「ぼくがかんがえたさいきょうのないかく」もしも徳川家康が総理大臣になったら マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
ぼくがかんがえたさいきょうのないかく
今週は観る物がないので
あんまり興味なかったけど観賞
原作は未見だが
ビジネス小説のようだが
書いてる人は
歴史評論家でも政治評論家
でもないようである
「もしドラ」って昔あったが
あれも一時期妙に取り上げられて
当てはめが無理矢理すぎて
アニメも映画も悲惨なことになってて
もうみんな忘れてるが
こういうの好きな人がいるんだね
でどうだったか
まぁひどかった
野村萬斎の無駄遣い
左翼の妄想か?と思って
しまうほどの政治家の描写
AIって言えば何でも先進的に
見えそうっていう単純さ
外見も中身もスカスカの
歴史上の人物の人選に謎だらけのポスト
み〇ず学園のコスプレ?なクオリティ
歴史
政治
どちらにおいても中途半端で
観る必要なかったです
改めてエンタメ業界の
政治リテラシーはヤバい
と思いました
舞台は2020年
コロナ(まずこれまだ終わってないし
実名使用してるとこがもうバカっぽい)
の蔓延で閣僚が倒れてしまい
困った政権は最新のAIと3Dホログラム
技術を利用して歴史上の人物を
実体化させ1年限定で
コロナ対策などをやらせるという
じゃあ結局責任者誰やねんという
誰もが首をかしげる施策を行い
見た目上は家康信長秀吉の
戦国三英傑が蘇り
「偉人内閣」が発足
秀吉はNHK大河と同じ
竹中直人が配役されましたが
(土方歳三役で出てきた
山本耕史もそうだったか)
もう演じ方は忘れちゃってる感じ
野村萬斎の家康は見た目と声が
ややズレてる感じ
Gacktの信長はこれ上杉謙信・・
いやなんでもない
財務大臣の秀吉はさっそく
コロナ対策にロックダウンと
国民一人に50万支給を掲げ
賛否両論を招きます
そして歴史上の人物が閣僚に
収まっていくんですが
もうツッコみだらけ
総理大臣の家康に対し
江戸幕府が終わるきっかけを
作った坂本龍馬が官房長官
というのは悪い冗談ですが
AIはそういった遺恨はプログラム
されていないそうです
は?
もうそれ違う存在じゃん
まず既存の大臣役職に
当てはめていくだけってのが
発想が貧相すぎませんか
徳川綱吉も吉宗も将軍なんですから
吉宗は米の価格調整に
苦心しすぎて「米将軍」と
呼ばれたから農水大臣
あと「暴れん坊将軍」も
いじりますが滑り倒します
綱吉は富士山噴火や飢饉を
経験したからか厚生労働大臣
ですが特に何もなく
緒方洪庵にワクチンを作らせる
だけです
だ っ た ら 最 初 か ら
緒 方 洪 庵 が 大 臣 や れ よ
と誰もが思ったでしょう
北条政子は鎌倉時代に起こった反乱を
女性ながら鎌倉武士を演説で奮い立たせ
幕府の危機をを守った人ですが
なぜか総務大臣で特に掘り下げもなく
ロックダウンで暇な国民に向け
「政子の部屋」を放送・・
これがやりたかっただけだろ
そしてただひたすら寒い
外が酷暑だから
映画館も空調が効いてるけど
より一層冷えます
文部科学大臣は紫式部
法務大臣は聖徳太子
このへんはもうよくわかりません
そもそも大臣職って
省庁の編成から政治側が
その時代に応じた再編を行う
のであって既存の大臣に
あてはめるということ自体が
とんちんかんに感じます
そもそも省庁の役割とか
そんなに周知されてるわけじゃ
ないのに歴史上の人物を配置
してやらせるということ自体
全然両策に思いません
どうせなら偉人に応じた
特命大臣を作ってしまえば
いいのにと思いましたが
そこまで改変する気は
ないんでしょうね
AIプログラムってのも
流行りでやっただけ感で
重みがない
外務大臣の足利義満
(そもそもなんで義満?
明治期以降にいくらでもいるだろ)
が英語をペラペラしゃべるのは
AIだからなんでしょうけど
特に何の説明もありません
こんなふうにディティールが
いい加減でギャグも滑り倒す
苦痛でしかありません
まあいいわ
じゃあ政治面はどうなのか
そのロックダウンさせて
50万配る施策の財源はどうするのか
信長がコロナに苦しんでいる
であろう民間企業から徴収です
共産党よりひどいです
ここで積極財政で一丸となって
日本の苦難を乗り切るのだ
といった道筋も一切なく
財政がどうだと言った話は
まるでありません
そして財務大臣の秀吉は
石田三成に丸投げで踊っているだけです
だ っ た ら(以下略)
こんなんばっかです
ビジネス小説とかうせやろ
課長島耕作でビジネスを学ぶ人も
いるのか首をかしげますが
あの界隈地雷が多すぎる
話もメチャクチャ
50万配って支持率が爆上がりして
人気絶頂の織田信長らですが
秀吉の画策で
信長のプログラムがバックアップごと
消されてしまいそれを画策した
秀吉の「バグ」だというのです
意味がよくわかりません
じゃあ作為的に誰かが仕組んだ
ことになりますがそこにまったく
触れないでテレビ局の報道局員で
坂本龍馬と仲良くなった女性
報道局員西村が家康から
実態の調査を依頼されますが
家康が何故そんな行動をとるのか
秀吉も何がしたいのか
つながってきません
AIが反乱を起こしたのか
というとそうでもなく
AIを作り手がよくわかってない
感じなのです
何から不快なんですが一番が
あたかも現実の政治家を非難するような
シーンを痛快かのように描写する事
少し前に議会で居眠りしている
(ようで体調が悪くその後亡くなった)
議員を非難することでネットで
知られ都知事選に出てきた元市長が
いましたがそういうのが
好きな層がいるんですかね
国民の代表のくせに
居眠りしやがってみたいな感覚しか
持てないでそれを政治の話だと
思ってる頭のいい人々がこういう
映画喜ぶんですかね
個人的にはやることやって
国益持ってきてくれる政治家なら
国会で布団敷いて寝ててもいいです
子供が机に向かっている「姿」だけで
勉強していると思い込む大人たち
じつに頭いいですね
映画館が涼しかったのだけ0.5点です