クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件のレビュー・感想・評価
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長い夢を見ているような
Amazon Primeで視聴。
長い夢を観ているような長い映画。
コロコロとストーリーが変わっていく。
色んなことが起こる。
少年期の苦しさや甘酸っぱさがよく描写されている。
主人公の眼差しが良い
やたらと評価の高いエドワード・ヤン監督のこの映画。デマンドで。
まず長い4時間。必然があったかということならあった、だが長い。
役の名前と顔が一致せず。暗い画面も多く、どういう関係のどういう誰が何してるのか理解するのに一苦労。これは物語としては欠点でしかない。あと当時の台湾の情勢をある程度知っていなければ分からない点も多い。予習と解説ありきの映画ではなぁ。
ただ、各ショットの決まり具合、効果的な音響、ヒリヒリとした緊張感など見所は多々あり。
しかし敢えて言うと、思春期の少年が群れてあだこだ言う姿には共感しなかったし、こじらせボーイがテンパってやった犯罪話でしかない。やたらめったらな高評価には?です。
子供は社会をうつす鏡?
ポストモダン文学的な手法で映像化して上手くいった例だとおもう でも、ポストモダンな手法で、1991年当時にこれだけ完成度の高い映画は少ないだろー 脚本も伏線をしっかりはってるのに台詞は少なめに、映像や演技で表現してる。
懐かしくも切ない青春
無駄なシーンじゃない?って思う所が沢山あったけど、記憶ってそんなもんでしょ?
だからこそ夢のような、懐かしい思い出のような作品。人生のすべて何気なく、しかしかけがえのないもの。またひとつ何度も観たい映画を見つけました。
4時間は長い
60年代の台湾情勢がピンとこず頭に入ってこず。
公式サイトより。
エドワード・ヤン監督が1991年に発表した、傑作『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』。BBCが1995年に選出した「21世紀に残したい映画100本」に台湾映画として唯一選ばれ、2015年釜山映画祭で発表された「アジア映画ベスト100」において、『東京物語』『七人の侍』『悲情城市』などと並んでベスト10入りするなど、映画史上に残る傑作として評価されながらも、日本では初上映以来25年間DVD化もされず、観る機会がほとんどなかった。マーティン・スコセッシが激賞し、ウォン・カーウァイ、オリヴィエ・アサイヤスなど、世界中のアーティストに影響を与え、熱狂的な信奉者を生み出した伝説の傑作がエドワード・ヤン監督の生誕70年、没後10年となる2017年に4Kレストア・デジタルリマスター版で蘇る。
じっくりとみせてくれる
東山彰良著の直木賞作品「流」(←☆5)を読んでいたので、内戦で敗れて台湾に渡った中国人の荒廃感や鬱積感はすこしは学習していた。
レビューの高さで、この映画を観ると肩すかしを食らうかも…。ただ時間を経ってみると、じわじわと内面から評価が上がってくる不思議な映画。
台湾に数百万人が大陸から押し寄せて、新しい社会を作っていく。その奔流に子供としては身を任せることしか出来ない漠然とした不安感。そしてその不安や寂しさを紛らしてくれる仲間たち。
Are you lonesome tonight〜♪
上映4時間、じっくりとその時代の空気を吸った。
昔レンタルビデオ2本立てで見た事あけど、ノーカット版のせいか違う作...
昔レンタルビデオ2本立てで見た事あけど、ノーカット版のせいか違う作品に思えた。
少年チャンチェン可愛い過ぎた💕
少年と少女の精神年齢の差がリアル。
お父さん小四と兄ちゃんがリアル家族と知り、やはりみんな男前やなと実感。
映像の見せ方が独特で見入ってしまった。
小猫王
舞台は半径3キロくらいなのだろうか。建国中学があって、カッコ良い体育館があって、中学の隣にスタジオがあって、街の中心には小公園というイベントスペースがあって、露店みたいなのが出てて、向かいには中山堂があって、217の溜まり場のビリヤード場があって、ハニー達のチームの溜まり場は線路の真横にあって、近くに軍の演習場があるから、軍用ジープとか戦車とかが通りを走ってて、小四の家は日本家屋で、玄関入ってすぐ右がお手洗いになってて。
男子中学生がいて、女子中学生がいて、不良チームがあって、伝説のリーダーがいて、お金持ちの転校生がいて、国民党の外省人の両親がいて、よく出来た長女、信心深い次女、生意気な三女がいて、ちょっとダメだけど兄弟思いの長男がいて、高いキーで優しくプレスリー歌う少年がいて、スリムジーンズにボーダーシャツのませた女の子がいて、スリムジーンズにアーミージャケットの姉御肌の女の子がいて。
町があって、そこに人が住んでる。必要な時間を掛けて、隅から隅まで、くまなく描く。シンプルに、見たことない豊かな、世界が立ち現れてくる。そう映ってるのは世界とか、全てって言いたくなるもの。町のあらゆる場所で、事件が当たり前のように起こって、その全てがあるべき顔の役者が、あるべき演技で、あるべき照明をあてられて、あるべきカメラワークで、あるべき画角に捉えられてる。あの豪雨の中の殴り込み、闇に紛れて、男たちは町を縦横無尽に駆け抜ける。ラスト悲劇は街の中心であっけなく起こる。いや、そもそも最初に並木道を親子が自転車でカメラに向かってきて、軍用ジープの脇を通り過ぎるところからスリリングな事件が起こっていて。全てのカットで事件が炸裂していく。私は変わらないわ、この世界と同じように、と少女は言う。真実を口にした途端、刺される。世界の中心で愛を叫ぶとはこういうことで、最低って何?って話。なんだ世界を切り取るってこということだったのか、って溜息が漏れる。
・最後は「あの子が悪いよな!」と思った直後に、「いやいや、原因は1...
