ディア・ファミリーのレビュー・感想・評価
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「俺があきらめたら終わりだろ」
カッコよ(`・ω・´) 感動シーンが10ヶ所くらいありました。 よくある愛とか死じゃないです。 ポイントは受け身の人から与える側の人に変わるってことかな。 自立する人はかっこいい。
感動と勇気をもらえるが、あと一歩
宣伝に力をいれているものの、初週にしては空席が目立つ。 福本莉子が東宝を代表する女優になれるかはこれから、というところ。 明らかに感動を誘っている映画はなかなか観ないが、毎回TOHOシネマズに足を運ぶたびに上映前に刷り込まれていた影響か、ふと観てみようとなる。 おおかた想定どおりではあるものの、安定した作品であった。 特に、無言で肩を揉むシーンでは心境が伝わって涙がでてきた。 しかし、小説だからか、大衆むけにわかりやすくしたのか、言葉は多い。感情は演技と表情で伝えてほしい派なので、説明されると興冷めしてしまう。よくある作品のようにわんわん泣くオーバーな演技は多くはなかったので、そこは好感。 俳優としては、何といっても大泉洋である。 まっすぐだけど、迷いもある役。見慣れていても飽きない、とてもいい俳優。自分もこうなりたいと思える、そんな演技。 福本莉子は、良くも悪くも華がなく、あまり印象には残らない。今回の役にはあっているのだが、存在感は薄く感じてしまう。 そして、意外にも川栄李奈がよかった。キャラクターの性格とらしい演技がマッチしており、グッとくるものがある。 全体として、話も王道で感動できる良い作品だった。
家族全員で支え合った愛と絆の物語
すでに予告から泣かされてしまった本作。娘のために奮闘する父の熱い思いに触れたくて、公開初日に鑑賞してきました。 ストーリーは、心臓疾患のため余命10年と診断され、どこの病院からも見放された娘・佳美を救うため、町工場を経営する父・坪井宣政が、自ら人工心臓を作ることを決意し、一から医療を学び始め、私財を投げうって、家族と協力しながら開発に奔走する姿を描くといもの。 予告から、娘の命を救うために偉業を成し遂げた男の話、いわゆるお仕事ムービーかと思っていましたが、そうではありません。もちろんそういう側面もあると思いますが、これは間違いなく、家族全員が全力で支え合った愛と絆の物語です。そして、その絆が、医療の使命を思い起こさせ、医療現場を突き動かし、数えきれない患者の命を救い、救われた命がその恩に報いようとする、人と人との絆の物語でもあります。 人が人を思う優しさ、それに応えようとするまごころに何度も涙します。決して諦めない男が娘と交わした約束は、多くの命を救い、それは今もなお続いているという事実が、強く心を揺さぶります。まるで娘の命が、無数の人々に分け与えられたかのように感じます。バルーンカテーテル開発という偉業への称賛と救われた人々の感謝、それを自分ではなく娘に伝えてほしいと語る宣政の姿が沁みます。 正直言って、前半はテンポが上がらず、少々のりきれませんでした。資金繰りの問題はどうやって解決したのか、医療知識をいつのまに得たのかなど、宣政の奮闘ぶりの描写が不足していたように思います。でも、描きたいのはそこではないことがわかり、途中から気にならなくなりました。と同時に、坪井家の家族の関わりから目が離せなくなりました。特に人工心臓開発に挫折し、佳美がもはや助からないとわかってからの関わりが、熱く沁みてきます。前向きに夫を支え続ける妻、悲しみを隠して佳美を励まし続ける姉、佳美に屈託なく接する妹、そんな家族に生き様で語る宣政。この家族に囲まれていたからこそ、佳美は命を燃やし尽くすことができたのだと思います。本当に素敵な家族です。 主演は大泉洋さんで、娘のためになりふり構わず奮闘する父を熱演しています。脇を固めるのは、菅野美穂さん、福本莉子さん、川栄李奈さん、新井美羽さん、松村北斗さん、光石研さんら。中でも、川栄李奈さんの演技が熱く、観る者の涙を誘います。
最高でした、是非見てほしい映画
泣き過ぎて大きめのハンカチがびしょびしょになりました、、、 泣き過ぎてその後の予定キャンセルしました。 泣き過ぎて他の鑑賞しているお客様に迷惑をかけてしまったかもしれません。 泣き過ぎてお昼ご飯バクバク食べました。 泣き過ぎて服を衝動買いしました。 とにかく最高でした!! 知人にもオススメしたい作品です!!!
