劇場公開日 2025年11月14日

「偏見や過去に囚われず眼の前の人に誠実に向き合えるか」港のひかり HKさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 偏見や過去に囚われず眼の前の人に誠実に向き合えるか

2025年11月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

元ヤクザと少年の直球のヒューマンドラマで、
今の時代に物語の設定がどうかしらと思っていたが全くの杞憂で
フィルムの映像の粗い質感や少し褪せた感じの発色が
ストーリーにも説得力を与えて、違和感がない。
背景や顔の皺からもひしと触感や豊かな情感が滲み出てきて、
それだけを見ていても飽きない。
それは映画館での鑑賞によって増幅されていると感じた。

演者さんについて、舘さんは貫禄の存在感で
ちょっと頑固で不器用だが一途で誠実な感じが渡哲也さんのようにもみえた。
真秀さんは拙さがいい感じで、郷敦さんへのシフトも自然。

過去や偏見にとらわれず、
目の前にいる人の今を見つめて正面から相対することができるか
という物語の通底にある問いかけに対して、
勇気を持って体現している登場人物たちにすごく感動した。

HK
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