「ぜよはぜよぜよ」もしも徳川家康が総理大臣になったら ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
ぜよはぜよぜよ
偉人を現代に連れてきた系ではなく、AIで人格諸々を蘇らせるといった現代的なアイデアで進められる作品で、歴史という括りでは新ジャンルだなと思いました。
コロナ禍で大変なことになって、総理大臣もコロナにかかって死亡してしまって政治が回らないぞ、さぁ大変だ!となったところでAI偉人たちを召喚して、彼ら彼女らの手腕で政治を始めていくと全体的にとてもスムーズな展開で進んでいくのは良かったです。
政策自体は彼らの偉業をそれっぽくアレンジしていく感じで仕上げられており、有効的なアイデアもあれば、それは本当に政治に必要か?と疑問に思うものもあったりして浮き沈みは激しかったです。
戦国武将3人と坂本龍馬に出番が偏ってるせいか、他の偉人たちの出番はかなり少なかったよなぁとはなりました。
特に紫式部と徳川綱吉(犬にはなれた)空気だったなーと上映中ずっと思っていました。
最後の演説も説得力こそあれど少し長いかなと思いました。
そこまでの流れが信長→秀吉→家康と天下の流れをそのままなぞって進めていった感じなので、歴史を一通り習ったものとしては展開は読めましたが、秀吉が悪人面して演説していたところだけは良かったかなと思います。
ギャグはやはり合う合わないはしっかり分かれていました。
偉人たちが揉め合うところで笑える部分はありましたが、パロディ連発のところは元ネタが微かにしか分からずに頭の中?が浮かぶシーンが多かったです。
役者は全員良かったと思います。
特に赤楚くんの龍馬はキリッとした感じがうまく表現されていて、行動も彼主導で進むものが多かったのもあってナイス好演だったなと思いました。
浜辺さんの凛とした感じも全編に渡って味わえるのでファンの方は必見です。
元々そこまで期待はしていなかったので、可もなく不可もなくくらいでしたが、軽く楽しめるコメディを直近の作品で教えてと言われたら今作を推すんじゃないかなと思いました。
鑑賞日 7/26
鑑賞時間 12:30〜14:35
座席 K-3