「こんなクリスマスも素敵だなと思わせてくれる」ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ AZUさんの映画レビュー(感想・評価)
こんなクリスマスも素敵だなと思わせてくれる
今年のクリスマスシーズンに観るのだと決めていた作品。予想通り心が温かくなる作品だった。
クリスマスは笑顔と愛が溢れている1日だからこそ、人によってはいつも以上に孤独感を感じやすい日でもあるよなと思う。
この作品は
嫌われ者の教師ハナム
問題児生徒のアンガス
息子が亡くなった料理長のメアリー
の3人が、全寮制の高校で皆が年末年始の2週間家族のもとへ帰る中、高校に残り共に過ごす話。
最初は最悪な2週間の始まりかと思いきや、徐々にお互いの過去や考えや心のうちを知っていくことで、孤独だった3人が心を通わせ寄り添い合う2週間になっていく。
私も学生時代大嫌いな教師はいたけれど、こうやって上辺じゃない人間同士の会話をしたら、少しは好きになっていたのかな。
ハナムの最後にとった行動が本当にかっこよすぎて、胸打たれた。
劇中何個か胸を打つセリフもあり、脚本が素敵。特にハナムがなぜ歴史を学ぶ必要があるのかについてアンガスに語ったシーンにグッときた。このシーンは是非観てほしい。
クリスマスを代表する映画作品は多々あるけれど、キラキラのクリスマスから少し距離を置かれた人たちに優しく寄り添ってくれる作品だった。
オススメです!
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