有村架純が出てるかり見に行ったけど
感動する映画でした。本当の話で日本の中小企業がものづくりをする映画でした。医学知識がない人が作ったのは凄いと思います。 有村架純はそんなたくさんはでてないです。 大泉さんと菅野さんがよかったです。
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も」
今年117本目。 名古屋から東京、長野、アメリカと飛び回る。 私の命は大丈夫。他の人を助けて。 父と娘の約束。 どんなに体がキツくても毎日夜シャワー入りたいこの映画見て。
泣きたい人は迷わず劇場へ(^_-)-☆
今まで泣けるって大々的に言われて全く泣けずに何度となく騙されたって思った私めが涙が止まらなくなっておりました(´;ω;`)ブワッ 泣けたというよりは、涙がとめどなく溢れ続けて止まらなかったのです😭 やはり、歳を取ったんですかね(^^ゞ 余計な事は言いません😌 まあ、そういう事です(*^_^*) 後、本当に泣ける映画は宣伝文句に泣けるって言葉は入れないもんだって事を改めて思いました😌 アピールしなくても自ずと泣けるわけだし、なかなか泣けない作品こそ、あえて泣けるってアピールするしかないんですよね😮💨
偉業を成し遂げた家族の物語
大泉洋の作品にはあまりハズレが無いので、今作も迷い無く観賞。 【物語】 1970年代から話は始まる。名古屋の町工場の経営者筒井宣政(大泉洋)は幼い娘・佳美が先天性の心臓疾患を持ち、長くて余命10年と医者から宣告される。宣政と妻・陽子(菅野美穂)はがく然とするが、娘を救う方策を必死で探す。 全国、さらにはアメリカの著名な心臓医に助けを請うも見放されるが、アメリカでは人工心臓の研究が進められていることを知る。 人工心臓に希望を託して研究機関に足を運んで相談するも、アメリカでも実用にはほど遠く、まして日本では基礎研究の段階であることが分かる。 宣政は自分で人工心臓を開発するしかないと決断する。医療の知識が皆無の筒井は、人工心臓について独学しながら、有識者のもとへ日参した結果、ある医大の教授が宣政の熱意に負けて一緒に研究・開発に合意する。 最もお金がかかる試作品には宣政が私財をつぎ込んで製作・提供し、大学の想定していた以上の速度で開発を進んだ。しかし、技術的めどはたっても、それが医療器具として承認されるまでにさまざまな関門が残されおり、10年のタイムリミットは目前に迫ってしまう。 【感想】 予告編で想像したのは、「重篤な心臓の病を抱える娘の父親が、娘のために人工心臓開発に奮闘する」というかなりベタなフィクションだった。恐らく予告を観た多くの人がそうだったと思うが、冒頭の表彰式シーンでそれは違うと分かる。 いや、“人工心臓開発物語”はウソではないのだが、本作は大手医療メーカーが失敗した国産IABPバルーンカテーテルの開発を成功させた中小企業の経営者夫婦の物語なのだと。(冒頭のシーンは主人公が実在の人物なのだろうということも想像させるが、実名も役名筒井宣政のままの実在の人だということを観賞後確認) 冒頭のシーンから過去を振り返る構成で物語は展開され、最初から最後まで引き込まれた。実在の筒井宣政さんが凄い人物なので、それだけで興味深い作品にできたとは思うが、これだけ没入できたのは脚色・演出の出来が素晴らしいからこそだと思う。終盤は涙なしでは観られなかった。 まず、宣政の執念が凄い。「娘を何としても救いたい」というところまでは、親になった人なら誰でも思うだろう。しかし、俺なら早々に「悔しいけど、諦めよう」と妻を説得していたに違いない。最初にやった日本中、さらにはアメリカの病院にまで足を運んだという時点で、おそらく1/10の調査数で諦めたに違いない。客観的に言えば、全×だったのだから宣政は無駄な労力・時間・お金を使ったわけで、主要な数病院で話を聞いた結果で判断するのが効率的には正しいのだけど、その常識外れの諦めの悪さ、ポジティブ思考があとのカテーテル・バルーン開発成功につながっている。 