「「言葉」を侮ってはいけない」コット、はじまりの夏 なかのさんの映画レビュー(感想・評価)
「言葉」を侮ってはいけない
この映画を観ていちばん考えさせられたのは、
「言葉」の大切さ。両親も含めたコットが出会う大人たちの無神経な「言葉」の選び方。決して罵ってる訳でもないし、傷づけようという意図もないはずだけど、無意識に発せられる言葉の数々が矛となって、まだ盾となる言葉を持ち得ない真っさらな状態(quiet)の子供の心を、少しずつ傷つけている。子供に対しての言葉の選び方を、もっと意識的にならないといけない。もっと言えば、大人だってSNSの誹謗中傷で精神を病んでしまうし、その逆もまた真なり。「言葉」を侮ってはいけないと思う。
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humさんのコメント
2024年4月22日
大変共感しました。
行き交う言葉の中で生きている私たち、まして居場所を選ぶことはできないこどもたちに与える影響。
送られる車のなかの父の言葉、帰宅したときの言葉。
コットがこの夏の体験で変わっていける芽を吹かせることを祈る気持ちになりました。