VESPER ヴェスパーのレビュー・感想・評価
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種蒔き。
ヴェスパーがシタデルを目指す壮大なアドベンチャーかと思いきや、植物学のうんちくがメインの地味なドラマ。最後、塔からシタデルを見て種を蒔いたのは続編あるって意味?
シタデルの富裕層の暮らしどんなんか見せて欲しかったなあ。
オマージュではなく模倣
鑑賞時点での「IMDb」の評点は6.0、
「Metascore」の方は70と
なんとも微妙なところ。
それでも
「ブリュッセル国際映画祭」で「最高賞(金鴉賞)」等の情報を信じて
鑑賞に行ったのだが・・・・。
〔風の谷のナウシカ〕で『宮崎駿』が提示した世界観。
崩壊した地球
文明の分断
人類に牙を剥く昆虫や植物
それを変えようとする少女
対抗勢力
そうした諸々が
カタチを変えて本作でも繰り返され、
目新しさの点では皆無。
加えて、今居る閉塞した場所からの脱却もテーマとして取り込まれ、
これもかなり手垢の付いたモチーフ。
舞台は近未来の地球。
主人公は荒廃した土地に住む少女『ヴェスパー(ラフィエラ・チャップマン)』
彼女は戦争で四肢が動かなくなった父親の面倒を看ながら、
狂暴化した植物を従順化させる実験に時間を費やす。
また、
富裕層が住む都市「シタデル」から供与される
撒いても種ができない穀物の遺伝子情報を解き明かし
飢えのない世界を創ることも。
が、それに横槍を入れて来る
叔父の『ヨナス(エディ・マーサン)』の存在は目の上のたん瘤。
なまじ地域の有力者且つ「シタデル」ともつながりがあるだけに始末が悪い。
ある日、墜落した「シタデル」の飛行艇から
権力者の娘という『カメリア(ロージー・マキューアン)』を救い出したことから
物語りは動き出す。
タイトルの形式は勿論、
主人公のモチベーションや発端までもが
先の作品をなぞっていることに先ずは驚愕。
些細なエピソードを含め、
あまりにも似すぎている。
一方で、実際には、世界を変えるほどの大きなことを成し遂げようとしているのに、
その広がりがまるっきり感じられないのには脱力。
現実には壮大な世界観も、
狭い世界の、小さな個人のお話に収斂させてしまった恨みもある。
二時間ほどの尺に多岐に構築された設定を詰め込んだにもかかわらず、
言葉や描写による説明は過少のため
鑑賞者はかなり多くを想像でふくらませる必要が。
それでも
ディテールの辻褄が合わないように感じられるし
役割が明示されないまま残った群があるように思えるのは
たぶん独り善がりではないのでは。
圧倒的に、時間が足りていない。
とは言え、親が身を挺して子供の世代に伝え委ねるとの、
自然界の輪廻を巧みにストーリーに取り込む上手さはあり。
また、支配層であり、現在の文明を司る「シタデル」の住人が
下層からの簒奪を基に死生の理に抗おうとしていることは
爛熟した文明が陥りがちな欲望への痛烈な風刺でもある。
本作でのディストピアは
イマイマの世界の延長線上に在るのだから。
どこでそんな知識得たの?
生態系が壊れ富裕層のみがシタデルで暮らす地球で、シタデルの外で貧しい暮らしをする少女がシタデルで暮らすことを夢見る話。
遺伝子組換えで一度しか収穫出来ない植物の種がなんちゃらと、字幕が流れて始まっていくけれど、金が稼げる感じもないのになんの為に?という感じ。
そして南のシタデル…って他にも近くにシタデルはあるのね…。
結局、天才ヴェスパーが棚ぼたを絡めつつタネの解析をするお話しというだけで、シタデルがなんちゃらもあまり効いていないし、何がしたいのか良くわからないヨナスが引っ掻き回すだけの話しという感じだった。
世界観とルックはよい
世界観とルックはよい。だけど、富裕層と底辺層の格差を描くだけで満足しちゃったのか、SF的なリアリティに欠ける。
シタデルの周辺で生活する底辺層に大人が見当たらない。食料不足の環境では、子供の間引きが当たり前なのに、元気な子供がいっぱいいて、大人が極端に少ない。
ポンコツのバイオ発電機と妙な人工心臓器のバランスはよかったんだけど、超未来型DNA分析機が突然出てきたりして、テクノロジーレベルが一定していない。
盛り上がりに欠けるストーリーだから、物語が進むにつれてお眠になってしまった。
可愛いお父さんドローンとか、ガラクタをひたすら集めている放浪者とか、雰囲気はよかっただけに、ちょっと残念な作品でございます。
細部に宿る生命の息吹
見慣れたVFX至上主義的な
SFとは一線を画し
生々しく作り込まれた世界観に
惹き込まれるダーク・ファンタジー。
植物や研究室、デバイスなど
想像力溢れる拘りの造形が素晴らしい。
派手なアクションではなく
絶望の中で諦めない人間のドラマ。
ほぼほぼよくわからん。
大筋はわかるけど説明不足がありすぎでは…。兵士もわからんし叔父の立場も支配されてる子供達もラストの塔もいろいろよくわからん。映像だけ、楽しみました。が、植物とか地上世界とか雰囲気たっぷりなのにニッコリマークな顔が変。眠くなってしまった…。
思った通り・・・。でも見ちゃうんですよねーこの手のものは
率直に面白くありませんでした。それほど真新しい感じはない、質もそれなりの、ありがちなディストピアもの。故にストーリーとか展開が重要だと思うんですが、もうちょっとしっかりと考えてくださいと生意気にも思ってしまいました。そもそもあの設定でだらだらと進まなければちゃんと終わらんなこれと思っていると、なんか奇妙な冒険譚のホント中途半端なところで終わってしまった・・・という印象でした。まさか続編ありきで作製していたわけではあるまい;
健気な魂のその志は一体何だったのか・・・それすらも想像しなければならないのか・・・
VESPER/ヴェスパー 生態系が崩壊し荒廃した地球が舞台。設定は...
VESPER/ヴェスパー
生態系が崩壊し荒廃した地球が舞台。設定は魅力的に感じて楽しみにしていたのだが身内同士のトラブルがメインで終始続き、この荒廃した世界を体感できるわけではないので退屈に感じてしまった。
展開も鈍く、ヴェスパーの成長も感じにくい。ストーリーの鍵も唐突に入れてくるので中々作品に入れない。
個人的にはあまり面白くなかったかな。
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7 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
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9 VESPER/ヴェスパー 1.5
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