「20年を経てなお鮮烈」クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 hideaquiさんの映画レビュー(感想・評価)
20年を経てなお鮮烈
学生のころ、17インチのブラウン管テレビでみたこの作品、3倍速で録画したVHSビデオテープは、最初に勤めた会社の寮の倉庫に放ってきたこの作品を、20年以上経ていま再び、映画館で、4Kデジタルリマスター、オリジナルの4時間版でみることができるなんて、当然ながら想像したこともなかった。歳はとってみるものだとつくづく思う。
いまあらためてみても鮮烈で、しかも懐かしいシーン、音、台詞の数々。「彼女の演技が自然だって? 映画で何を撮ってるんだよ?」エドワード・ヤンの矜持、覚悟、謙虚が映し取った、現実以上の感触。よみがえるってこういうことなんだ。
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