作品タイトルがファミリーとなっているように凄いのは宣政だけではない。 妻陽子(菅野美穂)も宣政の背中を強く押す。行き詰ったときに口癖のように宣政に言う「それで、どうするの?」はちょっと怖いけど(笑) 俺だったら「どうしろって言うんだ!」と切れてしまいそう。 でも、言うだけでなく自らも動いていたようだし、莫大な私財投入も奥さんが反対したら出来なかったはずで、妻の後押しが有ったからこその偉業だったに違いない。 ちなみに菅野美穂もステキだった。今まで観た中で一番キレイに感じた。 子供達も凄いと思う。病を抱える佳美は次女で、この他に長女と三女の3人姉妹。例えば中高生にもなれば、佳美のために親が莫大な借金を抱えていることも知っていただろうし、生活も佳美中心だったことは想像に難しくない。家族旅行さえほとんど行けなかったことが劇中でも仄めかされる。 普通なら「佳美ばっかり」と不満も出よう。しかし、そんな不満を出さずに佳美を応援し、父親に理解を示す。 事実はきっと不満が皆無だったとは思えないが、娘たちの理解無くして、宣政の“無茶”は進められなかったはず。 また、佳美の前向きに生きる姿勢も宣政の大きな力になっていたに違いない。 “諦めの悪さ”はしばしば周囲にとっては迷惑になるが、迷惑を超えて偉業につなげた偉大なるファミリーなのだと思う。 町工場が成し遂げた偉業という点では“下町ロケット”を彷彿とさせるが、池井戸作品の特徴として業界の調べが甘くてリアリティーに難があるのに比べて、実話ベースだけにリアリティー溢れる本作の方が俺にはずっと感動できた。 俺のお気に入りランキング、2024年上期公開作品中TOP3に入る秀作。 全ての方に観賞をおススメできます。
大泉洋でしかできない家族愛の物語とその先を丹念に描く。
妻役・娘役・協力者役、好きな俳優が多く出ていて、それだけでも見ようという気にさせる映画だった。 しかしながら、本映画は、主演大泉洋がはまり役。コメディ要素などほぼなく、実話に基づく内容でどこまでのものが描けるのかが興味の対象だったが、非常に良かった。 自分の持てる立場・環境・技量を惜しみなく娘の疾患への解決策(人工心臓)に注ぎ、到達が難しいとわかってからは、娘との約束を胸に、そこで得た知見・蓄積を応用して、同じように苦しんでいる人たちへのツール開発(IABPバルーンカテーテル)に還元し、結果、より多くの人達を救う。 何より、壁にあたっては次はどうする、をひたすら続けるのに、本人の弛まぬ努力と、家族各自の役割分担&全力のサポートがあり、その皆で前進していくさまは家族愛の究極の形を見るようだった。 悲しい場面があっても、単に悲嘆に暮れるのではなく、それを上回るポジティブさが常に感じられたのは、そうした背景に基づくからなのだろう。
より多くの人を救う
後半は、ずっと涙が止まらない。人工心臓の夢を絶たれた坪井に、より多くの命を救って欲しいと佳美が訴える。 「死ぬたくない」「もっと生きていたい」その気持ちを押し殺して発した言葉に胸が締め付けられる。 坪井の前には、医学会の掟が何度も立ちはだかり、その都度苦渋を飲まされる。 娘を救いたい一心で始めたことが、挫折を経て、多くの命を救うための行動に変わっていく。 いつもの感動物でしょ? しかも大泉洋だし。鑑賞前に思っていたことは、本当に謝りたいです。 大泉洋、菅野美穂の熱演に心が動かされ、何度も拳を握り締めた。 松村北斗の抑えた演技から医局に勤務する研究医の切実な心情が伝わってくる。 有村架純が演じたテレビレポーターの話は、さすがに脚色? なんて気もしますが、全部がいいから脚色でも許しちゃいます。
誰かを想う気持ち
