を話し合う場面が、教室で西片先生に相談する大関の会話の内容と徐々にシンクロしていき、帰結として後日、再登校した町田と大関の淡い恋心のある会話となるシーンは秀逸で素晴らしい。◎
演出手法と原作ありきだと思うが、中学生時代の主人公2人の描写と話を作品全体の半分程にして、中学時代の各登場人物の人間性について細かく描写した方が大人になった時の二人がもっと引立ったと感じる。
作品全体を見渡し、時間軸を持たせた描写配置にもうひと工夫必要なのと、編集内容を厳密に吟味すると、さらに引き締まった作品になったのではないかと感じる。
大人パートの方で主役の二人の結婚告白の場面のぎこちない会話は原作重視なので仕方ないのであろう
この場面に関しては長回しよりも、演技者としては大変だが、シチューエーション的に人物のカット割りをより多用すると細かい男女の心理描写をもっと深掘して表現出来たと思う。
木下恵介監督の二十四の瞳でも有名な、美しい小豆島に行ってみたくなった。
⭐️3.5
好きよりもっと好きなこと
終始優しい気持ちになって見届ける事が出来る映画でした。
髙木さんと西片くんの物語は、出会った頃からもう既に10年後の未来を予見させていたのですね。
よく男の子が女の子にいじわるしたりするのは好きの裏返しなんて言われますが、髙木さんの西片くんへのからかいはなるほどそれと一緒の思いからなんですね。
からかいは好きよりもっと好きなんて何と素敵な事だろう。
それでも好きな気持ちを相手に伝えるのは本当に勇気のいる事。でもたとえそれが言えなくても、江口洋介さん演じる先生が言った誰かを好きになるだけでも素晴らしいと言う言葉が心に響きました。上手に気持ちを伝える事が出来ないですが、ずっと隣にいて欲しいと思ってる二人に付き合って欲しいなんて言葉はなるほど無意味な事ですね。だって二人はもう既に10年も付き合ってる一番大切な人なんですものね。
島の風景も穏やかで美しく、髙木さんと西片くんの物語の舞台に良く合ってました。
学校に行けてなかった町田くんの気持ちの変化も良かったです。
もしかしたらキューピットかな。
優しく穏やかな気持ちになれる、いい映画を見ました
ossanふたり、号泣。
初日舞台挨拶中継付の回に鑑賞しました。
原作を(数冊)読んでおり、アニメを少し見、直接の前日譚である実写ドラマ版を全話見た状態で。
リアルとファンタジーの中間(の少しファンタジー寄り)に位置する作品世界だと、出演しているある役者さんが舞台挨拶で話していました。これはこの人の私見だと思いますが、私もそのように見ていました。
こんなこと実際にはないでしょ、というツッコミは無粋だということです。
他方で、これは高木さんだったらありうるな、西片はこんなことしないんじゃない、などの論評を、原作ファンであればしたくなるタイプの作品です。
以下、内容には触れませんが、劇場でこんなこのがありました、という、(TBSラジオ「アフター6ジャンクション」内のかつてのコーナー「シアター一期一会」のような)エピソードを書いておきます。
───
上述の通り、初日舞台挨拶中継付の回だったので、それなりに席は埋まっていましたが、余裕がなくはないといった混雑具合でした。自分の席はチケット購入時に(劇場の券売機であれ、スマホやパソコンであれ)既に購入されている席を見ながら選べるわけですが、私が買った時には両隣およびその向こうもかなり空きがあった席に実際に行ってみると、右にはossanが座っていました。
左はかなり空き席があったのですが、横並びの席の真ん中に近い場所で見やすいからか、そのossanは既に私に購入されている席のすぐ右隣の席を買ったのでしょう。
マナーが悪いこともなく(持ち込んだペットボトルの水を飲むのはルール違反でしたが)、特に気になるムーヴをしたり、サウンドを鳴らすこともなく、全然気にはならなかったのですが、号泣するんですよ、右のossan!
ちなみに、ossanの左で同じくらい号泣していたossan is me!
