毒娘のレビュー・感想・評価
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毒監督
不快な作品。
出演してる演者に同情する。
ご都合主義が酷すぎる。通常やるであろうリアクションを全く取らない。劇中の人物がとる行動に悉く共感できず…縛りやルールが存在しない。あると主人公の「毒娘」が活動できなくなるからだろう。
そんな世界観が受け入れられると思う方がどうかしている。人も世界も虚構の世界でどんな物語を語ろうと言うのだ?
どこにもリアリズムを感じないので、なぜコレを見続けなければいけないのかと苛立つ。
終盤になればなるほど、馬鹿馬鹿しくて嘲笑しか出てこない。
監督的には毒娘に投影したい何かがあるのだろうが知ったこっちゃない。
崇高なメッセージがあるんだとしても伝わらなければ無いのと同じ。どことなくピンク映画出身の監督のような匂いもするのだけれど、それにしてもお粗末過ぎて…作品に都合の悪い要素は全てオミット状態だ。
ちーちゃんが思念の形骸化ならば落とせる場所もあるのだけれど、彼女には家族があって現実に生きてる存在らしい。第三者にもちゃんと認識されてる。2階のベランダに現れるには、外壁をよじ登らなければいけない存在なのだ。この大前提があるキャラだから説明のつかない事が多すぎて…お前の頭ん中だけで成立させられても困るんだよと、匙を投げる。
ホラーでもなく、問題提起があるわけでもなく、なんかメッセージ性が強いというわけでもない。勿論エンターテイメントでもない。つまりは、この作品が存在する意義が理解できない。
後、途中の手持ちが酷すぎて…いくらなんでも下手過ぎるわ。アレが監督からのオーダーなのだとしたら、やっぱり感性を疑う。
エンディングで新たな家族があの家に住まい、2階からちーちゃんがベランダに出てくる。
ホラー映画の定番演出なれど、よく臆面もなくやってのけたな…彼女は人を殺してる。娘はそれらしき施設に収監はされているのに、なぜちーちゃんだけが野放しなんだ?
日本の警察はそこまで無能で無責任なのか?10代半ばくらいの少女を逮捕できないってどうなん?
警察がまともに機能してたら、この作品は成り立たないんだよね…たぶん。
スクリーンを燃やしたいくらい腹立たしい作品。
毒娘?
この家で幸せになることはちーちゃんが許さない。
ちーちゃんの最大の思い出の一つである家で引っ越してきた家族に降り掛かる不幸がメインストーリーであるが、ちーちゃんの家に対する執着心も凄いのだが、不法侵入をするたびに謝りにくるちーちゃんの父親は何なんだレベルで愕然。
謝りに来ながらトイレが近いからトイレ借りたいですって謝りに来た人が言えるセリフかよ。
とにかく毒娘ってより毒親。
勝手に入り込んだちーちゃんと仲良くなる不登校の萌花も父親が再婚したことにより新しい母親とのわだかまりがうまく解消されないまま日々が流れていくのだが、萌花の父親もちーちゃんの父親もダメ親父という点では良い勝負だろうか(笑)
結果萌花のダメ親父がちーちゃんと実の娘により殺されるのだが、あれだけダメ親父ぶりを露呈しまうと可哀想より殺されて当然な人が殺されている。
表向きでは萌花のためにと言いながらの理想論を押し付ける、語る。それで家族二人を養えるからそこそこの収入がなかったら言えないセリフだろうけど理想論だけで非家庭的である。それで後妻の仕事復帰に反対し仕事ばかりで料理さえも作らず冷凍食品ばかりだったという前妻と比較するのは論外だ。
萌花は逮捕されて少年院に入るがちーちゃんは逃亡し思い出の家に新しく移り住んだ家族にも不幸を味わせるというところでエンドロール。
序盤にチラッと出ていたが不法侵入した10代の男女に対しちーちゃんが制裁をするのだが、流石にこれだけ事件が起きたら売物件にもならないね、解体するしか無いんじゃないかm(_ _;)m
どう観て良いかは気になるが
過激な表現ばかりが話題になっている内藤瑛亮監督だが、「先生を流産させる会」「ミスミソウ」「許された子どもたち」等、実は一貫して子供の悪意と不気味さを描いている。今回も、それは引き継がれており、コンプライアンス的には完全にアウトな作品になっている。
ホラー映画の為、他の作品よりフィクション要素は強くなっている。取り敢えず、警察と児童相談所が無能すぎるのは気になる所。
また、ちーちゃんが子供の為、ホラーキャラとしては悪く思えない。彼女は自分に正直に行動してるだけで、特に後半は、大人の暴力も気になり、けど、ちーちゃんもやり過ぎだし、バランスが気になった。そして、ちーちゃん、不死身すぎ!どう見て良いか分からなくなる!
しかし、やはりこの時代に、この作品を世に出した事を称賛したい!
キャラクターデザインをした押見修造先生が描く前日譚と共に、楽しみたい。
#毒娘
#内藤瑛亮 監督
#押見修造 先生
赤くすれば怖いとでも?
