「【"お父さんは絶対に諦めない人。"余命10年と告げられた娘を救う為に奮闘した町工場を営む男と家族の姿に涙する作品。彼が発明したカテーテルが多数の命を救った事実に頭を垂れる作品でもある。】」ディア・ファミリー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"お父さんは絶対に諦めない人。"余命10年と告げられた娘を救う為に奮闘した町工場を営む男と家族の姿に涙する作品。彼が発明したカテーテルが多数の命を救った事実に頭を垂れる作品でもある。】
- 今作品は愛知県に在住される筒井宣政さんがモデルであるが、此の方の妻が言った"何もしない10年とやってみる10年。"と言う台詞は、観賞後に考えるとこの作品内では、非常に重要な言葉であるし、更に言えば誰しもが生きる上で大切な言葉ではないな、と思ったのである。-
◆感想
・今作品を見て驚くのは、IABPバルーンカテーテルを作ったのが、ビニールを扱う町工場を営む男(大泉洋)だった事である。心臓に先天的に異常がある娘を助ける為とは言え、多額の費用を掛け人口心臓を作る設備を作り上げつつ、一から心臓手術を学ぶ姿には、素直に頭が下がる。
・心臓が悪い中、懸命に生きた佳美さん(福本莉子)も、"お父さん、頑張ったね!"と思っているのではないかな・・。
・更に言えば、猪突猛進の夫を支える妻(菅野美穂)や、佳美さんの姉(川栄李奈)が励まし、末っ子の娘も持ち前の明るさで、家族を支える姿も良い。
◼️特に感慨深かったシーン
・筒井を助ける医学部生達。特に人口心臓を研究するチームから、いち早く離脱した富岡(松村北斗)が、医師資格を取ってからもその事で医学部教授石黒(三石研)から冷遇されつつ、密かにアメリカ製カテーテル使用事故の多さに気付き、自身でデータを取り、筒井にそれを渡したり、佳美が入院した際に筒井を夜中、東京から名古屋まで車に乗せたりする姿。そして石黒に対し、筒井が開発したIABPカテーテルの性能の良さを体験し、医師資格を賭けて自らの手術で、使用する姿は正に”医は仁術也”を地で行く姿であった。
・自分の学部内での立ち位置を保つ為に、右顧左眄し、筒井を翻弄した石黒が、最終的に筒井に対し、彼が開発したIABPカテーテルを"使わせて下さい。"と言うシーンはスカッとしたなあ。
"よっしゃ!"とガッツポーズを取る筒井の姿も、正に溜飲を下げたよ。
<今作品は娘を救う為に人工心臓開発に取り組む中で、医療の現場の旧弊的な慣例の壁に一度は諦め掛けた男が、娘の意を汲みIABPバルーンカテーテルを開発し、17万人の命を救った偉業を描いた物語である。
そして思ったのは、父親とは、今作品のモデルの筒井さんだけではなく、誰しもが家族の為に頑張る生き物なのではないかな、と言う事である。>
コメントありがとうございます。
まず、読んで鳥肌が立ちました。
名言なんてものでなく、本当に素晴らしく、ありがたいお言葉ですね。
NOBUさん、素晴らしいお言葉ありがとうございました。
NOBUさん、今晩は。
毎度の事ながら、素晴らしいですね。
お涙ちょうだい作品と思っていましたが、上手い脚本と編集でしたね。
いやぁ〜、私はなんて小さい人間なんだ!と痛感しました。
こんばんは!暑いですね~
ゴム、ビニール製品を扱い、その知識があったのも成功の部分に繋がってるんでしょうね。
NOBUさんには悪いけど入手した山崎でハイボール作って飲んでるんですが美味いな~(笑)