結論。ossanが号泣しがちな作品かもしれません。
永野芽郁、笑顔でのからかいが上手だった
島の中学校で、高木さんにいつもからかわれている西片は、からかい返そうとするが、いつも彼女に見透かされていた。中学3年生の時、高木さんが父の転勤でフランスへ引っ越すことになり、2人は離ればなれになってしまった。それから10年が過ぎたある日、母校で体育教師となっていた西片の前に、高木さんが美術の教育実習生として現れた。2人はどうなる、という話。
アニメのファンで、特に高木さん役の声優・高橋李依が好きだが、実写版もかなり良かった。
大人になった高木さん役の永野芽郁の西方に対する愛情あるからかいが素敵。
そして西方役の高橋文哉のからかわれ方が楽しい。
そして、ラストの教室でのお互いの告白シーンは最高。
中学生の大関さん接した西方、町田くんと接した高木さんとも押し付けじゃ無い所が良かった。
小豆島の景色が美しかった。また訪れてみたくなった。
Aimerの主題歌、遥か、も本作に合ってて良かった。
地雷踏み時間カネ飛びました!終始、安全圏内の健全LOVE、イビキ大合唱の有り様。
本日初日、「からかい上手の高木さん」を観ましたよ。
景色がとっても綺麗な香川県・小豆島ロケに興味あったんで期待して観に行った次第。
監督:今泉力哉氏
西片役:高橋文哉さん
高木さん役:永野芽郁さん
芽郁ちゃん出てるんで、ちょっと期待してた自分が馬鹿野郎でしたわ。
物の見事に地雷原を素足で歩く様な有り様の展開で。
両足 飛ぶ!www(時間カネ) 遣られちゃいましたわ (;^ω^) アハハハ。
ティビィ-エスゥ。どうしてくれるんだい この劇場の凍てた空気感を。
終盤20分程の教室内の二人の告白合戦が た、耐えられん・・・ひでぇよぉ。
隣の隣の親父が リズミカルなイビキを出してて、
斜め右奥の方の親父もだ。二人イビキが カエルの歌の輪唱並になってて
怒りを通り越して もはや場内響く程の爆笑に。
それぐらい、話展開場面が 詰まらな過ぎて・・・。
そりゃ 爆睡して 寝るじゃろ。無理もない。激しく同情するわ。
下手すりゃ、こっちも巻き添えで カエルの歌 三輪唱っすよ。
もうね、タイトル変えよう。
・からかい上手の高木さん ⇒
・告られ待ってる高木さん ⇒
・告白上手の西片さん ⇒
・とぼけた相槌お二人さん ⇒
・へ?ほ?は?返事ばかりのお惚けさん ⇒
・カッコいい田辺先生役の江口さん ⇒
・体育教師に見えない西片さん ⇒
・中学生には見えない学生さん ⇒
・結局、結婚するのかお二人さん ⇒
・やっぱ暴走するのか高木さん ⇒
・暴走上手なフュリオサん ⇒ (もう映画変わってるやんw)
と言う訳で、終始 安全圏内の幼馴染恋愛の変遷を、
からかいにボケ返事応戦の遣り合い、告白と結婚と子供が出来てメデタシまでの
超お幸せ家族に成る作品でしたね。
歌:Aimer「遥か」と、小豆島風景だけは良かったかな。
興味ある方は
香川県へ、いや 劇場へ!