冒頭、土足で不法侵入するカップルや管理の杜撰すぎる不動産屋にイライラ。
彼氏さんにはまったく同情できません。
メインに話が移っても、漏れなく無自覚にダメだったりクズだったりする人間ばかりで好きになれない。
「助かってほしい」と思うキャラがゼロなのは致命的。
おまけに行動が一時が万事「そうはならんやろ」なので、感情移入できず、現実味もありません。
(本当に“全部”なので、具体例を挙げきれない)
ちーちゃんの動機や萩乃の生い立ちは描かれず、萌花の過去も薄い。
こういった方向性のホラーで一番大切なのは、何より“情念”だと思うのだが…
塀の向こうに現れて、振り向くと引っ込むちーちゃんはバラエティのドッキリのよう。
ざんばら髪と妙な赤コートに対し、綺麗な顔と新品の赤ジャージがバランス悪すぎて、怖いどころか滑稽。
親まで出てきてご近所さんにも知れ渡ってるのに、生身では有り得ないこともチラホラ。
既に亡くなって怨霊化してるけど、両親は狂っていて受け入れられておらず、ってところだろうか。
(じゃなきゃサスガに警察がヒドすぎる)
無闇に蝋燭を使う作品もよく見るが、一個一個並べて火を点ける作業を想像すると笑っちゃうのよ。
『ミスミソウ』や『許された子どもたち』は良かったのに、まさかここまでヒドいとは…
ブラックコメディとしてはありだが、ポーズ乱用は映画自体を軽くし過ぎている気がした
2024.4.9 T・JOY京都
2023年の日本映画(105分、R15+)
訳あり新居に引っ越してきた家族が、奇妙な元住人の少女に襲われる様子を描いたスリラー映画
監督は内藤瑛亮
脚本は内藤瑛亮&松久育紀
物語の舞台は日本のとある地方都市
閑静な住宅街にて、空き家に侵入した高校生のカップル(八田大翔&成宮しずく)は、そこで奇妙な少女(伊礼姫奈)に襲われてしまう
それから数週間後、その家に深瀬一家が引っ越してきた
結婚を機に服飾デザイナーを辞めた妻・萩乃(佐津川愛美)は、マーケターの篤紘(竹財輝之助)と結婚し、彼の連れ子である萌花(槇原星空、幼少期:奈良部心紅)と一緒に住むことになった
萌花は、幼少期に母親・春花(美馬アンナ)との間で何かがあり、右手に酷い火傷を負っていた
彼女は不登校だったが、家ではきちんと勉強し、篤紘も一緒になって、その環境を保っていた
ある日、近隣住民の川添(馬渕英里何)が訪ねてきて、娘・椿(凛香)のダンス衣装を作ってくれないかと頼まれる
萩乃は萌花がこっそりと服のデザイン画を描いていることを知っていて、「デザインして見ないか?」と切り出す
そして、萩乃のサポートで服を完成させ、二人の仲は少し縮まっていくのである
物語は、そんな幸せそうな家族のもとに、元住人と言われる少女が乱入するところから動き出す
萩乃の留守の間に家に侵入した少女は、萌花を脅し、「母親にケーキを買ってこさせろ」と迫る
その連絡を受けた萩乃は急いで家に戻ると、そこには萌花に馬乗りになって、衣装バサミを握りしめる異様な少女がいたのである
彼女は「ちーちゃん」と呼ばれていて、被害を相談した萩乃のもとに、彼女の両親(地曳豪&まひろ玲希)が謝罪に現れる
同行した刑事・山脇(クノ真季子)も少女の犯行が今回だけではないことを知っていて、未成年ゆえに対処に苦慮しているというのである
映画は、その家に執着するちーちゃんが萌花の心をくすぐる展開になっていき、萌花も同じように悪さをする様子が描かれていく
義母との距離感、父親との過去などをちーちゃんが刺激し、それによって闇落ちしていくのだが、それをどのように救うのかというのが物語の命題になっている
とは言え「バツポーズ」などのように、かなりポップなノリを用いているので、映画自体はブラックコメディのような様相を呈している
部屋に落書きをするとかまではありそうだが、彼女の性格だと「ちーちゃんとの関わりを隠す」と思うので、それを放置しているのは違和感があった
あくまでも表層では変化を見せず、その裏でちーちゃんと繋がり、同化することで平静を保つというのが彼女のキャラのように思えた
いずれにせよ、バツポーズが出るくらいまでは楽しく見れたが、ポーズが乱用される後半はかなり退屈な流れになってしまったように思う
ちーちゃんが実在する元住人という設定も微妙で、幸せそうな家庭の内情を暴く存在というぐらいで濁しても良かったと思う
結局のところ、ちーちゃんが何をしたいのかは分かりづらく、おそらくはあの家に住む人を追放して住みたいということだと思うのだが、ほぼ犯人とバレているのに全く捕まらないのは無茶な設定であると思う
