劇場公開日 2024年7月26日

「近年まれにみる○作」もしも徳川家康が総理大臣になったら あるひさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0近年まれにみる○作

2024年8月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

単純

B級映画自体は、嫌いではないし、ある程度覚悟して劇場に向かったのだが、それをもうわまわる出来。原作未読、事前情報ほぼ無で鑑賞。
基本出オチ(なんならタイトル落ちですらある)と分かった上で鑑賞したが、「このセリフいいたいだけだろ」的な場面のオンパレードで、ストーリーどころか場面転換に全く繋がりや伏線回収的なものがなく、見てる方からすると行き当たりばったりの展開にしか見えない。

別にこういう映画に整合性やらを求めるつもりはないのだけど、それにしても投げっぱなしすぎると思う。同じテイストで作られた飛んで埼玉続編は、こじつけはあるにせよ、エンタメに振った範囲内で視聴者に納得感は出してくれた。(寧ろよくぞここまでと感心した)

個性派演者の高い演技力で、映画っぽくなってはいるが、基本ショートコントを繋いだだけの脚本で、痛々しさの方が勝る。

まだそれだけで終わればよかったのかもしれないが、ラスト近くなると教条的でかつ、正義感満載の押し付け長セリフで白ける。(別に主張自体は問題ないのだが、この映画でそういう"教え"を押し付けることに違和感満載)

特に最後の教えの部分は完全に「藁人形論法」になっていてエンタメとしての体すらとれていない。久々にキャシャーンのエンディング的なザラザラした後味感を味わいました。政治と映画は合わないと再認識しました。

秀吉を竹中直人、織田信長をGackt、といったキャスティングと、メインキャストの演技力は良かったので、脚本だか、原作だかの問題だと思う。

あるひ