「荒唐無稽と思ったが。意外と楽しめて説得力もあり。」もしも徳川家康が総理大臣になったら あんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0荒唐無稽と思ったが。意外と楽しめて説得力もあり。

2024年7月26日
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鑑賞方法:映画館

最初の15分間で偉人内閣が組織された事情、経緯を一気にたたみかける。ここはさすがに手練れの武内監督だけあって要らぬ疑問や不審点を抱く間を持たせない。気づくと偉人内閣の面々が次々打ってくる政策やパフォーマンスに目が釘付けになっているという仕組み。
浜辺美波の演ずるTV記者が家康総理に依頼されて捜索することになるAIデータ上の秘密なるものがあまりにもセコくてめげそうになるが、それにも増してGACKT演ずる織田信長と、竹中直人演じる豊臣秀吉の弾けぶりは凄まじく、この二人だけでも観に行く価値あり。
結局、歴史好きというか歴史をベースにした物語が大好きな日本人にとって、偉人たちのキャラクターが想定通り、期待通りなので映画にも安定感があるのでしょうね。
数限りなくある歴史小説を片っ端からAIに覚え込ませたらバーチャルで徳川家康(ホンモノというよりはキャラクターの)を復活させることはできるかもしれない。家康の生身の身体を再現させることは無理としてもすべての政策をバーチャル家康の考え、判断に従って制定する「家康党」のようなものが今後、登場してもおかしくないよね、そんな感想ももちました。

あんちゃん