「攻撃方法にアイデアがなさ過ぎと思いました。」ゴーストバスターズ フローズン・サマー idwebさんの映画レビュー(感想・評価)
攻撃方法にアイデアがなさ過ぎと思いました。
以下ネタバレ
1984年版と1989年版の
「ゴーストバスターズ」は
リアルな実景に特撮技術でゴーストがいる映像が
楽しくフレッシュでしたが、
実景にVFX処理したゴーストがいる映像を
安価なアプリケーションで一般消費者でもつくれる令和の世では、
2024年公開の「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」の
ゴーストがいるだけ映像では驚くことができず、
実景にいるゴーストが何をするかというアイデアがないと
驚き少なめだな・・・
と再確認させられる映画でした。
前作
「ゴーストバスターズ/アフターライフ」は、
ゴーストバスターズの専用車両ECTO-1から
座席がスライドしてプロトンパックで攻撃するシーンが
フレッシュな体験で興奮度があり、
また、
1984年版と1989年版のオリジナルキャストがでてくるシーンが
旧作ファンとしてはトキメキポイントでした。
舞台がニューヨークでなかったことが
ちょい残念でしたが、
主役の女の子も好感がもてるキャラで
2016年版よりは、よい印象のある映画でした。
そして今回の
「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」は
ECTO-1から
座席がスライドしてプロトンパックで攻撃するシーンの
アクションから始まり、
田舎町からニューヨークの都市に変更した設定は
少しテンションが上がったけれど、
「フレッシュか?」と問われると、
ドローン以外は同じパターンなので
驚きは少なめでした。
また、
1984年版と1989年版のオリジナルキャストがでてくるシーンは
ときめきポイントではあるものの、
終盤に全員揃ってプロトンパックで攻撃するパターンと
4人でレバーを引く決めポーズは、
興奮度はなく、
前作「ゴーストバスターズ/アフターライフ」の
トキメキ以上のトキメキはない映画でした。
「子供が楽しむために」
だとは思うけれども、
都合よく氷の攻撃がかわせるシーンが繰り返されるため、
怖そうな敵キャラも、
ニューヨークが凍ってしまうスケール感あるビジュアルも、
緊張感がなく、
真鍮でコーティングしたてプロトンパックで
敵キャラを倒す展開は退屈でした。
たくさんの登場人物がいるのに、
攻撃方法にアイデアがなさ過ぎて
もったいないなーという印象でした。
マシュマロマンなどの過去作のゴーストが
登場するシーンは多いけど、
「過去作接待」というよりは
キャラクタービジネスの印象が強く、
どうせ出すなら、
でかいマシュマロマンと
今回の敵キャラのバトルくらいの
「過去作接待」が欲しかったなと思いました。
あと
吹替版には
J-POPの歌手のプロモーションビデオが
本編後に流れて
こういうのは簡便してほしいな・・・と思いました。
個人的には
ニューヨーク観光で見た消防署が登場するのは
上がるポイントでした。