港のひかりのレビュー・感想・評価
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映画館で 満を持して 見てきました
評価
映像と音楽: 映画の映像や音楽は素晴らしい
💔 期待外れだった点(展開と結末)
展開が惰性: 展開が予測可能であったり、物語の進展に引き込まれず、なんとなく惰性で見てしまった
結末への不満: 個人的には、現在の結末ではなくハッピーエンドで終わってほしかったという強い希望
盲目が治る: 登場人物の盲目が治療などによって治癒すること。
再会が刑事と: 盲目が治った上で、再会の相手が刑事となって登場すること。
ハッピーエンド: 上記の展開を経て、明るいハッピーエンドで物語を締めくくること。
ニット帽を
あぶデカだけじゃない舘ひろし
眞栄田郷敦が上手いのは知っているし子役の子もお見事でした。しかし舘ひろしが主演の映画なんて初めて観たが、いやはや、なかなか良い俳優なのでびっくり。枯れ専の人にはたまらないだろう。
ヤクザがおのれの人生にささやかな善を為し、誰かのために最後の命を燃やすというのは、アニメ『ホウセンカ』にもちょっと通じるところがある。
枯れてると言えば、笹野高史もベスト・キャスティング。
あと、ピエール瀧も良い味を引き出してくれる役を得たな。
大袈裟な伏線回収はないし、ヤクザのシノギや組の在り方にちょっと陳腐な点もあるけれど、何とかダレずに2時間以上観通せた。
泣けた
古いドラマに木村大作大先生
藤井道人監督が脚本も手掛けたオリジナル作品。近年精力的に毎年新作を発表している。「オー!ファーザー」(2014年)以降、全作品を見たわけではないのだが、概ね原作アリ作品の方がキレの良い演出をしているように感じる。昨年の「正体」(原作アリ)の緩むことのない緊張感が忘れられなかったゆえ、本作はいまイチと言い切ってしまえると思う。もっと撮れる監督のはずだと思っていたが、今回は期待が過ぎたかな。
大ベテランの木村大作大先生がフィルムで撮っているという要素も古さを感じさせるものかもしれない。「古い=悪い」ではなく、いっとう最初の画、場面変わりに挟まれる風景。それだけで一本作れるくらいの美しい映像。ざらっとした質感とシャープなフォーカス。特徴のある赤の発色。どれもこれも「あ、木村大作だ」「フィルムだ」と一発でわかる主張を感じる。星0.5のプラスはこれ。
映画全体の印象を言えば「古い東映セントラルのテイスト」である。映画として見せるよりもコタツに入ってTVで楽しむような感じ。ぼんやりと「冬の華」(1978年/降旗康男監督・高倉健主演)に近い印象を抱いた。
物語の転換点での描写が少なくメリハリが薄い。それを役者陣のカッコよさで「そんなもんどうだっていいジャン!」と正面突破を図ろうとする。昭和はそれを「潔い」と感じてしまっていたのだが(苦笑)、今は令和だ。その点でいえば荒川(笹野高史)と石崎(椎名桔平)は作品全体の品質維持に重要な役割だったと肯定するが。
具体的に言えば前組長の河村(宇崎竜童)がなぜ三浦(舘ひろし)を破門にしたのか。なぜ三浦が幸太(尾上眞秀)にあそこまで惹かれたのか。最後になぜ〇〇が××にとどめを刺したのか…。説明セリフがないのは好感が持てるがいまひとつ理解に苦しむ(特に最初)。ホン書きの藤井道人が監督藤井道人に勝ってしまったと言えるだろう。
これで最後まで△△があっさりと生き残る設定であれば、また新しいヤクザ映画の地平を示したかもしれないのだが、か~んたんに〇してしまう。その方が物語の作り方としては簡単なんだよ。アタマ使わないで済むし。だが本作は東映配給(+スターサンズ)。舘プロの制作。なら、これでいいのかもしれない。あくまでスタッフ間で見れば、それでいいのかもしれない。だが「青の帰り道」(2018年)を見てちょっとだけ震えた藤井道人の可能性を膨らませる収め方にはなっていない。酷い言い方かもしれないが、よくこれで「新聞記者」(2019年)や、この作品の前後となる「正体」を撮れたものだなと思う。ムラの大きい作家なのかもしれない。残念。
