「タイトルなし(ネタバレ)」港のひかり りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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日本海を臨む能登の寒村。
元ヤクザの三浦(舘ひろし)は、新参の漁師として細々と暮らしていた。
ある日、漁の帰りに、同級生からからかわれる白杖の少年(尾上眞秀)を見かける。
少年の名は幸太。
両親を事故で喪い、自身は視力を失った。
いまは自堕落な叔母(MEGUMI)に引き取られている・・・
といったところからはじまる物語。
藤井道人監督には「東映映画が似合う」と以前から思っていたが、木村大作のカメラを得て、令和版『冬の華』とも言える堂々とした東映映画になっていた。
三浦役の舘ひろしが少々歳をくってる感はあるが、40代の俳優では、悲哀などが出ないだろうから致し方ないか。
藤井道人監督、木村大作のカメラを得たので、演出では「音」に力点を置いた。
白杖の地面を叩く音、キーホルダーの鈴の音。
ともに、画よりも先に音を届けていた。
このあたりの演出は、忘れずに記しておく必要があろう。
後半、物語がやや荒っぽく粗くなってくるのだが、そこは目をつむって、満足の一編。
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