「みんな違ってみんな良い」ソウルメイト かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
みんな違ってみんな良い
自由奔放でちょっと変わった子なミソと普通の女の子ハウン、小学生女子二人が出会って、性格は違えどふたりでひとり、二人の少女時代、ジヌが加わってちょい複雑になった青春時代の描写がテンポよく微笑ましく、気持ちよく見ていたら徐々に失速
飛び飛びの時系列で二人の空白期間が明らかになっていくが、どのエピソードにも必ず涙涙のシーンがあるようなベタベタどろどろ成分が多く、ため息が出ました。
いなくなるミソと、置いていかれるハウンだったが、途中からミソとハウンの役割が逆になる
ハウンはミソに近づきたくて無理してなかったか、お腹に子供がいながらジヌとの結婚式から逃げたが、ミソのようなたくましさと自己責任が身についた筋金入りの自由人とちがって付け焼き刃自由人なので上手くいかず、切羽詰まってミソに助けを求めたまではまあいいが、赤ちゃんをミソに託して一人で旅に出るって意味がわからない、と思っていたら、旅に出たのはミソの脳内変換で、実は産んですぐ亡くなっていたのか
ハウンは無理して「自由人になりたい自分」を演じていたような気がする。
ミソがどうであろうが、ハウンはハウンで良かったのではないか、ヒトはそれぞれ、みんな違ってみんな良いのだ。
ミソが絵を完成させて出品したのだろうと割と早く想像が付きました
母子家庭で娘より男をとる母と二人暮らしのミソを、娘のように受け入れるハウンの家族が温かく微笑ましい。
猫の「母さん」が大変いい仕事をしていました
二人の成長に寄り添うように、傍らにさり気なく、いつもいるんですよね。
子猫が成長し、若猫、成猫、老猫になり、「母さん」の指定席の座布団が焼かれたところで旅立ったのがわかってじんわり涙が出ました
「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」を見たばかりで、元女子高生の自分としては、この二人にカドデとおんたんのようには共感が続きませんでした。
でも、ミソとハウンが魂の相方であることは良くわかった
願わくば、二人が幸せになる話だったら良かった
「ソウルメイト 七月と安生」未見ですが見てみたいです