「ちゃんとフィービーの物語になった!」ゴーストバスターズ フローズン・サマー 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
ちゃんとフィービーの物語になった!
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正直前作の『アフターライフ』が好きではない。舞台をアメリカの田舎町に変え、新しい世代の子どもたちを主人公に据えたにもかかわらず、結局はオールドメンバーが場をさらうノルタルジーのためのファンサービス映画になってしまっていたから。物語的には継承が重要なのに、作ってる側にはその意識がぜんぜんない。いや、そもそもゴーストバスターズはユルいのが特徴なので、そんなこと期待するものではないという気もしつつ、だって新世代に継承する話にしようとしたのはそちらでしょう?と製作陣を詰めたくもなる。
で、今回は再びニューヨークに戻ってきたが、オールドメンバーは基本的にサポート役に徹していて、ちゃんと新世代のフィービーの物語になっているのがとにかく良い。たわいない中身ではあるが、エンタメとして必要最低限の職人の仕事がなされていて、なんでこれが前作でできなかったよ?と思う。 このシリーズにしては、ゴーストバスターズらしいユルさと、ゴーストバスターズらしからぬ(そこそこ)しっかりしたプロットが同居してるのも新鮮。
逆にオールドファンはいつもメンバーをもっと!と思うのかも知れないし、それはそれでファン心だと思いますけど、やっぱり新世代にバトンを渡さないと未来なんてねえんですよ。ビバ未来。シリーズが続くかはしらないけれど、4作目としてもいい着地だと思います。
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