付け足しになるが、主演・二枚目はもとより役者陣はみんな平均以上に良かったと思う。特に赤堀雅秋はああいう役どころが最も似合う(笑)。黒島結菜がちょっとしか出てこないのが残念だった。一ノ瀬くんとピエールは「両方」できる器用な俳優だね。
聞くところによるとこの作品をクランクアップさせた直後に地震があったらしい。最後には本編に字幕が出る。元通りの生活に、美しい能登に早く戻れるように願ってやまない。
良かったがラストが惜しい
北陸の港町で漁師として細々と生活してた元ヤクザの三浦は、白い杖をついて歩く少年の幸太を見かけた。両親を薬物中毒のヤクザによる交通事故で亡くした幸太は、彼を引き取った叔母やその交際相手から虐待を受けていた。孤独な幸太に自分を重ね、興味を持った三浦は、魚船に幸太を誘った。居場所がなかった者同⼠、2人は年の差を超えた友情を築いていった。みうは、幸太に視力回復の手術を受けさせるため、ヤクザから金を奪い、幸太に一通の手紙を残して自首した。突如として⾏⽅がわからなくなった三浦を捜していた幸太だが、12年後出所した三浦は・・・さてどうなる、という話。
三浦役の舘ひろしと幸太役の尾上眞秀の心温まるやりとりは素晴らしかったし、成⻑した幸太役の眞栄⽥郷敦もキリッとした青年役でカッコよかった。
椎名桔平、斉藤工の悪役ぶりも素晴らしかった。
短い出演だったが、黒島結菜は変わらず美しかった。
ずっとよかったのだけど、ラスト近くで、あんな瀕死の重傷を負った三浦を雪の降る屋外へ連れ出し手錠をかける必要があったのか、唯一と言って良いくらい違和感が有った。すぐ救急車呼ぶんじゃないの?って思ったが。
舘ひろしの向こうに渡哲也がみえました。
The邦画
今をときめく藤井道人監督の作品。
撮影は木村大作さん。
岡田准一さんが二人を繋げたらしい。
しかもデジタルではなく、35mmフィルムでの撮影で藤井監督は片腕をもがれた状態で演出しなければならなかったらしい。
なので、今までの作品とテイストが違うのかもしれない。
主役の舘ひろしさんと言えばシブいだけではなかった。あの凄みを出せる俳優は他にいるかな。一級品だった。
子供時代を演じた眞秀くんはナチュラルで、変に芸達者な子役とは一味違っていた。
青年期は眞栄田郷敦さん。スクリーンに出てくると目力に射抜かれる。空を見上げて慟哭するのではなく耐えてゆらぐんだよね。お米研いでくれる彼氏も良いw
斉藤工さんはネタバレしたくないから書けないw
荒川さんは笹野高史さん以外考えられない。
映画館では美しい映像が見たい。それを満たしてくれる立山連峰、能登の風景は見応えがある。
このThe邦画は、ただのヤクザ映画じゃなかった。
最近、涙もろい⋯
笹野高史、 本当にいいですね! 斎藤工、 あまりにも突然いい仕事を...
笹野高史、
本当にいいですね!
斎藤工、
あまりにも突然いい仕事をして、思わず笑ってしまった
最初の頃は、
『視覚障害者役の指導ちゃんとしてるのかな?』って気になって仕方がなかったけど、
弱視なら、ま、いいか
でも、取材するだけじゃなくて、
指導してもらったらもっと良かったかも
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すいません、追記します
舘ひろしが、渡哲也に見えことが2回ありました
全然違うのに、不思議
尊敬してると、似るのか?
お涙頂戴の浪花節
冒頭からエンディングまで、あり得ない説明セリフばかり。
12歳くらいの小学生が、オジサンに
「刑事だったときの一番の思い出は何?」
なんて聞くか?
古株の刑事が主人公に言う。
「今度は誰のためにムショに入るんだ?」
本作のテーマは「誰かのために生きる」だが、それをいちいちセリフにしてくるから、鬱陶しくて堪らない。
しまいには拝金主義の今ドキ組長(椎名桔平)に、「誰かのために生きるだと? 分からねえな」なんてわざわざ言わせたりする。
映像も実にわざとらしい。
(どう? 渋い男でしょう?)
(彼の哀しみが分かるでしょう?)