こんなに真っ直ぐで前向きで温かい家族が、実在の話と聞いてびっくりしました。 だからこそ、純粋な大きな愛で溢れた作品にとても感動しました。 1から知識を蓄え、理想とするところまで試行錯誤しながら技術に落とし込むその作業の過酷さと相まって、 周りで支えている方達が本当に良い人ばかりで心が温かくなります。 娘を想う気持ちを超えて、不特定多数の誰かを想う気持ちになるその心の広さは、なかなか簡単に出来ることではないと思います。 深く考えさせられる作品です。
実話ならではの重み
実話を元にした物語で、予告や紹介番組で大筋のストーリーはわかっている状態でしたが、 改めて物語を見て、「自分には絶対真似できない、本当に尊敬すべき凄い人たちだなあ」と強く思いました。 この映画が、というより、この実話が凄い、素晴らしいという感想です。 もちろん、大泉洋、菅野美穂、福本莉子、川栄李奈、有村架純らの素晴らしい演技によって、この凄い物語がより感動的に伝わったわけで、多くの人が知るべき実話であり、 見るべき映画だなと思いました。 泣きどころは多かったですが、個人的には、台所での川栄李奈の泣き演技がグッときましたね。
よかった。
見る前は難病の家族を救うための愛がテーマの映画と思ってそれほど期待していなかったが、いい意味で裏切られた。 こういう映画を見ていつも思うのは、1人の命を助けるために多数の人間を犠牲にするのはありなのか?ということだ。この主人公も自分の娘を助けたい一心で、自分の生活だけでなく、周りも巻き込んでいってしまう。周りの医者や工場の職員、家族。しかし、何をやり遂げるにも結局誰かに迷惑をかけなければいけないのは同じことだ。その目的が独りよがりなものであろうが、そうでなかろうが、何か話し遂げ世界を変えていくのはこういう人なのかもしれない。 大泉洋さんの演技は素晴らしく、彼の情熱が伝わってくる。何かを成し遂げるためには情熱が不可欠であることを再認識させてくれる作品だった。 映画の構成も見事で、全く未知の領域に飛び込む主人公の姿勢、周囲からの拒絶と絶望、そしてそこからの再起。主人公の決して諦めない姿勢には胸を打たれた。 僕は誰かを助けるために困難に立ち向かっていく主人公が好きだ。それがドラゴンに立ち向かう騎士であっても、メガネを開発する職人であっても。そういう意味ではこの映画もとても良かった。
泣かせる要素てんこ盛りのプロジェクトX風の映画
難病患者がいる家庭の家族愛を描いて観客を泣かせにかかったプロジェクトX風の映画と言ったら、石ぶつけられますかね・・ 冒頭の「in vitro」(イン・ビトロ:試験管内)、「in vivo」(イン・ビボ:生体内)を医学猛勉強中の父親が知らなかった時点で、映画見る気が失せてしまいました(門外漢の自分でも知ってる初歩の初歩の用語です。知らないのは明らかにおかしい)。 そうなったら普通だったら気にならない齟齬も気になる気になる・・ ・主演の福本莉子さん。綺麗な女優さんですけど血色良すぎです。 ・心臓移植についてほとんど触れないのは何故でしょうか。海外移植が抑制される前の話ですが・・ ・バルーンカテーテルを選んで開発しようとした理由があるようで無い・・ ・十数万人の命を救ったとは盛りすぎ。十数万人の患者に使って医療事故が減ったが正確かと。 ・記者の有村架純さん、偶然すぎて不自然です。 実話ベースの話ですが、過剰演出っぽくてイマイチ気に入らないという感想でした。 ただ、決してモデルの方を貶す意図はありません。
シンプルに心温まる前向きな作品で非常に良かった。時間経過の描写は月...
シンプルに心温まる前向きな作品で非常に良かった。時間経過の描写は月川監督のエモさを感じさせていた。 俳優陣も全員良く、川栄さんは特に良かったと思う。
技術者魂を感じました
子どものためとはいえ、ここまで徹底的に突き詰める根性は恐ろしくも感じます。 命を預かる医学界の保守的な考えも理解できますが、命を守るという考え方の違いを思い知らされました。 日本の技術力を守らなくてはいけないと、改めて感じました。
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