・最後は「あの子が悪いよな!」と思った直後に、「いやいや、原因は1つじゃないのかなぁ」とか考えこむ
・小四の言葉に女の子が2人とも同じ返答をしてたけど、理解できそうでできないよ
・家具や小物が愛くるしい
・4時間つらくないっすね
なんで殺すねん…
台湾映画は多分初。傑作との予告を京都シネマで見ていてみようと思いつつ、4時間に尻込みしていたら上映終了、京都みなみ会館でも同様に見逃し…DVDとかで4時間は集中できひんしもう観られへんかも…と思っていたら、出町座という映画館が出来まして、そこでの上映を知った2018年正月。3度目の正直で行ってきました。
長時間なので特別料金2000円でした。
最初は人物が見た目でも字幕の名前でも見分けつかなくて苦労しました。が、最後の方には長いだけあってわかるようになりました。見終わってから今の認識で頭から見たらよくわかるんちゃうかなと思いましたが、もいっぺん4時間は流石に…という感じです。
長かったですが眠くはなりませんでした。
腑に落ちないことも沢山ありつつ夢中でみられる映画でした。
滑頭という名をわたしは「すべりあたま」とどうしても読んでしまって、修正効きませんでした。
最初は漢字の名前にルビがあったんですが、その後はルビなしの字幕だったのでほとんど音読みで脳内変換してたんです、でも滑頭だけはすべりあたまとしか読めなくて。引っかかり続けました。
台湾の歴史を全然知らないので、外省人とか、台南とか出てくるワードたちがどういう背景を持つのかわからなくて苦労しました。
鑑賞後に色々解説やらあらすじやら読んでちょっとスッキリしました。
にしても、もうちょい歴史を知らないとダメですね。
青春群像劇としても見られるとのことでしたが、小四も小明もちょっと危うすぎて、説教かましたくなって。青春もの大好物ですがどハマりはしませんてました。
小明が出会う男みんなにすり寄ってしまう、そうせざるを得ない悲しみは分かるんです。父親はいなくて病弱な母を支えにゃならん。14なのに。だけど14の女の子にできることなんてほとんどない、当時の台湾であれば尚更。ムカつくことばっか、悲しいことばっかの人生で、自分にコロッとよろめく男を転がすのは多少気が安らぐ。そんなところかなぁって。彼女は金のある誰かに庇護されなければどうにもならない未来しか見えないんだろうし。
けど相手の男にも純情な心がありましてな、しかも頭に血が上りやすい輩も多い。その最たる人が小四だったんです。
小四の小明への思いは、だいぶやばい。でも彼も希望が見出しにくい生活の中で唯一見つけた希望が小明だったからあんな風に思いつめてしまったのかなぁ。
そんなわけで小四は小明を殺しちゃったという話でした。そのあらすじを知らずに見たので、ハニーが217の山東に殺されたのが「殺人事件」なんかなーておもてたんで、ラストで小四が小明を刺してしまってびっくりしました。
ハニーがなんかかっこよかったですがすぐ死んじゃったなー。
小四の父の拷問の前後の変化がすごく悲しいな。
男社会のしがらみに苦悩するお父さんが情けないと思ってしまうわたしを、お父さんは「女どもはっ!!」って怒鳴るんかな?
お兄ちゃん、小四をかばってめちゃくちゃ殴られてて可愛そう、なんでキリスト教徒のお姉さんは、小四が真犯人ってわかったんかな?
夏先生って誰なん?大陸に帰った共産党員ってこと?
拷問で何回もおんなじことを書かせるやつは、韓国映画でも見たなぁ、東アジアの流行り?日本軍の負の遺産?
