「どうでもいい話だが、川栄李奈さんと有村架純さんが出てたのを観賞後に知った。」ディア・ファミリー マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
どうでもいい話だが、川栄李奈さんと有村架純さんが出てたのを観賞後に知った。
◆最初に、大切などうでもいい話
映画の内容に全く関係ないどうでもいい話なのだが、有村架純さんが出てたのをエンドロールで、川栄李奈さんは観賞後にポスターで知った。1人1万として計2万円ぐらい損した気分。
(終わり)
家族みんながお互いを支え合っていて心が暖まる。心臓疾患を抱える次女 佳美が、おねだりする妹に「みんなわたしを助けようとするのに、アンタはわたしに甘えるのね」なんてところも良い。
僕がこの物語で1番気に入ったとこは、坪井宣政(大泉洋さん)のチャレンジ精神だ。冒頭では、日本で売れない髪結びを外国(モンゴルだかモロッコだか)で売りさばいて戻ってきたエピソードが描かれ、坪井の前向きな性格が分かる。これがこの後の、人工心臓がないなら自分で作ればいいじゃないかという話につながる。
パートナーの洋子(菅野美穂さん)は大泉洋の思いつきを止めるどころか、あっ、ナルホドそうよねーという軽いノリだ。
長女が、ママが反対してパパを止めると思ったら、パパのアイデアに乗り気なのを見て呆れる場面も面白い。
予告編で、「たとえ明日 人工心臓が出来たとしても娘さんは救えない」と担当医らしき人が言う場面があった。僕はこの場面が映画のかなり後半にくると思っていたら、前半に来たので、長い残り時間どうするんだろうと思ってたら、バルーンカテーテルの話になった。
観賞後に映画.comの解説を見たら、バルーンカテーテルのことが、しょっぱなに書いてあった (^^)。 もしかしたら予告編でも言ってたのかもしれないが、ちゃんと見てなかったので、映画冒頭の叙勲も人工心臓の開発に対してのものだと思ってた。
つまり、僕はこの映画のことを勝手な思い込みで、人工心臓は出来たけど、残念なことに娘は救えなかった悲しいお涙頂戴映画だと思ってたのでした。涙もあるが、それだけではなかった。
事実を元にしてるから、実際に娘さんはすごく若くして亡くなっていて悲しい話だ。
当然、泣き所もたくさんある。例えば、長女が次女に、洗い物をしながら後ろ向きのまま明るい声で「治るに決まってんじゃん」と言う所など、「ここで泣かなかったらミミズかタコよ」と叫びたいぐらいの泣き所である。いや、ミミズさんもタコさんも泣くだろう。
(スイマセン僕泣いてません(^^))
そして、この作品は、お涙頂戴の難病ものであるとともに、(断念してしまったが)人工心臓の開発を目指し、バルーンカテーテルの開発を行った人物のガッツを描いた根性物語でもある。
だけど、さすがに2時間では、NHKの「プロジェクトX」や、池井戸潤原作のTVドラマ「下町ロケット」みたいな開発の苦労、挫折、それらを乗り越えて完成したときのカタルシスまで望むってのは酷だろう。
あと、見所の一つは、医学部長におもねった石黒教授(光石 研さん)の手のひら返しと、バルーンカテーテルを自分にも使わせてくれという日和見主義の変わり身の早さである。
なんてふざけたヤツだとは思うが、サラリーマンも個人事業主、経営者も、自分は光石 研さん演じる医学部教授とは違う、とは言いきれないのではと思う。
長いものにはグルッグル巻かれるし、大樹にゃスリスリ寄る。ぐるぐるすりすり。
富岡(松村北斗さん)が、他の大学が開発した医療器具は使えないという慣習を破る。
出世したり地位が上がると責任が増えて面倒ではあるが、出来ることが増えるのは官民問わず確かだなと思った。富岡も研修医辺りだったら出来なかったのではなかろうかと思った。
(追記)いつも脈絡がないレビューなのだが、今回はいつも以上に脈絡の無さが冴え渡ってると思った。