劇場公開日 2024年8月30日

「不思議な感覚になる作品」マンガ家、堀マモル りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5不思議な感覚になる作品

2024年9月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

萌える

初投稿で新人賞をとって以来、描きたいものがなくなった漫画家・堀マモルの部屋に、海、樹、愛の幽霊たちが現れた。漫画を描かせてあげる、と言って、小学生の海は母に言てなかった本当の気持ちを、中学生の樹は周りにうまくなじめず孤独を抱えた自分に絵を褒めてもらい学校を去った先生への感謝を、思そして高校生の愛は一緒に漫画家になる夢をかなえようと誓った春への気持ちを話してくれた。彼らの話をマモルは3編の漫画に描き上げていった。そしてマモルは大切な人で友だった春との別れや約束など、自分の過去と向き合い・・・という話。

春が死んだことで漫画が描けなくなった、マモルは結局2年間何をしていたのだろう、なんて思った。
絵が上手いだけで、漫画家としてストーリーを描くのが苦手なら、イラストレーターなど他の職業に付けば良いのに、と思った。
幽霊が過去の自分だ、というのはなんとなくわかったが、ずっと自分の思いを閉じ込めて生きてきたのだというのはわかるが、これからどうするか、だと思うけど、どうなんだろう?
setaの原作で、音楽も担当していたようだから、なかなか才能の有る人なんだろうと思う。
なんかこのシーン繋がりが、とか、わざとデジャブ?とか思いながら、繋がり感にちょっと違和感を持って観てたが、榊原有佑、武桜子、野田麗未と3人も監督がいたことでなるほどと納得した。
マモル役の山下光暉は元カープのマエケンに似てて1人で受けてた。
春のお母さん役・坂井真紀が相変わらず美しくて素敵だった。

りあの