とか色々思いました。
面白く見られましたがラストの小四の行為が許せず、タイトルのような気持ちが強いです。
まだ歴史的、映画的素養が足りず、傑作たる所以はわかりませんでした。
でも今後も色々台湾映画も見ていきたいなと思っています。
やっと見ることが出来た
長い映画だけど時間を感じさせなかった。
ずっと見たくて期待していた分、期待以上でも以下でもなかった。
殺人事件というほどの残酷さもなければ、悲惨さ、ましてや甘美さもない。
見終わった後に解説を探してしまう映画がある。
この映画は主人公の兄弟や人間関係がわかりづらくて解説を探した。
なるほどと思ったけど、もう一度見ようとは思わなかった。
解説を読んだ後に、また見たくなる「マルホランドドライブ」とは違う。
わからない…………
わからない…………傑作と呼ばれる意味が。ただ何となく感じたのは、観終わったあとに軽い催眠状態にあるような気がしました。やたらと長い上映時間と、それに比例して意味があるのか無いのかわからないようシーンの多さからくる眠気、薄暗い画面に僅かな光りのシーンの連続とバンドの演奏などの音楽以外は一切音楽無し。あえて盛り上げ過ぎずに淡々と展開する物語り…………で、何とな~く脳みそにじわ~っと残像が焼きついた…………そんな感じです。
寝るんだけども・・
不思議な魅力のある映画でしたね。
登場人物も多く名前も難解で区別がつかず
うっかりすると寝てたりするんですが、
なんか記憶の隙間にへばりつくよな感じです。
今度はゆったりとDVDで観たいかな。
少年少女のお遊び
釘付けになるようなシーンが殆ど無く途中は退屈でzzz…ひたすら時間との戦い…4時間はかなり長く感じて疲れた。登場人物も多く区別がつかない。少年少女のお遊びにしか思えず、残念ながら傑作と云われる作品の良さは感じることが出来なかった。
2017-73
長くなかった
若かりし頃小さいテレビでVHSビデオで見てあまり印象に残ってなかった。
今なら良さが分かるかな?それとも結局好みじゃないってなるかな?貴重な4時間が無駄にならないかな?と当日の朝もまだ迷ってました。
が、観に行って本当に良かった!長さを感じませんよというクチコミを信じてよかった!もう一度観たいと思う4時間です。
トイレも心配でしたが朝ごはんからコーヒー飲みすぎないように気をつけてて4時間大丈夫でした。
長かった
とにかく長いし、名前を二つ持っている登場人物が何人もいるし、いじめっ子で顔が似ている人が3人くらいいた。一番びっくりしたのは、主人公にテストの答えを見せろと言っていた男が、主人公が帰宅したら家にいたことだ。一体なぜあいつが家にいるのだ?と思ったらそれはお兄ちゃんで別の人だった。女の姉妹が3人いるのだが、次女が途中まで姉妹だと分からなかった。
「君の事を守りたい」みたいなことを言っている人間が一番危害を加えてくるという、ストーカーの典型みたいなのが主人公だった。昔も今も一緒なんだな~と思った。
歌のうまいチビがかわいらしかった。本当に同年齢なのだろうかというくらい幼くみえるけど、心は同じくらいなところがよかった。
ヒロインがそんなにもてるタイプじゃないだろと思ったのだが、他の女子もそれほど美少女という人が全然出てなくて、ありかなというかリアルな感じがした。地味だけど透明感があって凛としていた。
あまりに長いので老人用のオムツをして行った。2時間半くらいの時におしっこをしてみた。つまらなくはなかったけど、4時間も掛けて見るべき内容であるとはとても思えなかった。
20年を経てなお鮮烈
学生のころ、17インチのブラウン管テレビでみたこの作品、3倍速で録画したVHSビデオテープは、最初に勤めた会社の寮の倉庫に放ってきたこの作品を、20年以上経ていま再び、映画館で、4Kデジタルリマスター、オリジナルの4時間版でみることができるなんて、当然ながら想像したこともなかった。歳はとってみるものだとつくづく思う。
いまあらためてみても鮮烈で、しかも懐かしいシーン、音、台詞の数々。「彼女の演技が自然だって? 映画で何を撮ってるんだよ?」エドワード・ヤンの矜持、覚悟、謙虚が映し取った、現実以上の感触。よみがえるってこういうことなんだ。
変わる台湾
戦後の台湾。中国を抜けきれない外省人。
普通の中学生が、ちょっとしたことから、悪い方向に流されていく。どうしようもない、持て余した感情を、暴力・抗争で発散する。
誰も、信用出来なくなって、疑心暗鬼になっていく。
ただ、幼かったからなのか。
少女は、純粋無垢にも見え娼婦にも見える。ハニー、医者の息子、シャオスー(小四)男達は振り回されただけなのか、ここから抜け出したいという強い思い(病気の母親と二人暮らし、なおかつ住み込みの家政婦)が振り回したのか。
14才のチャンチェン、やはり魅力があるんだなー。
リトルプレスリーとの固い友情は心に残る。
全70件中、21~40件目を表示