劇場公開日 2024年11月22日

「『多面的な人生の輝き - 映画が映し出す存在の壮大さ』」カオルの葬式 ひまわりさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5『多面的な人生の輝き - 映画が映し出す存在の壮大さ』

2024年11月24日
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鑑賞方法:映画館

本作は壮大な映画だと感じました。それは現実世界における一人一人が、かけがえのない壮大な人生を生きているという気づきをもたらしてくれました。

まるでスクリーンから、様々な角度のボールが客席へ投げられているかのような体験でした。「うわぁ、おっ!まじですか!うひょ〜!」予想外の連続に衝撃を受けました。

作品の解釈は観る人それぞれの受け止め方によって異なり、また同じ人が観ても、その時々で新たな発見や気づきがあると思います。これが本作の魅力であると同時に、まさに現実世界そのものを映し出しているようでもあります。

非常に興味深い作品です。人は誰しもが死を迎える存在であり、その一瞬一瞬が壮大な物語なのだと実感させられました。一見するとドロドロしてるけど、それも視点を変えれば人間賛歌に思え、美しく愛おしく感じた。

音の効果も印象的で、映画館という空間でこそより楽しめる作品だと感じました。
日本・スペイン・シンガポール国際共同制作ならではの凄まじさ!不思議な魅力に惹かれ、また観たくなりました!ありがとうございます!

長坂一哲