「映画×企画バラエティ的な作品で面白かった」劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血 稲浦悠馬 いなうらゆうまさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5映画×企画バラエティ的な作品で面白かった

2024年3月10日
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# 映画で観た感想・レビュー

しっかり楽しめた。

最後まで「どこからどこまでがアドリブなのか?」と考えさせられながら観ていた。

# この映画は何?

フィクションと「企画もののバラエティ」の中間のような作品。

俳優には台本は渡されておらず、設定だけが知らされているらしい。つまり俳優たちは物語の筋や結末も知らず、アドリブで場を乗り切るのだ。

「トークサバイバー」のノリに違いが、これは映画であり、結末のある物語だというのが違いだ。

# 何がアドリブなのか?

俳優たちはアドリブで話すと言いつつ、観ていると全くそんな感じはしなかった。むしろわりとしっかり脚本が用意されているのでは?というぐらいの感触だった。

アドリブ率は8割なのか、5割なのか、3割なのか、1割なのか。

# もちろん全てがアドリブではない

マーダーミステリーには物語の筋というものがある。なので自分で若くの設定を作り上げることは出来ないのだ。

しかしこれを映画として成立させる仕掛けは、一体何なのだろう。1人の人物が物語を逸脱するだけで、話が成り立たなくなるはずだ。

よく構成されていると思った。

むしろ俳優たちの行動いかんによって、後付けでつじつまが合うように、物語をつなぎ合わせる仕掛けなのだろうかとか考えながら観ていた。

#劇団ひとり

光っていた。時にむかつかせられた。

物語中で自由に動ける立ち位置であることもあって、アドリブの効かせ方がすごい。

お笑い芸人だけあって、ちょいちょい笑いも挟んでくる。よく他の人たちは笑わずに我慢しているなと思った。

ちなみにこれはバラエティではないので観客の笑い声は入らないのだ。だけど何度か笑わさせられた。

# キャバ嬢

綺麗系。ポスト天海祐希かと思わせる雰囲気だった。

# 一流大学を出た人

自己紹介で「一流大学を出ました」って自分で言ってて草。

# 看護師

「問い詰められてとっさに嘘をつく」ことをひたすらに繰り返しているように見える。

まさにこの映画の狙い度取り「アドリブなの?真実なの?」と観客を迷わせてくれた。良かった。

# メイドとにかく顔が可愛い。

高橋克也初老に近い年齢の役だろうか。その年齢でもダンディさが光っていた。

# テレビ版は?

気になって少し観てみたけど、ずっとバラエティ寄りで映画とはかなりテイストは違うみたいだ。

稲浦悠馬 いなうらゆうま