からかい甲斐ある西片
何事もやり過ぎは良くない
ラブコメといえば、お互い好きなのに言い出せなかったり、すれ違いがあったり、邪魔が入ったり、片方が好きとアピールしていのにもう一方が鈍感で気づかなかったり等々、とにかく、くっつきそうで中々くっつかず、観客を焦らすだけ焦らしておいて、結局最後はめでたく結ばれ、ハッピーエンドというのが王道だと思います。
ただ、物事には限度というものがあり、本作そのは限度を超えてしまっていると思います。高木さんがハッキリ「付き合って」と言わないのは許せますが、許せないのは西片。あれだけ高木さんから好きとアピールされているのに気が付かないのは、鈍感を通り越してバ〇なの?と思ってしまいました。挙句の果てに高木さんが勇気を振り絞って「好きだから付き合って」と言ったのに対し「好きってどいうことか分からない」とか「好きか分からないけど付き合って」とか、お前いったい何歳だよ、生徒から恋愛相談された時も「好き」が何だか分からないのに答えていたのかよと呆れるとともに、もうこの時点で二人を応援する気もすっかり失せてしまい、折角の感動的なシーンもドキドキではなくイライラしてました。
そもそも「好き」というのは考えて決めるものではなく、感じるものだと私は思いますが…
という訳で、話はながくなりましたが、一言でいうと本作は話を引っぱり過ぎたがゆえの失敗作でした。
追伸>
これだけつまらない脚本と演出にもかかわらず、永野芽郁さんは頑張っていたと思います。ただ、申し訳ないですが、他の役者さん達、特に生徒役は皆さんイマイチでした。
割と普通?でした(笑)
今泉力哉監督作品ということで楽しみにしていました
原作もアニメもTVドラマも知りません
今泉監督作品はとしては静かな割と普通?の恋愛劇でした
そしてとにかく映像が美しい
クセのある会話劇を期待していた方には少し物足りないかもしれませんが普通がまたいいのです(もちろん「らしさ」はあります!)
単純に相思相愛の設定なんですがそこは今泉ワールド
ラスト前のクライマックス
教室での2人の「告り合い」
「10年前からずっと好きだから付き合って」(高木さんの言いたいこと)
「よく分からないけど好きみたいだから結婚して」(西片さんの言いたいこと)
ただそれだけの話(1分で終わる話)なのに多分20分近い長回しの不思議な会話が続きます(笑)
完全なハッピーエンド(ですよね?)に拍手です
爽やかで心洗われる作品でした
漫画、テレビドラマ、アニメは見ていない私ですが、高木さんが西片をからかう、という(大まか過ぎる)内容だけは知っています。
その程度の知識でしたが、とても楽しめました。
変に各キャラクターのイメージが頭にないので、とてもすんなり受け入れられました。
まずキャストの二人が本当に爽やかで素敵。
今どきあんな純朴な子いる?と言う人もいるようですが、うちの子どもを見ていたりすると、充分あり得ると思うのです。
世の中そんなに器用な子ばかりではないですからね。
少し都合のいい設定には見えますが、時間をかけて描いているため性急さは感じられません。
最初のからかい、からかわれの関係から、このまま進展するきっかけを失うのではと逆に心配になる部分もありました。
しかし、子どもたちの人間関係の悩みから、思いを伝える大切さを彼らが知り、お互いの気持を確かめ合う場面は、ぎこちないながらも誠実さに満ちていて、感動的でした。
また、中学校の子どもたちの心理が、ステレオタイプではなく、割と率直に繊細に描かれていたと思います。
人付き合いが難しく感じる時って大人の自分でももちろんあるので、見ていて励まされましたね。
映画の尺として、大きな事件も起こらずに2時間は一見長いようにも見えます。
しかし、この二人にはそれだけの時間が必要だったのかなと、見終わった今は思っています。
からかい上手とからかわれ上手で、最初から相思相愛だったんですね。
10年後を描く意味はあったのだろうか?
「好き」という気持ちを相手に伝えるのは、勇気のいることだ。
フラれるのは嫌だし、それで相手に気まずい思いをさせたら申し訳ないし、もしかしたら、友達同士としての良好な関係も壊れてしまうのではないかと不安になってしまう。
だから、高木さんは、「好き」という代わりに「からかい」続けるのだろうし、西片は、そんな高木さんの気持ちに気付けないのだろう。
ただし、そうした2人の微妙な関係は、中学生だからこそ微笑ましいのであって、それが、いい大人になった10年後も変わらないところを見せられると、あまりの成長のなさに「何をやってるんだ?」と思ってしまう。
島のゆったりとした時間の流れに合わせたかのような語り口も、それはそれで心地よいものの、テンポが悪くて眠たくなってしまった。
西片が、同級生に「好き」と告白した女子中学生から、高木さんが、告白された直後に不登校になった男子中学生から、別々に事情を聞くところが並行して描かれる場面は、この映画の大きな見所となっているが、その後、西片と高木さんが、そのことについて情報を共有していないのは気になる。ここは、教え子たちがどうすればよいのかを2人で相談し合って、その過程で、自分たちもどうするべきなのかに気づくという展開があっても良かったのではないだろうか?
