「もしも偉人が政治を動かしたら」もしも徳川家康が総理大臣になったら shinさんの映画レビュー(感想・評価)
もしも偉人が政治を動かしたら
あらすじ
総理大臣の急死を受け、政府はAIホログラムで歴史上の偉人たちを復活させ「最強内閣」を結成する。家康を総理に、龍馬や信長らが次々と政策を打ち出す中、新人記者の理沙はその舞台裏を追っていく。
感想
前半は
テンポがよく、勢いがあって素直に楽しめた。偉人を演じた俳優たちの存在感もあって、物語に厚みが出ていたのが良かった。全体的にキャストが役柄にうまく溶け込んでいて、見ていてワクワクした。
ただ、後半に入ると原作にあった厚みや問いかけがだいぶ薄れて、映画としての脚色が前に出てきた印象。AIや統治のテーマもさらりと流されてしまい、ラストはエンタメらしく明るく整えられていたけれど、少し物足りなさも残った。
原作を知らなければ十分に楽しめると思うし、それはそれで良い。でも知っている自分からすると、カットや改変が惜しくて、もう少し余白や苦みを残してほしかった。
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