これに演歌チックな劇伴がつく。
映画に説明が避けられないのは分かる。広く万人をターゲットにすれば、分かりやすさが求められるのも分かる。
しかし本作は度が過ぎる。良く言えば古風だが、現代ではこれは「大人の絵本」。
役者も製作陣も相当割り切ったと思う。
ー追記ー
舘ひろしの佇まいは格好良い。特に、スーツを着た立ち姿は圧巻で、目黒蓮ですら敵わない。
斎藤工、ピエール瀧、MEGUMIは「孤狼の血」から続くヤサグレ役。
仁義を尊ぶ昔ながらの任侠を演じるのは、宇崎竜童、舘ひろし、ピエール瀧だから全員ミュージシャン。
カメオ出演にはかなり驚かされる。しかも、かなりいい味を出している。
本作にもまた松浦祐也が出ている。
こんなところは楽しめた。
たゞ風景に見惚れていた‼️❓
ストーリーはともかく、アナログの風景が美しい、特に海🌊が、ただ、異常な数のカモメは余計だが。ところで、盲目の少年の手術費を工面する話は、昔ショージ秋山の劇画で、交通事故の加害者が強盗殺人で工面するから、負の連鎖が壮絶なのだ。今回、必然では無いし、ヤクザは所詮悪事でしか終われない、自分に恥じない生き方をしていれば共感とは程遠いだろう。映像はアナログだけで無く、画角などセンスが凄く良い、日本の風景が世界に誇れることを改めて思い知らされる。ところで、刑事では一ノ瀬アタル、ヤクザではピエール瀧くらいがそれらしくて、それ以外は何だか数合わせみたいな感じ。舘ひろしは独壇場でしたね、ゴールデンカムイの土方が待ち遠しい。海の荒波が眼に焼き付いた、ありがとうございました😊😭
舘ひろしに良い座組据えて挑むが米研ぐ前に手洗え
2025年劇場鑑賞93本目 優秀作 73点
後日色々書くけど
家帰ってきて手洗わずに米研ぐのほんと無理
両親というか育て親というか引き取り親が自堕落ゆえに家事等やってきただろうし、身なりや努力してきたところを伺うにきっちりしてきた人が、待ち望んでいた手紙を嫁に渡し意気揚々と話しながら帰宅してこめびつから3合ほど釜に入れてるまでは、うん釜に水注ぐ前に手洗えよな?と固唾を飲んで見守っていたが、そのままの手でとぎはじてて興醒め
ラストの椎名桔平との撃ち合いを横槍入れて制する瞬間もなんとも安っぽい
それまでのうすーい演出で取ってつけた救出案に藤井道人の悪い部分というか、若く爪が甘い部分がまたでた
最後まで行くの取っ組み合い演出も現実味を考慮しての大きなアクションではなくそちらを採用したがそれも長回しの余興に過ぎなく外れるし、villageの一ノ瀬ワタル殺害もそうだし、ヤクザと家族もそうだが、それをするならそれ相応の風呂敷を畳むにいたる要素の説得力がないと目を見張るシーンに重厚感がでない
また追記します
令和に紡ぐ…
この港が今は観られない風景だとは
舘ひろし、眞栄田郷敦とも特別好きな役者ではないので、大きな期待は持てなかったが、木村大作撮影ということで、やや古臭くも邦画らしい映像を見られることを期待して観賞。
【物語】
かつてヤクザだった三浦(舘ひろし)は組を抜け、能登の寂れた港町で、漁師として新たな人生を送っていた。 ある日、盲目の少年・幸太(尾上眞秀)を見かける。交通事故で両親を亡くし、本人は視力を失い、引き取られた叔母宅でも恵まれない境遇にある幸太の境遇を知った三浦は、幸太を励まそうと船に乗せる。
元ヤクザと町の人から白い目で見られている三浦と居場所のない孤独な幸太の間には歳の差を超えた友情が芽生える。 あるとき、手術によって幸太の視力が戻る可能性があることを知った三浦は、高額な手術費用を幸太の叔母に残して姿を消す。
12年後、手術で視力が回復した幸太(眞栄田郷敦)は警察官になっていた。ずっと三浦に会いたいと願っていた幸太は、ある事件絡みで三浦の所在の手がかりを掴む。
【感想】
良くも悪くも、想像通りの作品だった。
特に港町の情景は古き良き邦画っぽい良さが有った。映像はいかにも木村大作らしい絵作り。
冒頭で触れたとおり主演の舘ひろしはあまり好きな男優ではないのだが、脇を固める役者は良い。適材適所という言葉がぴったりのキャスティング。特に、斎藤工の笑ってしまうほどの役作りには感心。 脇役が良いのでそこそこの作品には仕上がっている。
ふと思ったが、主演に20~30年前の高倉健を据えられたら、完璧なキャスティングで傑作になってたかな。
一方、気になったのは、少年幸太に「ヤクザだったの?」と聞かれて三浦が嘘をつくシーン。三浦のキャラ設定でこんな安っぽい嘘つくか?と強い違和感。 後になるとその嘘が終盤の展開に繋がることが分かるが、それでも納得いかない。
三浦は“元ヤクザ”を認めて、それでもなお幸太は“今の三浦”を慕うという流れにして欲しかった。終盤へのつながりは他にいくらでも考えられようが。
最後に表題に書いた件、
富山県内の撮影だと思って観ていたので、エンドロールで「震災復興を願う」趣旨のテロップが入っても、「富山も能登地方の一部か」くらいに考えていたが、観賞後ロケ地を確認したら、“港”は輪島市で、撮影は震災の直前に行われ、震災時の海底隆起で今は港に船が入れないくらい変わってしまったとのこと。地元の方にとっては本作がかつての港の情景を残す貴重な映像となったに違いない。
「生きる」
全126件中、41~60件目を表示
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