ラストで、ようやく、お互いの気持ちを伝え合う場面にしても、今までの経緯を踏まえれば、高木さんか西片に「好きだ」と打ち明けたところで、「また、からかってるんじゃないの?」と疑う西片のリアクションが欲しかったと思う。
何よりも、手をつなぐ以前に、「付き合う」を飛び越えて「プロポーズ」してしまうという西片の思考過程は、それこそ、中学生にすらない単純さで、どうして、これを大の大人にやらせる必要があったのか、不思議に思ってしまった。
10年経っても何も変わらない2人を描くのであれば、そもそも、10年後を描く意味はあったのだろうか?
とてもキュンキュンさせられる良い映画でした!
淡い初恋を観ててとてもキュンキュンします。
とても穏やかで温かい雰囲気が流れてて、小豆島の風景も絶景でとにかく綺麗です。
原作は原作、アニメはアニメ、実写は実写の良さがあります。ぜひおすすめです。
ドラマ版から大人になったのが違和感の全く無いキャスティングでした。
2人が大人になったらこんな感じなんだろうなって想像がつく。
唯一気になったのは、25歳になってそこまで初心なままか?とは思いましたが、微笑ましい範疇。
自分も中学の頃、思いを伝えられずに初恋が叶わなかった経験があるので、もし自分が大人になってから初恋の人が帰って来てたら、西片くんみたいにオドオドした感じに戻ったりするのかなぁとも思いつつ。
終始穏やかで温かく、かつシンプルなお話しの映画なので、原作やドラマで既に触れた方も、そうでないシリーズ完全初見の方も、
両方にオススメできます。
別物として…
【"本当に戻りたかった場所。"今作は若き男女の10年越しの淡い恋を、今泉力哉監督ならではの、心の機微の細やかな変遷を優しい視点で描き出した心がホンワリと温かくなる爽やかで、多幸感溢れる恋物語である。】
◆感想
■今作品の魅力は、中学生の時に隣の席だった高木さん(永野芽郁)と西片君(高橋文哉)が、西片君が体育の先生になった2人の母校で10年振りに再会し、お互いに好きだと言う気持ちを今泉力哉監督ならではの、心の機微の細やかな変遷を優しい視点で描き出した点である。
・普通の恋愛映画であれば、キスシーンは当たり前であるが、今作品では2人は最終シーンまで、手も握らない。だが、それがこの作品を焦れったくも、素敵な趣ある作品にしているのである。
・西片君の教え子の大関さんが、同級生の松田君に淡い想いを持つシーンも良い。中学生らしい自分の想いを上手く伝えられない姿、告白されて戸惑う姿。自身の中学生時代を面映ゆく思い出しながら鑑賞した。
そして、いつもニコニコ笑っている高木さんが、大関さんから告白されたためか不登校になった松田君と、海辺の防波堤で一緒に絵を描き距離を縮めていく様も良い。
高木さんを演じる永野芽郁さんの、柔らかな笑顔が素敵であるし、松田君が高木さんに心を少し開いて、西片先生の良い所を”無理に学校に来い、と言わないから。”と伝えたり、二人で島の見晴らしの良い高台で海を見るシーンも良い。
更に言えば、高木さんは松田君に”西片君には中学から200回も好きって伝えているのに、伝わらないのよ。”と笑顔で言うシーンも素敵なのである。高木さんにとって、西片君を揶揄う意味を初めて自ら口にするシーンでもあるからである。
◼️今作品の白眉は、高木さんが教育実習を終えた後に、西片君と中学生の時の様にクラスの一番後ろの席で隣同士で座り、想いを告げる長回しのシーンであろう。
ここも又、焦れったいのだが、2人が中学生時代から抱いていた想いをぎこちなく伝え会う姿は、とても心に沁みたのである。
<今作品は、今泉力哉監督ならではの、心の機微の細やかな変遷を優しい視点で描き出した観ていて心がホンワリと温かくなる素敵な恋物語なのである。>
二人の絶妙な空気感が良い
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