ラストでも次の家族が襲われていたが、あそこまで大ごとになると、隠して賃貸するというのは不可能だと思うので、最後は本当に訳あり空き家になって、怖いもの見たさの若者が「冒頭のように被害に遭う」というのでも良かったのではないだろうか
【"×!毒娘さん、毒娘さん。鋏の使い方が完全に間違ってます。とても、痛そうだから止めて下さい!”家庭の幸せとは何だろう、と少し考えさせられた作品。今作は、滅多に見られぬ超珍品邦画ホラー映画である。】
■今作で、一番の悪人は誰でしょう。
私は萩乃(佐津川愛美)が結婚した篤紘だと思います。
彼は、一見好人物に見えるが、自覚なく相手を言葉で追い込んでいく輩で、前妻が焼死し、萌花(植原星空)の右手にケロイドを作った原因を作っていると思います。
故に、彼がちーちゃん(伊礼姫奈)に鋏で滅多刺しにされるシーンは、”もっと・・。”(以下自粛)と思ってしまったんだよね。萌花に背後から刺されるのも、仕方あるまい・・。
◆感想
・ちーちゃんの赤の×を顔に記した異形の姿がインパクト大である。
・ちーちゃんは、あー見えて人心操作に長けている。
ー で、以前愛する母と篤紘と住んでいた萩乃が新しく住むことになった”家”に執着する。
という事は、ちーちゃんと萌花は姉妹かな。混乱するなあ。
そして、ちーちゃんと萌花は、徐々に距離を縮めて行く。序でに言えば、萌花は実父が嫌いである。ー
・ちーちゃんが、萩乃の新居で遣りたい放題する中で見えてきた、上辺だけ幸せそうな萩乃一家の脆い関係性。
ー 萩乃は家庭に恵まれなかったせいか(と言っても、一切描写なし・・。)自己中心的な篤紘の言いなり・・。-
・ちーちゃんは、学校に通えていない萌花の事を心配するクラスメイトにも、嫌がらせどころではない、行為を行う。
ー 蜂蜜を掛け蜂を放って身体中を刺させるなんて、陰湿だなあ。-
<萩乃が徐々に篤紘の本質を見抜き、自身の考えを篤紘にきちっと伝えるようになる自己解放して行く姿を、邦画の名脇役、佐津川愛美さんが巧く演じている。
そして、ちーちゃんが篤紘をナイフでグサグサ刺した後、襲い掛かって来るちーちゃんに対し、対峙する姿もナカナカである。
萌花が施設に入れられてから、萩乃に対する言葉遣いや彼女を見る眼差しが変わったのも良く分かるね。
今作は、滅多に見られない邦画ホラーの珍品である。>
青春映画
途中までは最高な青春映画だったけど、終盤はホラー映画らしきリアリティを無視した後味の悪い悪役を立てる終わり方で少し残念だったので星4
途中までの感想としては狂気的な怪物。
ちーちゃんが介入することでそれぞれ爆発することのなかった秘めし思いがちーちゃんが介入する事でそれぞれ思いが進行し、爆発して言った。
最初はお化けのように消えたり現れたりしていたちーちゃんが、途中人間味が出てきてもえかちゃんと2人仲良く鬱憤を晴らし、ちーちゃんに影響されてきた辺りまでは心臓がはねるほどワクワクしていた。
ただ、もえかはちーちゃんに同意して、背中を押してもらうことで勇気を貰って大好きな実母の仇を取れて(やってくれたのはちーちゃん)気持ちの悪い義母と母親を殺したであろう父親への鬱憤を晴らすことも出来たのに、利用できるだけ利用して最後は悪者扱いなのが納得いかない
好みは赤色と✕。
ある中古物件(一軒家)を買った3人家族と、その家がお気に入りの前住人の娘ちーちゃんの話。
自分を犠牲にしても旦那に合わせたい萩乃と、萩乃との子が欲しい篤紘と、篤紘の連れ子で学校不登校の萌花、そんなある日、妊活中で病院内の萩乃のスマホに萌花からの電話…、「ケーキ3個とコーラ3本買ってきて」と慌てて連絡が…、慌てて自宅に戻り萩乃が目にした光景は、娘の萌花に馬乗りになる赤い服を着た女性だった…。
まず本作ってホラーなの?(笑)
予告だか解説だかでホラーって文字を見たけど。本作始まって赤い服の子は霊的な?何て思ったけどただのホームレス?家出?この家に住み着いてる?どれにも該当するけどハッキリしない。
とりあえず脚本と本作の監督さんの世界観はよく分からないし共感も出来ずで、よくあの流れからで3回目位の再会で萌花とちーちゃんはよく意気投合したなってのと、あんだけ家をめちゃくちゃにされてるのに、未成年だからと言ってちゃんと対応してくれない数回登場した女性警官のもどかしさはもう!って感じでした。
旦那篤紘が一番お気楽だったね。
インスタ写真ばっか上げて。
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