劇場公開日 2024年8月30日

「ハートフルコメディーと思わせて、感動のラストへ」マンガ家、堀マモル bionさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ハートフルコメディーと思わせて、感動のラストへ

2024年8月31日
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鑑賞方法:映画館

 マンガ家の卵と幽霊たちのハートフルコメディーという雰囲気から始まり、徐々に「マンガ家、堀マモル」の物語に繋がっていく。
 脚本が上手いんだよね。1人1人の幽霊のエピソードで伏線を張りながら涙腺を弛ませる。マモルが過去と向き合う本筋では、伏線を回収しながら感動のエンディングへ。

 主人公のマモルを演じる山下くんは、素人っぽさが演技プランなのか、元々なのかはわからないが、この作品のテイストにあっている。幽霊たちに過度なリアクションをするわけでもなく、ごく自然にマンガ家としての興味を優先しているように感じる。

 幽霊である少年たちは、成仏はするものの死んだ原因については何も言わない。死因について言わない理由が、この作品のミソでもあるので、見てのお楽しみでございます。

bion